アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、宝島6話演出:子供と大人の間

アニメカイジに感動し、かつ高屋敷英夫さんは子供~大人になるまで、よく見る名前なので気になった…と思ったがこの方の歴史は膨大すぎた。 今回は、宝島6話演出について。 前回は宝島4話演出。 https://togetter.com/li/1306049 続きを読む
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まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏演出 宝島6話24 出航の日は快晴。ギラつく太陽の意味深な「間」は、高屋敷氏の担当作に実に多い。F-エフ-・あしたのジョー2・蒼天航路(脚本)、元祖天才バカボン(演出/コンテ)、チエちゃん奮戦記(脚本)と比較。 pic.twitter.com/nrAV1prBBC

2019-01-13 14:37:46
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高屋敷氏演出 宝島6話25 いよいよの出航に心踊るジムは、「おれ…おれ…母さん…おれ…ばんざーい!!」と思うのだった。ここも幼い。なんとなく、F-エフ-(脚本)のアニオリ台詞「鈴鹿だぜ!F3デビューだぜ…やっとオレの出番だぜ!」と、言葉にならない喜びを爆発させる軍馬と重なってくる。 pic.twitter.com/5MUfG1m1Em

2019-01-13 14:39:40
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高屋敷氏演出 宝島6話まとめ1 ジムの幼さと、優しさと、少しばかりの成長が交錯する回。彼にとって、酒はまだまだ早いこと(シルバーはジムが13歳とは知らなかった)は、ジムが大人の階段を登ろうと必死になるも空回りしていることを示している。

2019-01-13 14:40:32
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高屋敷氏演出 宝島6話まとめ2 これ以外にも、母に送り出されたジムが決意に満ちた顔になるも、直後に、重い荷物を持ちきれないという幼い一面を見せる事にも表れている。ここも、大人になろうともがくも、まだまだ子供である13歳の少年が良く描かれていると思う(13歳に見えない程幼いが…)。

2019-01-13 14:41:07
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高屋敷氏演出 宝島6話まとめ3 そして、幼さ(無邪気さ・純心さ)が良い方に働くことも表現される。シルバーに手を差し伸べ、肩を貸すジムの優しさは、子供の純心さと、大人になろうとする心が混ざっている。 シルバーはミステリアスな男であるが、ジムは一先ず、片足が無い彼に肩を貸すのが良い。

2019-01-13 14:42:19
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高屋敷氏演出 宝島6話まとめ4 高屋敷氏は本作では演出なので、幼さ、大人になろうとする必死さを、映像で表現する。これが脚本作になっても、映像にキャラの幼さ・無邪気さが滲み出るのは不思議であるが、とにかく、そうなる。 状況設定やセリフの工夫に、そのカラクリがあるのかもしれない。

2019-01-13 14:44:33
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏演出 宝島6話まとめ5 出航の際に「おれ…母さん…おれ…ばんざーい!」と思うのも、母に手紙を書くのも、出航で大人への一歩を踏み出すと同時に、母を思う事を忘れない、ジムの子供らしさが出ている。脚本/コンテ/監督指示も関わると思うが、演出の高屋敷氏も貢献していると考えられる。

2019-01-13 14:47:05
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏演出 宝島6話まとめ6 主にシリーズ構成作品で驚かされることが多いが、キャラの幼さを沢山見せておいて、さりげない場面や終盤にて成長を描く高屋敷氏の手腕は、間違いなく演出時代からある(家なき子の演出でも見られる)。同氏は、童心も成長の重要な要素としているのではないだろうか。

2019-01-13 14:50:18
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏演出 宝島6話まとめ7 誰しも子供時代はあるわけで、大人になっても純心な童心を忘れない/尊重することは、人間に深みを与える。 勿論、もともと高屋敷氏は幼さを描くのが上手いのだろうが、その「意味」も出ている。それは、脚本作でも変わらないどころか、パワーアップしている。

2019-01-13 14:50:55
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏演出 宝島6話まとめ8 2話や4話の演出では、ジムの幼さ(よく言えば純心さ)が徹底して描かれていたが、今回は、ちょっとした成長が描かれ始めている。その仕掛けは、これからも意識したいし、これは脚本作にある技術的な上手さにも繋がっている気がする。それも踏まえて見ていきたい。

2019-01-13 14:51:37