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そのようにして一線を越えてからというものの彼女の精神状態は荒廃を極め、いつの間にか昏睡と痙攣を繰り返しながら「山へ行く山へ行く」と毎晩うめく廃人のような姿になってしまっていて
2019-06-07 23:58:00「そうすれば彼女が返ってくるのか」「帰ってきた彼女は本当に元の彼女なのか」という質問に一切答えず。儀式への協力を一方的に押し付けてくる彼らの態度にいら立ちを隠せないB氏
2019-06-08 00:01:20だが彼女が元の状態で帰ってくるかもしれないという希望を捨てきれずB氏は儀式の準備に渋々協力する。簡素な祭壇もどきが立ち上げられその周りを円状にB氏と他の術者が取りまくという格好だ。
2019-06-08 00:05:23術者が祭壇のロウソクに火をつけ、お経のようなものを唱え始める。「目の前の祭壇に集中しろ」という術者の言葉に従って祭壇の上に飾られた彼女の家族写真を凝視するB氏。
2019-06-08 00:06:31すると妙なことに気づく、父親にあたる男の顔だけが白く塗りつぶされたようにのっぺらぼうなのだ。「うちの男は甲斐性なしばっかりで」となぜか彼女の声が聞こえる。
2019-06-08 00:07:41次の瞬間強烈な吐き気を覚えたB氏は胸の奥からせり出してくるものを我慢できず吐き出してしまう。吐瀉液にまみれて彼の眼前に現れたのはかつての飼い猫の生首だった。
2019-06-08 00:09:06江戸時代かもっと昔か、とにかく古い屋敷の中で男と母とその娘がまぐわっている、いや無抵抗な男一人を女二人が弄んでいると言ったほうが正しいだろう。とにかく異常だ。
2019-06-08 00:10:22異形と化した二人に弄られている男の顔を見ようと視点を近づけた時、背後に人の存在を感じ思わず振り返るとそこには父が、決してのっぺらぼうではなく憤怒の表情に顔を醜く歪めた男が立っていた。
2019-06-08 00:11:51しかしそんな父の存在を無視して三人はまぐわいを続ける。父もそれに介入することなく傍観し憤怒の表情はやがて嘆願、泣き訴えるような様相に変化した。状況を把握するためb氏の視点はまた二人の異形に犯されている男の側へと向かいその顔を見ると
2019-06-08 00:12:32というのも携帯の方のメールに古いお札の写真やら廃墟でソファーの上に壊れかけのマネキン人形が並んで座ってる写真とかそういうわけわからない画像ファイルが添付されて大量に送られてきて
2019-06-08 00:17:12