「鳥公園のアタマの中展2」とは？

西尾佳織　Kaori Nishio @nishiokawari

「鳥公園のアタマの中展2」が来週に迫ってきました！毎日違う内容なので、作品のことや、上演してくださる方のことを紹介していこうと思います。 bird-park.com/next ご予約はこちらから 481engine.com/rsrv/pc_webfor…

西尾佳織　Kaori Nishio @nishiokawari

さっき連投で「アタマの中展2」の作品紹介をしましたが、この企画で私が一番やりたいのは、実は毎日11時～18時の創作風景展示の部分です。この時間は予約不要・入退場自由・無料です。特に若いアーティストや批評家、舞台芸術の研究者、たまたま通りかかった方に来ていただきたいと思っています。

西尾佳織　Kaori Nishio @nishiokawari

出来るだけたくさん、色んな現場の創作プロセスに立ち会うことが、一番いい刺激になると思うからです。公開稽古だけ見て上演見ずに帰ったら悪いかな、とか思わなくて大丈夫です◎（もちろん上演も見て欲しいですけど（笑）。創作の様子を見て、興味が湧いたら是非見てください。）

西尾佳織　Kaori Nishio @nishiokawari

これは、作品が「商品」になってしまって、作品と観客の出会い方・関係性がどうにも行き詰まっているように感じている私の実験です。これまで創作活動を続けてくる中で、色々な機会や支援をいただいてきて、私も何かしら未来をつくる（＝場をつくる）ことをしたいと思うようになりました。

西尾佳織　Kaori Nishio @nishiokawari

3月5日（火）19時『終わりにする、一人と一人が丘』 作・演出：西尾佳織 ドラマトゥルク：朴建雄 出演：石川修平（劇団俳優座）、菊沢将憲、鳥島明（はえぎわ）、花井瑠奈、布施安寿香（SPAC）、和田華子

西尾佳織　Kaori Nishio @nishiokawari

世界が並んで三つある――マッチングアプリで出会ったカップル。ベランダから遠くを眺める女。仕事の待機部屋でとりとめのない話をする二人。 自分をいいものだと思えていない人々は、他人と一緒にいることで、埋もれていた自分の傷を発見する。そうしてそれぞれで、互いに一緒に、自由になる。

西尾佳織　Kaori Nishio @nishiokawari

人はどうしたら、自分の生を引き受けて生きられるのか。 私の与り知らぬところで（例えば先行する世代によって）生み出されて引き継がれる負の遺産があって、でも人はそれを止められる。終わりにできる。 私たちはきちんと一人になって、一人と一人で支え合える。

西尾佳織　Kaori Nishio @nishiokawari

この作品は、2018年の3~4月に城崎国際アートセンターに滞在して書きました。それを5月に名古屋と静岡でリーディング上演して、10月には2週間のワークショップオーディションで参加してくれた26人のたちと色んなやり方で上演の仕方を考えて、それを踏まえて今年の1~2月にもう一回城崎で書き進めました。

西尾佳織　Kaori Nishio @nishiokawari

今年の10月に城崎で稽古して、10～11月に名古屋・静岡・東京で上演します。名古屋の会場はまだ発表できないのですが、静岡は人宿町やどりぎ座、東京は東京芸術劇場のシアターイーストでやります！

西尾佳織　Kaori Nishio @nishiokawari

3月6日（水）19時『緑子の部屋』 作：西尾佳織 演出：葭本未織（少女都市） ※出演者はもうすぐ発表します！

西尾佳織　Kaori Nishio @nishiokawari

ある日、緑子がいなくなりました。 緑子の友人、恋人、兄が集ってそれぞれに、自分と緑子の話、自分から見て「お兄さんと緑子はこう見えてた」、「彼氏と緑子はこう見えてた」、「友達と緑子はこう見えてた」、「え、そんなこと言われたくないんだけど」、

西尾佳織　Kaori Nishio @nishiokawari

「や、でも緑子からはそう聞いてたし」、「ていうかお兄さんってサー」・・・・・・。 話すほど、遠のきます。 緑子の不在、ポッカーン。

西尾佳織　Kaori Nishio @nishiokawari

葭本さんは、演出家公募に応募してくださいました。「男／女」、「暴力をふるう側／ふるわれる側」という二項をハッキリ打ち立てる上演プランをお聞きして、おー世界の捉え方が私とはすごく違っている！と思ってそう言うと、葭本さんも「！！？」という反応で、そこから何が出てくるのか楽しみです。

