小鳥公園#2「すがれる」

徳永京子 @k_tokunaga

鳥公園『すがれる』　⑤去年の『おねしょ沼の終わらない温かさについて』も沼が舞台だったし、西尾の物語の中で自然は当たり前に、ぬけぬけと存在する。とは言え、あの作品からの飛躍は奇跡的。俳優は全員よかったけど、特におじいさんを演じた若林里枝が、暗闇とか老いを体内に抱えていて感心した。完

徳永京子 @k_tokunaga

鳥公園『すがれる』　④それが何かを考えながら今日は観ていたのだが、多分、西尾の頭の中には、人間の営みと自然がリアルに地続きなのではないか。今作最高のシーンは、暗い山の上で便器にまたがり、1滴でいいから放尿したいと謙虚に願う老人だ。あれは間違いなく闇の山頂でなければならなかった。

徳永京子 @k_tokunaga

鳥公園『すがれる』　③この「声高でない」に、西尾の今回の飛躍がある。例えるなら1曲の中で緩急をつけるのでなく、楽器ごとに丁寧にチューニングして銘々演奏させ、それを「曲です」と言っている感じ。そして実際、成立している。でも私が本当に惹かれたのは、さらに奥に感じた“何か巨大なもの”。

徳永京子 @k_tokunaga

鳥公園『すがれる』　②その会話を交わすふたりの距離が実にさまざま。なだけでなく、相手の正体が知れない／相手を知らない(告白しているのに名前を間違えている。友達なのに名前を知らない。見えない。そもそも人間ではない)というフックが、声高でなく仕掛けてあるところにうなった。

徳永京子 @k_tokunaga

結局2回観た、鳥公園『すがれる』　①ストーリーらしいストーリーは無い。当日パンフレットに西尾が書いていたように「受け取れなかった言葉」とか「発したまんま宙に浮いた言葉」といった「言葉の届かなさ」を、いくつかの具体的な会話に落とし込んでいるのだけれど。

畑中宇惟/ Hatanaka Ui @htnkui

BankARTで小鳥公園「すがれる」を観る。元々倉庫として使っていたのだと思われるBankARTのホールは声が反響しすぎてしまって会話をみせる芝居が難しい空間なんだけど、そこを逆手にとって、あえて大きい声を出したりマイクを使うなど工夫していて、それが作品に良い影響をもたらしていた

Juntaro Koike @John__beta

下の佐々木敦さんのような感想も確かに持った。でもそこは前からクリアしてんじゃん、その一定の保証があるから観に行くし、観て楽しいし、でもそれ以外のとこでたくさんたくさん気になるじゃん。派。

佐々木敦 @sasakiatsushi

『すがれる』がよかったのは、笑えた、ということだ。思わず笑ってしまうところが幾つかあった。あと、勝因（？）は老人（のふりをしてるだけだが）の導入だと思う。思えば最初に観た鳥公園も（死んだ）おばあちゃんが出て来る話だった。ともあれ、この小品で西尾佳織さんは何かを掴んだのじゃないか。

今野裕一郎｜Yuichiro Konno @KonnoYuichiro

あと、「すがれる」は森すみれさんの声は良い。そして、若林里枝さんが凄く良かった。あの雰囲気と顔つきは好きです。

今野裕一郎｜Yuichiro Konno @KonnoYuichiro

鳥公園を見にいった。かなりの質感と、それを破る運動が、とても気持ち良かった。隙間の空虚も気持ち良かった。いい作品を見れた。

佐々木敦 @sasakiatsushi

唯一の男優をどこかで見たと思ったら、美学校アクターズコースの出身者だった。松井周演出の『カガクするココロ』で見たんだ。吉田圭佑、とてもよかったと思う。あと毎回書いてるけど森すみれはいいなあ。あの声がねえ。

佐々木敦 @sasakiatsushi

ブレイクスルーという言葉があるが、なんだかほんとにブレイクしてスルーした、壊れて抜けたという感じがして痛快だった。前はフィクティヴな構えの向こうに私事が透けて見える気がしてしんどかったのだが、今回は「語っていること」と「語ってしまうこと」の間に適切な距離を導入出来ていると思った。

佐々木敦 @sasakiatsushi

BANKART NYKホールにて小鳥公園『すがれる』。鳥公園のスピンオフの第二弾。一言でいうと、非常に面白かった。ここ数作は僕的には試行錯誤が続いている印象だったのだが、今回は開始五分でうまくいっていると思った。役者四人の達者さ、言葉の面白さ、字幕の効果的使用、装置のギミック。

山内健司 @yamakenbase

先行してるはずイメージはもはや明視されず、パフォーマーの体感だけが、超伝導で観客に伝わるってすごい。ああいうふうな身体でいたいなあ。すごいよ、わかばやし。

山内健司 @yamakenbase

鳥公園。昨秋慎ましい提示だったものが、何か大きな問いかけに変貌。

遅筆堂ネタふり亭じべ。@休観期中 @chihitsudo

鳥公園『すがれる』おわた。同じ「小鳥公園」でも前回とは対極にあるような作品で面白かったぁ(後日詳述)。で、雲行きが怪しくなりつつある中、日ノ出町に向かう。

tsuchi屋 @stillsteeldown

二階堂和美[Ｌｏｖｅｒｓ　Ｒｏｃｋ] http://t.co/LaYVlqwJ #lyrica_now 二階堂和美も関係のままならなさから出発するけど、愛情そのものを肯定する方向へ向かう。その点鳥公園はどう処理していくんだろう。

ホタテ. @_hotates_

鳥公園、もう一度観たい。

н0Яi○ @h0rio

鳥公園は初めて観たので化けたのかどうかはわかりませんでした。おもしろいと感じるところは色々ありました。武井さんは好みの役者さんでした。森さんはあまり観たことないタイプのおかしさを放っていました。台詞が聞き取りづらいところは改善して欲しいです。次も観てみようと思います。←小学生か！

かいらくえんなつき @natsukinoboyaki

昨日、こんなん呟いてたし。 : 鳥公園小鳥公演「すがれる」観てきた。が、若干体力切れ。もっと笑ってもいいのかなとおもいつつ、作品のテンションが静謐な気がして控えていたけど、もっと笑ってもいいのかな、という悩みが終演後の訳わかんない質問につながってしまった。すみません。

tsuchi屋 @stillsteeldown

小鳥公園よかった！おふざけが作品や出演者の表情をとても豊かにしていて、そういう力強さを感じたのは初めて。それと、かおりんが選ぶテキストは個人的な問題にたまたまぴったりでびっくり。勝手なことをいえば、装置でラジオも使ってたから、かおりんはラジオで人生相談コーナーをやればいいと思う。

文月路実 @romi_fuzuki

鳥公園『すがれる』観劇。劇場に入って芝居が始まって数分間はワクワクしたけど、その後はつまんなかった。実験的なことをやろうとして空振りしている。まだスタイルを探っている段階なんだろう。でも観客に見せるんならもっとそういう演出にした必然性が必要。普通のストーリーがある芝居を観たい。

@karu_be_offline

鳥公園は初めて見ました。よかったです。よかったんですけど忘れそうです。

徳永京子 @k_tokunaga

もう1回観たい。

徳永京子 @k_tokunaga

鳥公園『すがれる』西尾佳織、大化け。脚本も、演出も、なんたるスケール感。この作品で語られる言葉の、意味やニュアンスや効果がわかるという点で、日本語が母国語であることに感謝。ヌケヌケとして野蛮で艶やかで知的でどこか好戦的で、つまり、素晴らしく自立した女偏の演劇！明日マチネのみ。