メイドグラディエーター3　ノブヒコ・セシル編

ごうと創作 @yagino2

たたかいますよ！メイドグラディエーター！3！！ pic.twitter.com/IlcV3QDtRl

拡大

ごうと創作 @yagino2

メイド「うにゃーん！六億人のファンのみんな元気かにゃ〜！？ 僕は剣闘士のセシル！闘技場で頑張ったかいあってご主人様に買ってもらって今日から憧れのメイドさんになるよ！ どんな人がご主人様なのかな、楽しみ〜☆☆」 主人「ノブヒコだ。早速だが各部屋を案内する」 メイド「うわっ愛想悪ッ」

ごうと創作 @yagino2

セシル「(にゃ〜〜っ……めちゃくちゃ根暗そうじゃん！むっつり！むっつりの気配が濃厚にゃんっ　これは今夜にでも寝室に呼ばれてにゃんにゃんされちゃうんじゃにゃにゃ…)」 ノブヒコ「明日、採寸のために仕立て屋を呼ぶ。それまではその平服を着るように」

ごうと創作 @yagino2

ノブヒコ「それとその頭のリボンは外すこと。喋り方を明日までに直すこと。ついてきなさい」 セシル「あン？？」 セシル「……はぁーい☆ (は？ なんで？)」

ごうと創作 @yagino2

セシル「(僕闘技場でもにゃんにゃん言ってたし！？ そういう僕を買うってことはにゃんにゃん言ってるメイドさんが欲しいってことじゃないの？ なんで直す？) あの〜 質問いいですか……？」 ノブヒコ「手短に」 セシル「ひょえ。僕、もともとにゃんにゃんメイドさん……どして雇ってくれたんですか？」

ごうと創作 @yagino2

セシル受けのような描写が今後も続きますが絶対にセシル攻めです

ごうと創作 @yagino2

セシル「僕、ほかの剣闘士のひとたちみたいにムキムキじゃないし……なんかどっかには両手剣を片手で振り回すヤバイひととかいるらしいけどぉ……そこまで強くもないし…… じゃ〜なんでだろ？ って思ったら……顔？ かな？ 的な〜……。僕のお顔は好きだけどにゃんにゃんは趣味じゃにゃい？」

ごうと創作 @yagino2

ノブヒコ「どうしてもなにも、君が闘技場で喧伝していたじゃないか」 セシル「んぇ」 ノブヒコ「『炊事、洗濯、掃除にバトル。なんでもやれちゃう凄腕メイド』……」 セシル「あ〜〜〜！」 ノブヒコ「私が欲しいのは身の回りを整理してくれる使用人と、ちょっとしたボディガードだった」

ごうと創作 @yagino2

セシル「(たしかに僕、さっさと闘技場からオサラバしたくて出番のたびに大声で宣伝してたにゃー……炊事洗濯掃除にバトル、夜のご奉仕お任せください！なんでもできちゃうウルトラメイドさんにゃん、って……)」

ごうと創作 @yagino2

ノブヒコ「屈強なグラディエーターは有用だが、私の仕事は携わる人間のイメージも大事になる。君は見栄えがいいので適任だと思った」 セシル「(そういうことかぁ……ん？見栄えってなに？) はあーい」 ノブヒコ「案内を続ける。ついてくるように」

ごうと創作 @yagino2

(暗がりに二つのドア) ノブヒコ「そちらは私の仕事場だ。今は絶対に入らないように」 セシル「はーい」 ノブヒコ「それとここは……」 ………… (ノブヒコ「以上。もう今日は好きに過ごすように」) セシル「さて、と。そうは言うけどお仕事第一！ 働くぞ〜っ。まずはお掃除かにゃん！」

ごうと創作 @yagino2

サッ サッ… セシル「乾いた汚さって感じだにゃ〜。生ゴミとかはないけど読み終わった本とか積み上がってホコリかぶってるにゃん」 セシル「あり、ゴミ袋足りなくなっちった。えーと、ご主人様からもらった鍵束に用具入れのカギが、カギ、カギ……」 ごそごそ ちゃりんっ セシル「あっ」

ごうと創作 @yagino2

ちゃりんっ ちゃりんっ ちゃりん…… セシル「はにゃにゃ……あそこはご主人様のお仕事場……」 セシル「入るなって言われたからには入らないつもりだったけど……僕はカギがなければどこにも行けないお手上げにゃんちゃん……」 セシル「うえ〜〜ん、ごめんなさあい。し、失礼しま〜す……」

