【オンプラ】ON THE PLANET 水曜日(海猫沢めろん)2018年10月24日まとめ アンナ・カヴァン『氷』の紹介で困惑気味のTL  “10月28日追記”来週のゲストに「旋律の19歳」だったあの人が登場!

JFN系列のラジオ番組『ON THE PLANET』 毎週水曜日のパーソナリティは作家の海猫沢めろんさん 今週のテーマは「新しいこと」 本の紹介コーナー「夜猫図書館」は、アンナ・カヴァンの名作『氷』をピックアップ。 カヴァンによるストリーム系の始祖と呼ばれる難解な文書にTLの反応は…? うん、ちょっと読んでもわからないよね。 続きを読む
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ルートエンド @ROOTtheEND4967

髪型かぁ~。超天然パーマの癖っ毛なので、いつもスポーツ刈りです。 #オンプラ

2018-10-25 02:04:19
きょう壱 @sironeko_maxx

天才な作家っぽい髪型、と注文したらめろん先生アフロにされるの巻ww そのネタよ、我々が聞きたいのわw(^.^) #オンプラ

2018-10-25 02:06:05
ハイブリッジ @HighBridge3

シェリーさーん! #オンプラ twitter.com/meguminy/statu…

2018-10-25 02:06:33
シェリーめぐみ MEGUmedia @meguminy

nytimes.com/2018/10/24/nyr… CNN、オバマ、クリントン自宅に同時に爆発物送付、爆発はなくけが人もありませんでした。 犯人はまだわかりませんが、市長はテロとしています。#NY爆弾テロ未遂 #CNNオフィスに爆弾

2018-10-25 01:57:31
JFN「ON THE PLANET」 @JFN_OTP

この時間はシェリーめぐみさん(@meguminy)登場です!! #オンプラ

2018-10-25 02:09:11
まるまる@お疲れちゃん @marumarutimaki

過激な事しないと思いが届かないのかな? #オンプラ

2018-10-25 02:20:28
takabon @surfcx8

めろんさん、こんばんは😊 新しい事ですが、今子供達がハマっているテレビゲームをする事です😊 新しいゲームが無料でダウンロード出来るので、次から次へと新しいゲームをダウンロードしては、自分にさせられてますよ😅 昔のゲームと違って説明書がないのでいつも、勘で頑張ってます😭 #オンプラ

2018-10-25 02:22:14
JFN「ON THE PLANET」 @JFN_OTP

【夜猫図書館】 今日はイギリスの作家、アンナ・カヴァンの『氷』です。 #オンプラ

2018-10-25 02:22:45
きょう壱 @sironeko_maxx

セカイ系~教室と人類救済の直列性、カナ?^^ #オンプラ

2018-10-25 02:25:36
きょう壱 @sironeko_maxx

うんうん、どーいう人生の作者か?も紹介してほしいよ #オンプラ

2018-10-25 02:26:53
JFN「ON THE PLANET」 @JFN_OTP

【ON THE PLANETダイアローグスペース】 今日は4月に早川書房から小説『手を伸ばせ、そしてコマンドを入力しろ』を出版された、文筆家でゲーム批評家の藤田祥平さんをお迎え! #オンプラ

2018-10-25 02:33:37
JFN「ON THE PLANET」 @JFN_OTP

【ON THE PLANET ダイアローグスペース】 今週末、10/28(日)に京都造形芸術大学で「藤田祥平 出版記念イベント」が開催されます。 一般参加無料! 興味をもたれた方は是非! #オンプラ

2018-10-25 03:35:23
白ネゴ @GVdDIM61u71dJkr

#オンプラ バーコードバトルって… 懐かしいなぁ(笑)

2018-10-25 03:58:39

ここから、アンナ・カヴァン『氷』の補講

藤田 祥平 @rollstone

#オンプラ おつかれさまでした。アンナ・カヴァン『氷』について話す時間はないと知っていたものの、行きの車中で読み、喋りたくなったので、補講だ!

2018-10-25 04:49:20
藤田 祥平 @rollstone

この小説のきもは、「読者がこの語り手の語っていることは信頼してよさそうだ、と感じる一人称の報告文体」であること。書き出し数行でわかる「文体の確かさ」が、「この語り手によって語られる、彼の現実の確かさ」……時系列とか、論理の整合性とか……を保証する、かのように見える。

2018-10-25 05:34:36
藤田 祥平 @rollstone

しかし、この保証はたった数ページで意図的に、完全に反故にされる。ちくま文庫版21p四行目「この世のものとは思えない白い花が生け垣の上に咲き競いはじめた」。それまでの展開(雹が降るほど寒かったのだ)からは、どう考えても起こり得ない出来事が継起しはじめる。で、すぐ平常の報告文体に戻る。

2018-10-25 05:34:36
藤田 祥平 @rollstone

ここで、「読者にとっての『小説世界の現実』をつかむための装置である、信頼できそうだった報告文体」が、一気に「信頼できない」ものになり、それと同時に、読者にとっての『小説世界の現実』の状態の認識までもが、一気に反故にされる。

2018-10-25 05:34:37
藤田 祥平 @rollstone

しかしながら、この反故の行為は、じつは予告されている。19p七行目、「私にとって、現実は常にその実態を測り知ることのできない存在だった」と、語り手がすでに告白しているのだ!

2018-10-25 05:34:37
藤田 祥平 @rollstone

個人的には、この告白の挿入は神がかった技だと思う。上手すぎる。おれが似たようなことをやったらば、先述の「この世のものとは思えない白い花が…」の行をボールド体にして、しめしめ、とか思っていただろう。しかしそれでは、『現実』がこのようなやり方で反故にされることの理が見えないままだ。

2018-10-25 05:34:38
藤田 祥平 @rollstone

二つの引用部はウロボロスの輪のように互いの理を補い、無限の円環を紙上に表出させている。「現実は常にその実態を測り知ることができない存在だった」なぜなら「白い花が生け垣の上に咲き競いはじめた」から。なぜ「咲き競いはじめた」のか?「現実は常にその実態を測り知ることができない」から。

2018-10-25 05:34:38
藤田 祥平 @rollstone

こうして書き出しわずか数ページで、カヴァンは読者を理の円環のどこかの部分に宙吊りにしてしまい、これ以降の語りと話の展開を、「信頼することも、信頼しないこともできない」という、文学史上ほとんど見られない超レアケースにまで持っていったのだ。こんな小説ないですよ。

2018-10-25 05:34:39
藤田 祥平 @rollstone

で、まあ、そのうえで展開されるだめ男二人と傷つけられた少女の、とくに少女の、そもそもこいつは本当に存在しているのか、存在していないならなぜこんなにも美しいのか、そもそも三者の存在とは。というかアルビノて。的なセカイ系の鋭さたるや、おれは脱帽して地に伏すばかりだ。みんな読んでね。

2018-10-25 05:34:40