【艦これSS】#ちんじふ劇場 【19年5月分まとめ】

青葉⚓C103土曜ユ29b@鎮守府新聞ワレアオバ @_Ware_Aoba

整備妖精「で、本人は？」 「まだ来ていませんか？」 整備妖精「いや、見てないな」 「……探させます」 整備妖精「待った。俺達に預けてもらってもいいかな？」 「……（眉をひそめる」 整備妖精「志願したと言っても、まだ若い女の子じゃないか。そういうこともあるだろう」 #ちんじふ劇場

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整備妖精「年寄りに任せてくれや」 「お手数おかけします」 整備妖精「まあ、俺たちからすりゃあ、あんたもまだ若手だ。あんまりを肩張るなよ。人生は長い」 その言葉に、表情が緩む。 「ご忠告、痛み入ります」 一礼して立ち去る。 整備妖精「さて、どこを探したものか」 #ちんじふ劇場

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岸壁にひとり、海風を受けながらじっと立ち尽くす赤城が居た。 整備妖精「やれやれ、こんな所に居たのか」 赤城「あら、整備の……」 整備妖精「改装の準備が整った。あとはお前さんだけなんだが」 赤城「そうですか。すみません」 だが動こうとしない。 整備妖精「怖いか？」 #ちんじふ劇場

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赤城「……そうなんでしょうか？」 整備妖精「お前さんがた艦娘は、まあつまるところ兵器だ。強大な力がある。俺たちなど一瞬で吹き飛ばすくらいの」 赤城「そんなことは、しません」 整備妖精「そう。お前さんがた艦娘は意思がある。恐怖を覚える感情がある」 赤城「……」 #ちんじふ劇場

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整備妖精「だからな。怖いと思うことは何もおかしなことじゃない」 赤城「……怖いのかもしれません」 整備妖精「航空母艦赤城は、ミッドウェー海戦で勇戦の果てに沈んだ。お前さんはその魂を受け継いでいる」 赤城「はい」 整備妖精「もし赤城が沈まず、その後も戦場にあったら」 #ちんじふ劇場

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整備妖精「今回の改装はそんな観点で強化された設計と聞いている」 赤城「そうですね」 整備妖精「誰も見たことがない姿だ。不安になるのもわかる」 赤城「……」 整備妖精「だがな。生きるってことは可能性が広がることだ。赤城が生き延びた新しい姿。心が躍るのを感じないか？」 #ちんじふ劇場

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赤城「……それも、感じます」 整備妖精「ガキの頃、赤城を見たことがある」 赤城「え？」 整備妖精「少年雑誌に付いてた絵葉書でだけどな。三段甲板の。俺たちは古い技師が必要だってんで、ここに来たが。まさかあの頃見た軍艦がお嬢さんたちになってるとは思いもしなかった」 #ちんじふ劇場

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整備妖精「いい歳したジジイたちが年甲斐もなく胸が弾んだもんさ。ガキの頃に戻ったみたいでな。長く生きはするもんだ」 赤城「そうだったんですか」 整備妖精「だからな。俺たちは赤城の。あの赤城の新しい姿を見れることが楽しみだ。お前さんはどうだい？」 赤城「……狡いです」 #ちんじふ劇場

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赤城「もう引き下がれないじゃないですか」 整備妖精「それが年寄りの知恵ってもんさ。でも、お前さんに強くなってもらって、戦争を生き延びて欲しいというのも本心だ」 赤城「分かりました。行きましょう工廠へ。お見せします新しい私を」 その背中は微塵の不安も残っていない。 #ちんじふ劇場

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赤城「改装、完了しました」 「どう？おかしなところはない？」 赤城「力が湧き上がってくるというのは、こういうことなんでしょうか。行けます」 「そうか」 遠巻きに見つめる整備妖精たちに手を振る。 「何してんの？」 赤城「何でもありません。一航戦旗艦、赤城。参ります！」 #ちんじふ劇場 pic.twitter.com/34drA9ui0K

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赤城「今日はキスの日です」 加賀「さあ、提督とやんなさい五航戦。ブチュウと」 瑞鶴「するか！」 翔鶴「私は……してもいいかな」 瑞鶴「！？」 「翔鶴と」 瑞鶴「したらぶん殴る！」 「じゃあこうしか無いな」 瑞鶴の唇に軽くキスする。 赤城「You are smart navy!!」 #ちんじふ劇場 呉

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叢雲「ちょっと聞きたいんだけど。ハワイ作戦って観光じゃないわよね？」 「道中深海棲艦うようよしてんのに？」 叢雲「でもお出かけ気分なのがいるんだけど？」 吹雪「ハワイ♪ハワイ♪ハワイ♪」 「……あんたのお姉ちゃんでしょう」 叢雲「アンタの秘書艦でしょ！」 #ちんじふ劇場 pic.twitter.com/TR0myR0tdF

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加賀さんは改二とかどう思います？ 加賀「そうね。二航戦、五航戦、そして赤城さんが改二になって、置いていかれた気がしないでもないわ」 そう思ったりするんですねえ。加賀さんでも。 加賀「でもそれは些細なことよ。与えられた手札で、最大限出来ることをする。それが私の役目よ」 #ちんじふ劇場

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「海防艦ねえ……」 昨日、ひとり保護したんですよね。 「付近にもうひとり居るという話ね」 なんか渋々な感じですね。 「駆逐艦の艦娘もあれだが、海防艦は更に幼いだろ？ふと、何してんだろうなあと思うことがある」 ……仕方がないとしか。 「『戦争は女の顔をしていない』か」 #ちんじふ劇場 pic.twitter.com/kOVlmZMSRh

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液体のりから細胞の培養ができるんですねえ。 明石「え？みんな知ってるものだと思ってました」 どうしてですか？ 明石「だって高速修復材、いつも使ってるじゃないですか」 高速修復材……？ 大淀「ダメよ明石。それは軍機だから。さて、そこまで来てもらえますね？」 Σ(Дﾟ;/)/ #ちんじふ劇場 pic.twitter.com/wFBZGfG1qy

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