ごうと創作 @yagino2

暗がりに二つのドアがある 片方の真っ暗な部屋に誰かいる人の気配を感じてゾッとするセシル セシル「にゃ…… だ、誰か……いるんで、……すか〜……？ ごめんなさい、鍵を落としてしまって……見つけたら出ていく……の……で……」 ぎぃ……ぃ……

ごうと創作 @yagino2

そこにはおびただしい数の裸の人間が横たわっていた！ しかもそれはなんと、あらぬ方向を向いていたり、手足が外れたり、首が分断されたいるではないか！ セシル「おあっ……」 思わず鍵束を落としてしまうセシル 大きな音が響く ぢゃりん！ ノブヒコ「……何事だ」

ごうと創作 @yagino2

ノブヒコ「ッ！……入るなと言っただろう！？」 セシル「ひいっ！！！青髭ぇ！！？」 ノブヒコ「誰が青髭だ！！動くな！！」 セシル「ふぎゃんっ……」 ノブヒコ「そこのはまだ塗料が乾いていないんだ……ゆっくりこちらに来い」 セシル「と、トリョー？」 ノブヒコ「よく見なさい」

ごうと創作 @yagino2

セシルが震えながら人間たちを見ると、それはすべて大量の人形だった 非常にリアルで、断面を見なければ本当の死体と間違えてしまうほどの出来だ ノブヒコ「それは私の商品だ。人形を作ることを仕事にしている。わかったら来なさい。触るなよ」 セシル「は、はひい……」

ごうと創作 @yagino2

ノブヒコ「亡くなった方の姿を人形にして残したり……著名な人物を模して作ったり……依頼されたらなんでも作る」 セシル「殺されるかと思ったにゃん……」 ノブヒコ「大金叩いて買った使用人を初日に殺してどうする。さあ、行くぞ」 セシル「はあい……あ、待って」 ノブヒコ「どうした」

ごうと創作 @yagino2

女性の人形の顔をながめるセシル セシル「あれは誰です？」 ノブヒコ「あれは……架空の女性だ。依頼人の女性の理想の姿……だそうだ」 セシル「はー……きれい……いいなあ。僕も理想の僕になってみたい」 ノブヒコ「……」

ごうと創作 @yagino2

セシル「きらきらふわふわかわいいにゃんちゃん。夢のまた夢にゃん」 ノブヒコ「きみ」 セシル「はにゃん！あっ！すみません！ 無駄話しちゃったにゃん！あっ違う！口調！ 直しますに……ん゛！(口をついて出たにゃんを力でねじ伏せる) 直します！！」

ごうと創作 @yagino2

ノブヒコ「その喋り方だが」 セシル「は、はい！！」 ノブヒコ「そう喋りたくて喋っているのであれば、直さなくていい」 セシル「はにゃっ」 ノブヒコ「リボンも取らなくていい」 セシル「はにゃにゃっ」 ノブヒコ「明日は麓の街まで行く。きみの好きな服を選びなさい」

ごうと創作 @yagino2

セシル「はにゃにゃにゃ！？」 ノブヒコ「……君は無理にそういう所作をしているのかと思っていた。闘技場で主人に買い取ってもらうため、気をひくためにそうしているものなのだと……君がそうしたくてしているのであれば、そのままでいい。予算の範囲内なら服も好きなのを買うといい」

ごうと創作 @yagino2

セシル「……！！ はいっ！！」 セシル「えっえっうれしー！靴でしょ、靴下はニーソックスがいいっ まっかなリボンとパニエたくさん入れたスカートでふあっふあに」 ノブヒコ「予算の範囲内でな！！？？」 セシル「は、はいーっ！ごめんにゃさあい！」

ごうと創作 @yagino2

翌日、街にて がやがや…… セシル「ご主人様、みてみてっ！」 ノブヒコ「そんな丈のスカートで家事はできるのか」 セシル「できるできるっ！重ね着してるからぱんつ見えないにゃん」 ノブヒコ「そういう話をしているんじゃない拭き掃除のときなど膝をついた拍子に怪我など」 セシル「にゃぁん😩」

ごうと創作 @yagino2

仕立て屋のおばちゃん「お似合いですよお」 セシル「にゃにゃん♪ ご主人様、予算オーバーしてないにゃん！税込価格でもおさまるにゃん！ これ買ってほし〜にゃんっ」 ノブヒコ「ではこれを……」 セシル「にゃにゃ〜〜っ♡」