ランクアップブラアイ

両片想いニアミス
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りぇえちゃま @syaku_syakunasi

【休日夕方、署から何駅か離れた場所】 アイシャ「悪い、遅れた……!」 ブラッド「いや、俺も今来たところだ。……私服、初めて見た」 アイシャ「リルカがちゃんとした格好でいけってうるさくて……おかしいだろ?」(中性クール系だけど女性らしい服) ブラッド「……いや、似合ってる」

2019-01-07 23:52:31
りぇえちゃま @syaku_syakunasi

アイシャ「そ、そうか……」(照れ) ブラッド「俺も着替えてくればよかったな、休日出勤の帰りに来てしまったから」(いつものスーツ) アイシャ「気にしない、そんなの」 ブラッド「じゃあ行くか、店まで少し歩くが大丈夫か?」 アイシャ「大丈夫、行こう」

2019-01-07 23:57:46
りぇえちゃま @syaku_syakunasi

【二人で街を歩く】 ブラッド(普段と何となく顔が違うな、可愛い)(ちら) アイシャ「? 顔に何かついてるか?」 ブラッド「いや、その……雰囲気が違うと思って」(照れて視線逸らし) アイシャ「リルカに少し化粧もされた……口紅とマスカラだけだけど」 ブラッド「そうなのか」(少しドキドキ)

2019-01-08 00:03:59
りぇえちゃま @syaku_syakunasi

アイシャ「変だろ? 店についたら落とす」 ブラッド「いいんじゃないか、たまには」 アイシャ「でも、変な感じだ」 ブラッド「……綺麗だ」(顔逸らして照れ) アイシャ「………」(かあっ) ブラッド(まずい……感情が抑えられなくなりそうだ) アイシャ(もしかして課長……いや、そんな、まさか)

2019-01-08 00:10:44
りぇえちゃま @syaku_syakunasi

【店に入店】 アイシャ「いい店だな、落ち着く」 ブラッド「たまに来る店なんだ、個室は初めて使う。初めは何を飲む?」 アイシャ「課長と同じのでいい」 ブラッド「じゃあ生だな」 【料理来た後】 アイシャ「! 美味しい」 ブラッド「ここは多分俺が知ってる店で酒も飯も一番旨いところだからな」

2019-01-08 00:20:56
りぇえちゃま @syaku_syakunasi

アイシャ「リルカがいたら片っ端から頼みそうだな」 ブラッド「……リルカは、二人で出掛けることに何も言わなかったのか?」 アイシャ「むしろ早く行けって朝からうるさかった……今夜の夕食にピザを取ってやったら喜んでた」 ブラッド「次はリルカも連れてくるといい」 アイシャ「……ありがとう」

2019-01-08 00:27:32
りぇえちゃま @syaku_syakunasi

【お互い酒が少し回ってきた頃】 ブラッド「……それで、どうなんだ、最近」 アイシャ「?」 ブラッド「……上手く行ってるのか?」 アイシャ「っ!?」(熱燗吹きそうになる) ブラッド「……そういう名目の会なんだろう?」 アイシャ「そ、それは……」(かあっ)

2019-01-08 00:36:02
りぇえちゃま @syaku_syakunasi

アイシャ「……は、初めて、食事に行ったり……とか」(赤面) ブラッド「……そうなのか、良かったな」 アイシャ「~~っ」(気付け、馬鹿……!) アイシャ「……お、お前は!」 ブラッド「?」 アイシャ「そういうお前は、そういうの、いない……のか」(積極的に、勇気を出せ、あたし……!)

2019-01-08 22:17:48
りぇえちゃま @syaku_syakunasi

ブラッド「どうした、突然」 アイシャ「あたしばっかりに喋らせるなんて不公平だろ」(ドキドキ) ブラッド「……まあ、そうだな。……俺の方は……」 アイシャ(いないって言えいないって言えいないって……) ブラッド「……どちらとも言えない」 アイシャ「……は?」

2019-01-08 22:22:38
りぇえちゃま @syaku_syakunasi

ブラッド「……半分失敗してるような状態だ、でも、未練がましく想いつづけてる」 アイシャ「……そ、そうなの、か……」(そ、そんな……相手がいる女をずっと……?) ブラッド「……相手の迷惑になるから言い出せない、胸にしまっておくつもりだ」 アイシャ「……そ、そう……か」

2019-01-08 22:26:55
りぇえちゃま @syaku_syakunasi

ブラッド「……すまないな、つまらない話を聞かせて」 アイシャ「……べ、別に」 ブラッド「……?」(何だ、突然様子が変わったな) アイシャ「……ちょっと、手洗い」(席を立つ) 【トイレ・鏡の前】 アイシャ「……」(化粧なんかして……馬鹿みたいだ)(顔洗う)

2019-01-08 22:32:34
りぇえちゃま @syaku_syakunasi

アイシャ(想ってる奴がいるならいるで早く言って欲しかった……それなのに、あたしに思わせぶりな態度して……何なんだあいつ) アイシャ「……馬鹿みたい」 ピロン 【アイシャ:先に帰る、もうまとめて払ったから】 ブラッド「??」 ブラッド(何だ、突然? 何か怒らせるようなことしたか?)

