ニンジャスレイヤーソロTRPGログ：トーフ工場突入編

ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

◇🎲いよいよ最深部です。両側がガラス張りの回廊を走っていると、左手に大ホールが見えました。これは…大惨事です！プラントから漏れたトーフエキスが氾濫し、大勢死んでいます！その奥にはトーフエキスまみれのラオモト・チバがいて、IRC端末にがなりたてています！「おい！フジオ！早く来い！」◇

鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

忌々しい武装アナキストどもが工場のコントロールを奪っていると仮定する。もはや一刻の猶予もなし！「イヤーッ！」アベレージは再び駈け出す！……両側がガラス張りの回廊を通過しようとした、そのときだ！「あれは！」アベレージは目を見開いた。目標たるラオモト・チバの姿！13 #4215tk

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場所は左手の大ホール。その底は白く染まっている。近くのプラントから漏れたトーフエキスだ！すでに重役らしき死体が浮かぶ！ナムアミダブツ！？「おい！フジオ！早く来い！」ラオモト・チバは全身をトーフエキスで白く染め、一段高い壇上にてIRCにがなり立てている。無事！14 #4215tk

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◇🎲一体なぜこんな惨事に？…わかりました、あれです！「ドーモ、モーターヤブです。直ちに休憩してください」BRATATATA！「「「アババババーッ！」」」大ホールの反対側にモーターヤブがいて、ガトリングガンで職員を虐殺！プラントを破壊しています！ハッキングで操られているに違いありません！◇

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なぜあんなところに？その疑問はすぐに解消された。「モーターヤブ……！？」アベレージは呆然と呟く。壇上の反対側にて職員を虐殺しているのはオムラのロボニンジャ、モーターヤブに相違なし。おそらくはハッキング影響下！なんたるアナキストの緻密に組まれた卑劣計画！15 #4215tk

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◇🎲一刻の猶予もありません！ガラス窓を破りダイブしましょう！その後、どうやって窮地を切り抜けますか？どれも高難易度です！ １：【カラテ】でモーターヤブを破壊 ２：【ワザマエ】でヤブをやり過ごしチバを抱え脱出 ３：【ニューロン】でヤブにLAN直結攻撃 ４：ヤブには勝てないので諦めて帰る ◇

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うーん……ワザマエで行くか。2,2,3,5！ギリギリ成功！ #njslyr

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アベレージのニューロンが高速回転する。カラテでヤブを破壊？リスクが高い。ハッキング？時間がかかる。ならば。彼はクラウチング姿勢を取り「イヤーッ！」スプリント開始！今まで以上の速度で回廊をかけ、大ホールに飛び込む！16 #4215tk

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◇🎲２：【ワザマエ】でヤブをやり過ごしチバを抱え脱出 【ワザマエ】で判定してください。難易度はHARDです。成功した場合、あなたは連続側転でヤブのガトリングガンを紙一重回避し、チバを抱え脱出します！失敗すると機を逸し、チバを助けに行けません。【カラテ】失敗時と同様に反撃を受けます！◇

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「ピガガーッ職員！休憩してください！BLATATATA！モーターヤブの容赦ないガトリング掃射が出迎える！アベレージは歯を食いしばり「イヤーッ！」連続側転でこれを回避！ワザマエ！その勢いのままトライアングルリープ！チバのもとへ！17 #4215tk

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チバの前に着地したアベレージは、勢いのままにオジギした。「ドーモ！ソウカイヤのアベレージです！緊急事態ゆえシツレイします！イヤーッ！」「なっ、グワーッ！？」そのままチバを抱きかかえ跳躍！数秒後、彼らのいた場所を弾丸の雨が薙ぎ払う！18 #4215tk

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アベレージはそのまま大ホール上方の窓を「イヤーッ！」カラテ破壊！残された惨状には目もくれず、チバを抱えたまま外へと飛び出した。着地と同時に駆け出す！「おい！」「ご辛抱！緊急事態ゆえ！」少しでも安全な場所向け、走る！19 #4215tk

