2019年5月13日におしどりマコ氏がアップした謎の写真の撮影場所を検証する

2016年7月にマレーシア人の写真家が国道6号線沿いの避難指示区域に無許可で立ち入って撮影した写真の撮影場所を検証(https://togetter.com/li/1000519 )してくださったゴーフレンさん(@GOFLNN)が、今回も土地勘とGoogleMapを駆使して検証して下さいました。
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相双のゴーフ・レン @GOFLNN

今日も2017年に解除された区域の家を一軒一軒調べましたが 背景の建物と同じ形の家は見つかりませんでした 似てる家はありましたがそうすると周囲を解体伐採で更地にするだけでなく 電力柱やNTT柱も撤去しないと条件通りにならない道ばかりなので このトラクターは富岡ではないと判断します

2019-05-16 18:14:11
相双のゴーフ・レン @GOFLNN

トラクターの向こうになんか黒い塊があって、 緑に隠れてもう一軒建物あるね pic.twitter.com/xLUZn4ryIL

2019-05-17 13:22:26
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相双のゴーフ・レン @GOFLNN

ていうかトラクターのフロント、 ローダーのフレームだけでエンジン無くね

2019-05-17 13:27:37
相双のゴーフ・レン @GOFLNN

【疑問】 富岡まで来て写真たった2枚??

2019-05-20 09:36:34

(一旦行き詰ったかに見えた検証が1ヶ月後に急展開)

相双のゴーフ・レン @GOFLNN

未だ例のトラクターが見つからないので 足取り追ってみる 5月10日 18:00 郡山市総合福祉センター 5月11日 17:00 福島駅東口 5月12日 14:00 郡山自動車学校 5月13日 8:00~11:00 富岡町 生業訴訟リハーサル 画像付きツイート 5月13日 14:02 例のトラクター 18:20 帰還困難区域バリケード

2019-06-19 17:55:19
相双のゴーフ・レン @GOFLNN

しんぶん赤旗 5月14日の記事 5/13に生業訴訟現地リハーサル 浪江町・富岡町の方と検証予定の住宅、富岡町役場、 ふたば医療センター、さくらモールとみおか、 富岡小中学校などを見て回りました。 これに同行してたわけだ

2019-06-19 17:56:07
相双のゴーフ・レン @GOFLNN

同行したならその「検証予定の住宅」に 朽ちたトラクターがあるはず 富岡は探したけどみつからなかった ということは… ふむふむ… 見 つ け た

2019-06-19 17:56:41
nao @parasite2006

@GOFLNN 2017年に避難指示解除された区域といえば、富岡町だけでなく、浪江町の海岸寄りの平地も該当しますね。2019年5月14日付のリハーサルの記事jcpre.com/?p=17403 同月28日付の仙台高裁現地進行協議の記事jcp.or.jp/akahata/aik19/… 文章がほとんど同じ

