梔子人参の考察纏め

梔子人参 @Cape_jas

今更だと思うんだけど、モブサイの構成って所謂テンプレとは全く違うよね。 エクボ→テル→傷まではテンプレに近い｢徐々に敵が強くなっていく、倒した的が仲間になる｣になるんだけどここから最上→爪→神樹→茂夫って流れがテンプレとはズレてて、どう考えたって最上は本来ラスボスなんだよ。

梔子人参 @Cape_jas

純粋な強さを比べることは出来ないけど、モブにとっての一番辛かったことは間違いなく最上戦で、ここが最終回でもおかしくない。勇気を出して非道なことをする敵を倒しましたハッピーエンド、でも充分に成り立つけどモブサイはここで終わらない。終わらせる訳が無い。

梔子人参 @Cape_jas

爪もまた違う系統のラスボスの話でもあり、ここで終わっても不自然では無い。超能力を駆使して戦って、それで終わりでも良いんだよ。でも終わらない。 そしてここからの大きな話二つ、神樹と茂夫。 正直、この二つが最後に来るのがモブサイがモブサイである所以なんだと思う。

梔子人参 @Cape_jas

この二つの話が途中で挿入されてたらよくある話なんだよ。通過点として扱うのならテンプレなんだよ。 でもこの話を最終回にすることによってモブサイは完結する。 モブサイは主人公が世界を救うバトルものの話なんかじゃなくて、影山茂夫が泣けるようになるまでの日常の話なんだよ。

梔子人参 @Cape_jas

超能力をつかったバトルなんて副産物でしかなくて、この話においてはどちらが強いとか弱いとか、超能力が優れているかはどうでも良くて、影山茂夫っていう一人の普通の、ただ超能力を使えるってだけの中学生が普通に泣いて普通に笑えるようになるまでのどこにでもある話。 だからこそ愛おしいんだ。

梔子人参 @Cape_jas

影山律が超能力を使う時に手を動かす理由って、律の超能力の使い始めがエクボに出力調整して貰ってたから、その合図として身振り手振りして使ってた残渣がずっと残ってるのかと思ってた。

梔子人参 @Cape_jas

恐らく他の超能力者は自発的に使えるようになるまで自分でどうにかしたんだろうけど、律はサポート貰ってるから、自転車の補助輪有りで練習してから補助輪外したみたいな感じ？他のメンツは補助輪の存在すら知らなそう。だって憑依して内側から調節とか裏技所の話じゃないし。

梔子人参 @Cape_jas

影山茂夫が超能力を使う時のモーションが少ないor全く動かない理由として、その事象を起こす為の必要エネルギーが保持してるエネルギーよりも圧倒的に小さいから力む必要が無い。あくまでも照準の補佐レベルで無くても使える。って感じだと思ってる。

梔子人参 @Cape_jas

花沢輝気が内股になるのはおそらく超能力のエネルギーが少ない頃から大きな事象を起こそうとして、自らが保持するエネルギーギリギリまで使うことがあったからなんじゃないかなと、つまりは力まないと使えないっていう保持エネルギーの少なさから来るものかなって思ってる。

梔子人参 @Cape_jas

ショウも割とパワータイプで、力を込めなくても大丈夫なのを力を込めるかつ圧縮することによってパワーボムしてるから、使い方とエネルギー総量がモブよりなんだろうなと思う。効率的に使うことを考えなくていいから無駄があっても大丈夫的な。

梔子人参 @Cape_jas

この世界での超能力を使う時の身振り手振りはハリポタとかで言う呪文とか杖の関係だと思ってて、何もしなくても発動は出来るけど必要最低限のエネルギーで思った通りの事象を起こすならイメージを確固にする為に手を動かしたり、力を込めたりする感じ。

梔子人参 @Cape_jas

だからエネルギーの無駄遣いしても痛くも痒くもないならこちらの行動が相手に悟られるような身振り手振りは無くてもいい、みたいな。 だからエネルギーの総量が大きい程特殊動作が少なそうかなとは思ってた。