2019-01-08 23:02:30
りぇえちゃま @syaku_syakunasi

【帰り道:公園の林道】 アイシャ(街頭ないけど……近道だから通ろう) アイシャ(……課長、意外と遊んでるんだな、勝手にあたしが幻想を押しつけてただけか……) (後ろから足音) アイシャ(? 犬の散歩か何かか?)(早歩き) (足音も早歩き) アイシャ(何だ、気持ち悪い……)(走る)

2019-01-08 22:48:22
りぇえちゃま @syaku_syakunasi

(足音も走る、近づいて来る) アイシャ(何? 何なんだよ……!) アイシャ(見えた! 大通り!あと少し……!) (腕を掴まれる) アイシャ「――っ!」 ブラッド「主任!」 アイシャ「か、課長……」 ブラッド「こんなところ通るな、危ないだろ!」 アイシャ「……べ、別に、関係ないだろ」

2019-01-08 22:51:59
りぇえちゃま @syaku_syakunasi

ブラッド「……俺が無意識に何か言ってたなら先に謝る」 アイシャ「?」 ブラッド「だから怒ってるんだろう?」 アイシャ「――べ、別に、関係ない!」 ブラッド「話を聞かせて欲しい」 アイシャ「もうお前には関係ない!」(手を振りほどいて公園に) ブラッド「主任!」 アイシャ「ついて来るな!」

2019-01-08 23:01:21
りぇえちゃま @syaku_syakunasi

(手を掴む) アイシャ「離せ!」 ブラッド「聞かせてくれ、何が気に入らなかったんだ?」 アイシャ「だから、関係ない、離せ……!」 ブラッド「……俺はあまり話も得意じゃないし、気が回らないとこがある、怒らせて悪かったな」 アイシャ「――っ、……そういう……」 ブラッド「?」

2019-01-08 23:08:21
りぇえちゃま @syaku_syakunasi

アイシャ「お前のそういうところが大っ嫌いだ!!」(手を振り払う) ブラッド「っ……」 アイシャ「あたしとは違って、誰にでも優しくて……!」 ブラッド「……」 アイシャ「想ってる奴がいるなら他の女にいい顔するな! それとも忘れるためか!? そんな男だとは思わなかった!」

2019-01-08 23:18:26
りぇえちゃま @syaku_syakunasi

アイシャ「~~っ……」(肩で息をする) ブラッド「……そんなことを思ってたのか」 アイシャ「……そうだ」 ブラッド「……なら、俺も言わせてもらうがな」 (強引に両腕掴まれる) アイシャ「っ」 ブラッド「その言葉、お前にそのまま返してやる」 アイシャ「……!?」

2019-01-08 23:23:35
りぇえちゃま @syaku_syakunasi

ブラッド「他に好きな男がいるくせに、こうやって他の男と二人で会うなんて、何のつもりだ」 アイシャ「……なっ……」 ブラッド「……勘違いするこっちの身にもなってみろ」 アイシャ「……それ、どういう……」 ブラッド「……気にするな、もうお前には関係ない、忘れてくれ」(手を離す)

2019-01-08 23:34:45
りぇえちゃま @syaku_syakunasi

アイシャ(……勘違い? 勘違いって……) ブラッド「……引き留めて悪かったな、じゃあ……」 アイシャ「――っ!」(ブラッドの袖を掴む) ブラッド「?」 アイシャ「……あ、あたしの、あたしの、好きな、人は……!」

2019-01-08 23:43:27
りぇえちゃま @syaku_syakunasi

アイシャ「……背が高くて、年上でっ、……同じ職場にいる上司で、リルカの面倒もよく見てくれる、優しい……ひと……」 ブラッド「……」 アイシャ「……でも、さっき、その男には好きな女がいるって分かって……失恋、した」 ブラッド「……」

2019-01-08 23:52:45
りぇえちゃま @syaku_syakunasi

アイシャ「八つ当たりしたって変わるわけないのに、馬鹿みたいだ……」(涙ぽろ) ブラッド「……」 アイシャ「……悪かったな、あたしも今までのことは忘れる、じゃあな」(背を向けて立ち去る) アイシャ(終わった、何もかも……)(目ごしごし) アイシャ(でも、確かに少し楽になったかも……)

2019-01-09 00:01:22
りぇえちゃま @syaku_syakunasi

(手を掴まれる) ブラッド「主任」 アイシャ「話すことなんてもう何も――」 (後ろから抱きすくめられる) ブラッド「……主任」 アイシャ「――だから、そういうところが嫌いだ……!」 ブラッド「……俺が想ってる相手のことも聞いて欲しい」 アイシャ「嫌だ、聞きたくない!」

2019-01-09 00:10:53
りぇえちゃま @syaku_syakunasi

ブラッド「細身で、美人なんだ」 アイシャ「嫌だ!」 ブラッド「短気で、素直じゃなくて、男勝りで」 アイシャ「嫌だ……!」 ブラッド「……中学生の娘が一人いる、俺の部下だ」 アイシャ「………」 ブラッド「……さっきまで、別の男がいると思い込んでいた、馬鹿だな、俺は」

2019-01-09 00:26:45