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「おい！」「ご辛抱！」「おい！」「辛抱！」「おい！」「辛抱ーッ！」「バカが！いい加減に止まれ！」チバの叱咤に、アベレージは反射的に静止！アスファルトに焼き焦げたような跡が残った。それと同時、彼の前に落下してきた影あり。オブシディアン色のニンジャである。20 #4215tk

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その姿にアベレージは目を剥いた。見間違えるはずもなし。ラオモト・カンの懐刀……！「ダッ……！？」「ドーモ。アベレージ＝サン。ダークニンジャです」冷徹なアイサツ。「ド、ドーモ。ダークニンジャ＝サン。アベレージです」「アイサツはいい。さっさと下ろせ」チバの声。21 #4215tk

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◇🎲生き残ったあなたはトコロザワピラーに帰投し、ラオモト・カンによる評価を受けます。「ムハハハハハハ！見事な働きぶりであった！」ラオモトに命じられ、オイランが【万札】10をあなたに手渡します。たとえチバをあなた自身の手で救出できなくとも、その忠誠心が高く評価されたのです◇

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アベレージはようやっと状況を把握する。すでにここは安全地帯。むしろ、チバの連絡を受け急行してきたダークニンジャとの合流を妨げてしまった形になるのでは……？「ア……！」アベレージは慌ててチバを道路におろし「申し訳ございません！」ドゲザした。冷たい視線が注がれる。22 #4215tk

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冷や汗が流れ、重金属酸性雨で濡れた道路へ落ちる。気の遠くなるような数秒間。アベレージは己の首が落ちることさえ覚悟した……「なにをしている」「は……」アベレージは顔を上げる。ダークニンジャを従えたチバが、傲然とこちらを見下ろした。「貴様はミッションをこなしたな」23 #4215tk

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◇🎲加えて、あなたがダークニンジャに先を越されることなく、自分自身の手でラオモト・チバを救出していた場合……あなたは追加でチバから【万札】５とありがたいお言葉を授かりました。「ムハハハハハ！お前はなかなか見所のあるやつだ。特別に、ぼくのボディガードの一人にしてやってもいいぞ！」◇

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「は……？」「なぜこんなところで油を売っている」チバの眉間にシワがよった。「ならばまず父上に事を報告しに行け。ボクへのシツレイについてはその後で判断してやる」「は……」「グズめ。さっさと行け！」「よ、ヨロコンデー！」アベレージは逃げるように、闇の中へ消えた。24 #4215tk

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……トコロザワピラー！「ムハハハハハハ！見事な働きぶりであったぞ、アベレージ＝サン！」「ハーッ！」アベレージは平伏する。彼の前には微笑を浮かべるオイランが座り、万札の入った封筒を差し出していた。「ヘルカイト救出に続くキンボシよな！」「ハハーッ！」25 #4215tk

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ラオモト・カンからの言葉にも、アベレージは顔を上げることができない。その傍らにダークニンジャを連れたラオモト・チバの姿があるからだ。（俺のようなニンジャなど、ソウカイヤにはごまんといる）汗が滲む。（先のシツレイでケジメ……いや、セプクを申し付けられるのでは？）26 #4215tk

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「顔を上げろ、アベレージ＝サン」「……ハッ」間近からチバの声が降ってくる。覚悟を決めたアベレージは顔を上げ……差し出された封筒に目を白黒させた。「なにをしている？受け取れ。僕からのボーナスだ」チバは薄く笑みを浮かべていた。「フジオより早く助けに来たな、お前」27 #4215tk

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「ハ……その、結果的に」おずおずとアベレージは封筒を受け取る。チバが吹き出した。「ムハハハハ！なにを怯えている！ニンジャだというのに！」「も、申し訳」「お前はなかなか見所のあるやつだ。特別に、ぼくのボディガードの一人にしてやってもいいぞ！」「エ……」28 #4215tk

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アベレージはチバを見、後ろで愉快そうに目を細めるラオモトを見、その傍らで奥ゆかしく沈黙を保つダークニンジャを見、再びチバを見た。「み、みにあまるこうえい」彼はなんとかそれだけ呟いた。ナムアミダブツ。彼のニューロンはそこで限界を迎え、蹲るようにして気絶したのだ。29 #4215tk

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【アベレージのドキドキ！トーフ工場突入編】おわり #4215tk