梔子人参 @Cape_jas

高嶺ツボミが「それ飽きた」って普通に言えることの何が凄いって、彼女にとっての誉め言葉は本心からのもので、相手を褒めることによって自分に何かが返ってくるだなんて思って無いんですよ。だってもしここで「他にはどういうことが出来るの？」みたいに自分の為に行動させたって良いんですよ。

梔子人参 @Cape_jas

例えば超能力じゃなくても、凄い技術を持ってる人に近付いてそれを褒めて、自分が何かを手に入れようとするタイプの人間って居るじゃないですか。でも高嶺ツボミはそれをしない。彼女は自分が思ったことを素直に言い、それで相手が自分を嫌おうともまぁいいかって思ってる。芯の強い女で、まっすぐだ。

梔子人参 @Cape_jas

だからこそ高嶺ツボミにとって超能力と言うものは”どうでもいい”。見ていて面白いなら見ているけど、その力が欲しい訳でも無いし、ただそこにあるだけのものだと理解している。 霊幻新隆が言った”超能力は個性”ってのをまさに本当の意味で体現してるタイプの人間。彼女が居なければ物語は始まらない。

梔子人参 @Cape_jas

「空気読もうよ」ってあの発言の真意って「モブ君が空気を読まないからつまらない」とか「空気を読め」という否定では無くて、影山茂夫的にはとてつもなく自分を否定する言葉に想えたんだろうけど、高嶺ツボミはきっとアドバイスと言うか、思ったことを素直に言っただけなんだと思う。

梔子人参 @Cape_jas

高嶺ツボミって人に何かを強要するタイプには思えなくて、人をどうでもいいと無関心に近いなら、「空気を読め」って言うような性分なのかな？と思った。あぁ言うタイプって(空気読めばいいのに)って思うだけで終わりにしない？逆に「空気読もうよ」って言ったことがそこそこの好感度(幼馴染補正)では。

梔子人参 @Cape_jas

幼馴染が震える声で電話してきて、あんな状況なのに普通は残る？？そう考えると高嶺ツボミは影山茂夫のことを男として見たことは無いのは確かだろうが、幼馴染、もしくは友人としてはそこそこよく思っていたのでは。 原稿用紙、マラソンの時とか、相談所訪問でそれが分かる。あの高嶺ツボミがだぞ！？

梔子人参 @Cape_jas

自分は自分、ってしっかりとした価値観がある彼女は周りが一つのものに嵌まってもそれを否定はしないけど自分が受け入れることは無い。 それならばモブに対する「空気読もうよ」はやっぱり矛盾してて、その発言があった理由が”そう言いたいと思った程度に相手に関心を抱いている”とすると納得出来る。

梔子人参 @Cape_jas

だって幼馴染が働いている相談所の職員？上司に対して「ま、大丈夫か」のツボミ様凄くない？？しかもこれマラソン前だよ、マラソン前！！！！！！大丈夫じゃなかったらどうしたの？？モブ君に言うの？律に言うの？影山家の両親に言うの？？ツボミ様っょぃ。

梔子人参 @Cape_jas

高嶺ツボミを考えるうえで大事なのが「女子受けはそこまで良くない」「ぶりっこタイプではない」って二つで、それってつまり周りに媚び売るタイプじゃないんですよ。きっと彼女は誰かに媚びを売らなきゃ孤立するような状態でも「私はいいや、つまらないし」って一人になれる女だと思うんですよ。

梔子人参 @Cape_jas

高嶺の花っていうのは美人だからってことじゃなくて、その精神の在り方から来てるんだと思う。高い所で咲いている手の届かない花ってよりも、一人でそこに居続けることを恐れないという。 おそらく作中で超能力を持ったとしても一番安定していて、真の意味で変わらないのは高嶺ツボミだと思う。