これはおっさんには言えないんだけど、と前置きをして図体のでかい青年が話し始める。膝に抱きかかえられたワガハイは、寝物語として微睡みの中でひとりでに語られる話に耳を傾ける。そういえば、最近同じように「これはあいつにはオフレコなんだが、」と同じように始まる愛の告白を聞いた気がする。
2019-02-14 02:45:41貴方はクチナシとグズマで『そのセリフ、そっくりそのまま返す』をお題にして140文字SSを書いてください。 shindanmaker.com/375517
2019-02-14 02:47:13「おっさん、俺のことホント好きだな」 その類の話を、自分から滅多に降らない青年が、珍しく赤に染めた頬を隠さずに言う。 「珍しいことを聞けたもんだ」 お礼にお前さんの好きなエネココアでも入れてあげるとしよう。 ところで、 「顔、真っ赤だぞ」 「そのセリフ、そっくりそのまま返してやるよ」
2019-02-14 02:50:57「……お巡りなんだろ、もっとらしくしろよ」 交番を覗いてきたグズマは、俺のことをもうおっさん、ともクチナシさん、とも呼ばない。 「まあまあ、エネココアでもどうだ?」 俺は未だにお前さんの好物をいれ、ここで待っているというのに。 「やんなっちゃうなぁ」 それでもお前さんが好きな自分が。
2019-02-14 10:48:39クチナシさんとグズマくんへのお題は『髪に鼻先を埋めた・素直になれないと知っている・愛で地球は救えなくても僕は救えます』です。 shindanmaker.com/67048
2019-02-14 11:58:33「あのさ、」 続きを促すように言葉の先を見るが、青年は口を閉じる。 求めることを知らないのでは無く、求め方を知らない子どもは、子どものままだった。 「グズマ、俺はいつまでも待ってるから、言いたい時に言いな」 素直になれないと知っているから、俺は大人として手を差し伸べて今日も待つ。
2019-02-14 12:08:28クチグズは、文中に『意味』を入れて【知りたい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。 #140SS shindanmaker.com/210384
2019-02-14 12:24:00クチナシさん、と意を決したようにつむぎ出された言葉に目を開く。 言った本人は顔を赤らめながら言ったと思いきや、直ぐに青ざめてしまった。 そうか、お前さんはおじさんのことが好きなのか。 でも、世の中にはlikeとLoveがあるじゃん。 「なぁそれってどういう意味で言ってんの?」 俺は意地悪だ。
2019-02-14 12:27:27雨に濡れた髪を、タオルで吹いてくれるクチナシさんの足元を、ぼんやり見ていた。ガシガシと無造作に乱雑に思える手つきとは裏腹に、赤い目が優しげに細められていることを、俺は知っている。たぶんこの後、俺の好きなエネココアをいれてくれるし、甘やかしてくれるだろう。 きっとたぶん、これが幸せ
2019-02-15 14:15:19クチグズはシェルチョコレート。 花を象っており、食べると前向きな気持ちになれます。 花柄の不織布と赤色のサテンリボンのラッピングが特徴的。 チョコレート言葉は「孤独」「可愛らしさ」「秘めた恋」。 #あなたはチョコレート shindanmaker.com/865744
2019-02-15 14:16:52これならグズマもできるよ!とアセロラに言われ、甘党の自分のためだと誤魔化し作ったチョコは、不出来だった。でもこれでいい。どうせ渡さないし、想いも告げるつもりは無い。クチナシの花の白を混ぜ、グズマニアの赤をイメージしたドライストロベリーのチョコに想いを乗せて、口の中へと溶かした。
2019-02-15 14:21:20俺のおかげでグズマは更生できた、と人は言う。買いかぶりすぎだ。おじさんヒーローじゃないもの。でもあいつは、あいつと同じように挫折して捻くれてしまったやつらの居場所を作り、守ってやっていた。解散した今だって、あいつの姿を追うやつは多い。 「お前さんの方が、ヒーローにお似合いだよ」
2019-02-15 14:28:53部屋から出ていこうとした瞬間、少し恥ずかしそうにキスをされ、はっきりと「ずっと一緒にいよう」と言われて、思わずほっぺたをつねるクチグズ shindanmaker.com/597297
2019-02-15 14:31:05震える声を叱咤して、やっとのことで告げた言葉は、クチナシさんを固まらせてしまった。フラれると思って言った。だから今日限りにしようと思って、カントー行きのチケットをポッケの中に突っ込んできた。 「……どうしても言いたかったんだ、すまねぇ。」 ごめん、と口にして部屋を出た。
2019-02-15 14:34:59惜しまないようにズンズンと交番を出ようとしたら、腕を掴まれた。ビクついて動作の主を見やると、頭を掴まれて、唇に何か当たった。今度は俺が固まる番だった。 「なぁ、ここにいろよ」 おじさんも、グズマのこと好きだからさ。 こみ上げるものを抑えて、チケットをグシャグシャに握りつぶした。
2019-02-15 14:40:27ピッピの小さくなるを食らってしまったご都合設定ミニサイズグズマくゅがクチナシさんの所に身を寄せて夜を明かそうとしたら、今までのフラッシュバックに小さい身体が耐えきれなくて熱を出す話
2019-03-25 21:40:29