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発端

幾美 @ikumizufusen
「鼻先を枕に埋める 真夜中に抱いた匂いだ 君が好きだよ」(幹) 前に、幹さんが私宛てに短歌を詠んでくれて、これはその中のひとつです。今でもふっと頭に浮かぶほど好きだから、下の句(結句)を借りて私も短歌を詠みました。 #tanka #jtanka pic.twitter.com/EmMGRGWxl1
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便乗者現れる

コハク燈のうりごえさん @f_urigoe
どう頑張っても同じ意味にならない「君が好きだよ」を抱えて生きていく。今までも、これからも。#twnovel 同じ重さにならない、同じ形にならない。見えないのに違うってことだけは分かるのは、不思議だ。 量のポケットを探り、飴玉を一つ口内に転がす。何の味かは見ない。かき氷ほどはさ、露骨でない
コハク燈のうりごえさん @f_urigoe
けれど、甘みに加えられた人工香料の香りを、僕らは味と誤解して生きていく。「甘い匂いがする」と、ざっくりと探り当てて君はキスを強請った。口移しで飴玉を渡してやる。「これ、何味?」「分かんないや、見なかったから」「メロンの味じゃないのは分かるね」僕らは、違う、のは分かる。
コハク燈のうりごえさん @f_urigoe
メロンじゃなくて良かったと君は微笑んだ。君は僕を、僕の持つ意味では好きじゃない。でもメロンほどは、嫌われてない。 君が好きだよ。 君が好きだよ。
笹波ことみ@コハク燈 @kxtxmi
人波に流され私を探してる 縋るような目 君が好きだよ #tanka #jtanka 私も借りた(承諾は得ている) twitter.com/ikumizufusen/s…
笹波ことみ@コハク燈 @kxtxmi
君は縋るような目をしていた。 人混みで私を見失った時、不安げに辺りを見回すさまは、親とはぐれて迷子になった子どもを思わせた。ようやく私を捉えた君は、決まっていつも縋るような目をしていた。私にはそれが嬉しかった。 いつからか、君はそんな目をしなくなった。
笹波ことみ@コハク燈 @kxtxmi
『今日も課長と飲みに行くから』 就職して、君は私との約束がある日に飲みに行く回数が増えた。財布の中にいかがわしいお店のメンバーズカードも見つけた。すぐに何でもなくす君なのに、これはなくさないんだね。文句を言ったら『仕事だろ』と激昂されたから、もう怖くて言えなくなってしまった。
笹波ことみ@コハク燈 @kxtxmi
学生時代は、君に怒られたことなんかなかったな。 二十三時半。君はまだ帰らない。取り敢えず寝る支度をしようと、洗面所に立つ。鏡の中からこちらを見返している私は、縋るような目をしていた。
笹波ことみ@コハク燈 @kxtxmi
布団に潜り、もうすっかり見慣れてしまった天井を眺める。寝返りを打つと、目尻に冷たいものがひとすじ零れた。深呼吸をひとつして、固く目を閉じる。ああ、この部屋は埃っぽい。明日は掃除機をかけよう。 __大丈夫。私は、きっと、まだ。君が好きだよ。

元ネタが参加

@miki0rab
何名かが「君が好きだよ」を使って創作してくれたので私もやります。 twitter.com/ikumizufusen/s…
@miki0rab
駅まで二人で歩き、一人で家に帰った。ただいまを言う必要もなく無言で施錠をし部屋に向き直る。簡単に片付けてくれてはいるものの、そこかしこに昨夜の名残がある。シンクには二人分の食器。洗面台には私の歯ブラシの隣に使い捨てのものがもう一本。貸した部屋着は丁寧に折りたたまれていた。
@miki0rab
君が残していった欠片をひとつずつ拾い上げ片付ける。食器は洗って水切りかごへ。歯ブラシはゴミ箱へ。部屋着は他の衣類とまとめて洗濯機へ。欠片が減るにつれ部屋は元の姿を取り戻していく。単身用賃貸マンションという姿だ。洗濯機が揺れる音に紛れて昨夜の名残が霧散していく。
@miki0rab
粗方片付いたところで手を止めシングルベッドに身を投げた。寝返りを打ちうつ伏せになったところで残っていた最後のひと欠片に気がつく。昨夜は同じシャンプーを使ったはずなのに、なぜか私とは違った甘い香りがほのかに漂う君が好きだよ。 鼻先を枕に埋める 真夜中に抱いた匂いだ 君が好きだよ/幹

君が好きだよはフリー素材です。
どうぞご自由にお使いください。

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