西尾佳織　Kaori Nishio @nishiokawari

ちなみに少女都市は、「東京駆ける三公演」として今年3作品を上演するそうです。葭本さんは兵庫のご出身だそうで、そういえば自分は大都市にしか暮らしたことがないんだな…ということが最近気になりだした東京生まれの私としては、葭本さんの東京像も気になっています。 girlsmetropolis.com

西尾佳織　Kaori Nishio @nishiokawari

3月7日（木）19時『乳水』 作：西尾佳織 演出：和田ながら（したため） 出演：石川信子、大石英史、近藤千紘、斎藤淳子（中野成樹＋フランケンズ）、多田香織（KAKUTA）、堀井和也

西尾佳織　Kaori Nishio @nishiokawari

盗ってきた赤ん坊に食べさせることばかり考えている。 昨日ホウレンソウを食べさせたら、今日は緑色のうんちをした。 今日はニンジンを食べさせたから、明日は橙色のうんちをするだろうか。

西尾佳織　Kaori Nishio @nishiokawari

余計なものがまだ何もない 入ったものがそのまま出てくる つるつるの、ピンク色の、素直な内臓。 うれしいめでたい私たちの子供。 いつからか夫は食べなくなった。 少しずつ、私たちの時間を、習慣を、リズムを、体から抜こうとしている。 アルコールのように、ドラッグのように、抜こうとしている。

西尾佳織　Kaori Nishio @nishiokawari

※ジャンクフードばかり食べていても、人は簡単に死なない。 だから食べさせたい。 もっともっと食べさせたい。 同じたべものを食べ続けていれば、 ちぐはぐな私たちもいつか家族になれる気がする。

西尾佳織　Kaori Nishio @nishiokawari

『乳水』は、カリフォルニア州で実際にあった女性誘拐事件を元に書きました。誘拐犯は夫婦で、誘拐された少女と誘拐犯の夫の間に二人の子供が生まれていて、その5人で家族として18年間暮らしていました。当時使っていたガラケーの一行ニュースでこの事件のことを知った私は、えええ！？？と思って、

西尾佳織　Kaori Nishio @nishiokawari

色々おどろきましたが、一番はこの誘拐犯の妻は一体どういう気持ちで……？？？ということが気になって、考えたくて、書くことでその中に自分なりに進んでいけるのではないかと思ったのでした。 これは2010年にやったときの予告編 youtube.com/watch?v=cqoS_O…

拡大

西尾佳織　Kaori Nishio @nishiokawari

3月8日（金）19時『おねしょ沼の終わらない温かさについて』 作：西尾佳織 演出：蜂巣もも　美術：渡邊織音（ともに、グループ・野原） ※出演者はもうすぐ発表します！

西尾佳織　Kaori Nishio @nishiokawari

【速報】 3月8日の『おねしょ沼の終わらない温かさについて』 演出：蜂巣もも、美術：渡邊織音 の出演者が発表になりました！ 伊藤彩里 猪俣三四郎（ナイロン100℃） 大道朋奈 河原舞（ゲッコーパレード） 中澤陽 西井裕美 松村珠子 横田僚平（オフィスマウンテン）

西尾佳織　Kaori Nishio @nishiokawari

沼のような水場がある。 その周りに、集落のようなものが出来ている。 そこには女しかいない。 男はいない。 再生産のシステムはない。 　しかし子供がいる。 　子供たちは、 　「誰の子供」ということもなく、 　おおらかに共有されている。

西尾佳織　Kaori Nishio @nishiokawari

女たちは水場で食べ物を、食器を、みずからの体を、洗う。 彼女たちはどこかそう遠くない都市から、 流れ、こぼれてやって来た。

西尾佳織　Kaori Nishio @nishiokawari

『おねしょ沼の終わらない温かさについて』は、2011年のF/T公募プログラムで上演しました。今までにつくった作品の中で、自分でも一番カオスで分からなかった作品で、これを蜂巣さんにやって欲しい！と思いました。お願いするにあたって久しぶりに読み返したら、やっぱり「！？？」でした。