2019-06-19 22:37:09

2本の赤旗記事を通読すると、仙台高裁の現地進行協議に参加した原告は浪江町の男性1人と富岡町の女性2人だったことがわかります。

nao @parasite2006

@GOFLNN 原告の名前と「浪江町」でググってみたら、この人は原告団の副代表で元の居住地は居住制限区域とありましたjcpre.com/?p=5691

2019-06-19 22:49:46

[2019.6.22追記]
余談ながら、富岡町の原告女性2人のうち深谷敬子さんの自宅は桜の名所として知られる夜ノ森公園の近くで、現在帰還困難区域として無許可の立ち入りが禁止されている場所でした。
http://jcpre.com/?p=17111
2019年5月27日の仙台高裁の現地進行協議当日、裁判官は居住制限区域にある浪江町の原告男性の自宅を訪れた際には防護服を着ず帰還困難区域にある富岡町の深谷さんの自宅を訪れた際には防護服を着ていました。これは富岡町の帰還困難区域への公益目的の一時立ち入りを行う事業者が防護服または雨合羽を着用することになっていること
https://www.tomioka-town.jp/material/files/group/6/30_tyuui.pdf
(個人の立ち入りの場合はスクリーニング場で希望者に防護服を配布。立ち入り申請書https://www.tomioka-town.jp/material/files/group/6/kozin_sinnseisyo.pdf の最終ページ参照)
に準じた対応だと思われます。下に引用した現地進行協議を伝えるテレビニュースのスクリーンショットからは、このニュースでは浪江町と富岡町の両方の映像を見せた上で字幕の説明を入れて帰還困難区域内に限り防護服を使用したことがわかるようにしていたことが見て取れますが、大半のテレビ映像は「絵になる」帰還困難区域内の映像「だけ」を何の説明もつけずに流していたのでした。
2枚目と3枚目の写真で最前列のベージュ色の服を着た年配の男性が浪江町の原告です。原告の斜め後ろに見えるネクタイを締めた男性は仙台高裁の書記官と思われます。仙台高裁の担当裁判官3人は、裁判長を含む男性2人プラス女性1人でした。

💙💛 k u r i t a 🐈‍⬛ 🐈 𓃭 𓃠 @kuri_kurita

まったく。あの画像を最初に見たときはビックリしたけど、動画にはちゃんと字幕で説明がついていた。 pic.twitter.com/SJlac8CyO3

2019-05-28 08:13:15
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2012年4月1日の再編により、避難指示区域はこの時点の年間積算線量の予想値により次の3つに分類されることになりました。
https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/cat01-more.html
避難指示解除準備区域:20 mSv/年以下。
避難指示の解除と住民の帰還の準備のための活動ができる。すなわち、住民の一時帰宅(宿泊は禁止)や病院・福祉施設、店舗等の一部の事業や営農の再開ができる。
居住制限区域:20 mSv/年を超えるおそれがあり、避難の継続が求められる。住民の一時帰宅や道路の復旧などを目的とする立ち入りができる。
帰還困難区域:50 mSv/年を超え、5年後も20 mSvを下回らないおそれがある。住民の立ち入りは事前申請が許可された場合を除き禁止。

2019年4月10日に大熊町の避難指示解除準備区域と居住制限区域の避難指示が解除された結果、帰還困難区域以外で避難指示が残っているのは双葉町北東部の(町の面積の数%の)避難指示解除準備区域だけになっています。
https://www.pref.fukushima.lg.jp/img/portal/template02/ez20190410.png

nao @parasite2006

@GOFLNN もう一度ググり直したら2007年の電話帳が出てきました。minorusan.net/2007-36-20-401…

2019-06-19 23:52:20

この場所は浪江町と北隣の南相馬市小高区との境界線に近い山際でした。おしどりマコ氏が「生業訴訟の原告の言葉をそのまま伝えただけ」と主張する「人の住める線量ではない」というのが3人の原告のうちの浪江町の男性の言葉だと仮定すると、その値は原子力規制庁のリアルタイム線量マップ
https://radioactivity.nsr.go.jp/map/ja/area2.html
上でこの場所に一番近い測定点=平らな水田の真っ只中にある下立野消防屯所のリアルタイム線量測定システムの線量0.3 μSv弱よりは高めかもしれないと推測されます。

検出器が数百メートルの範囲の平均値を上空から拾っているため地上実測より高めに出ることがわかっている航空機モニタリングによる線量マップ
https://ramap.jmc.or.jp/map/#lat=37.28458799999977&lon=140.5831109999977&z=9&b=std&t=air&s=0,0,0,0&c=20181115_dr
の最新版=2018年11月15日現在による色分けでは、0.5-1.0 μSv/hに相当するペパーミントグリーンに塗られています。
高さ1 mの空間線量率の地上実測値と航空機モニタリングによる高さ1 mの空間線量率(上空での測定値からの推計)を比較し、地上実測/航空機モニタリングの中央値の比率を求めた三重大学・奥村晴彦先生の計算
https://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/stat/190118.html
(ページの最後をご覧ください)
によると、地上/航空機の比率は0.61 ± 0.05になり、地上実測値は航空機モニタリングによる推計値の6割程度に相当するそうです。0.5-1.0 μSv/hの6割として地上実測値を推定してみると、浪江町の原告男性の自宅周辺は0.3-0.6 μSv/hの範囲のどこかということになります。この人の職業が農家であることも考慮に入れて、仮に屋外の空間線量率が色分け範囲の上限一杯の0.6 μSv/hだったとして、環境省方式(自然放射線量0.04 μSv/h、屋外8時間、屋内16時間、遮蔽係数0.4と想定)で年間積算線量(自然放射線に対する上積み分)を推定してみると
(0.6-0.04)x(8+16x0.4)x365 μSv=2943 μSvすなわち約2.9 mSvとなります。
もう少し不利な条件として、屋外と屋内の線量差がより小さくなるよう遮蔽係数を0.8まで増やした場合は
(0.6-0.04)x(8+16x0.8)x365 μSv=4251 μSvすなわち4.2 mSvとなります。
ご参考までに、標高約1600 mの高原で高地トレーニングの拠点として知られる米国コロラド州ボルダー市は、宇宙線による外部被曝線量が高いため自然放射線による外部被曝が年間4.5 mSvに達します。また福島県各地のの震災前の自然放射線の測定値(2000-2010年)
http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/42344.pdf
を見ると、浪江町に一番近い測定点である南相馬市原町区の錦公園の値は0.04-0.06 μSv/hで、平均として0.05 μSv/hを採用した場合の自然放射線による年間外部被曝線量は0.05x24x365=350 μSvすなわち0.35 mSvとなりますから、これを合わせると浪江町の居住制限区域の年間積算線量はコロラド州ボルダー市の年間自然放射線量と似たり寄ったりの値ということになります。

なお地上実測と航空機モニタリング結果の間にずれが生じる原因については以下をご一読ください。

津田和俊/急激に進行した網膜剥離と闘っています @kaztsuda

@clear_wt @Mihoko_Nojiri ええと、その件では以前にかなり突っ込んだ議論をしたことがあったのですが、航空機モニタリングでは飯舘村で面的除染をした影響は見えなかった、ではないですか? ただこれ、見えない理由がありまして、航空機モニタリングは250mメッシュでデータを公表してますが、影響範囲が600mほどなのです。

2019-01-17 01:38:28
津田和俊/急激に進行した網膜剥離と闘っています @kaztsuda

@clear_wt @Mihoko_Nojiri 描像としては、ノッペリと塗りたくられた航空機モニタリングの中には、彫刻刀で深くえぐられたように雨で流された道路や除染で薄くなった家屋が分布している、のようなイメージですかね(って、通じます? ^^)

2019-01-17 01:48:17
津田和俊/急激に進行した網膜剥離と闘っています @kaztsuda

@clear_wt @Mihoko_Nojiri ああ、イメージが一致できてよかったです (^^ これ、飯舘村だけでなく、郊外部が面積のほとんどを占める伊達市もそうですが、家屋などの面的除染を行なったと行っても幹線道路沿いのせいぜい幅100mほどの話なので、メッシュ一つが600mを範囲とする航空機モニタリングでは見えないのだと思います。

2019-01-17 02:31:04
津田和俊/急激に進行した網膜剥離と闘っています @kaztsuda

こういうことを言い出すと、「だから理系の人は理屈っぽくて。。。」とか「結論としては大体合ってるからいいじゃない」とか言われるのだけど、 森や田畑がどーんと広がっている中を図れば航空機モニタリングも地上での計測もほぼ同じ値になるので、決して過大評価になっているわけではない。

2019-01-20 23:15:14
津田和俊/急激に進行した網膜剥離と闘っています @kaztsuda

「航空機調査の線量は過大評価になりやすい」を正確に表現すると「(半径300m程度の範囲の領域の平均を対象とする)航空機調査の線量は(セシウムの減衰が遅い森林や田畑とセシウムの減衰が速いコンクリートやアスファルトが測定領域内で土地利用が混在している地域では)過大評価になりやすい」であり

2019-01-21 01:00:29