アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、RAINBOW-二舎六房の七人-10話脚本:想いと幸福
- makimogpfb
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高屋敷氏脚本RAINBOW二舎六房の七人10話まとめ1 圧巻なのは、終盤の畳み掛けるような展開と、複雑な時系列操作。 あと、連載漫画ならではの、原作の時系列シャッフルを、アニメ向けの時系列に改変している。 このような技術は、じゃりン子チエ・おにいさまへ…・グラゼニの脚本でも目立つ。
2019-07-21 14:51:38高屋敷氏脚本RAINBOW二舎六房の七人10話まとめ2 そして、22分前後内でテンポの良い組み立てをするために、原作のどこをまとめ、削り、どこにアニオリを追加するかが綿密に計算されている印象を受ける。 いつもながら思うことだが、高屋敷氏の計算力の高さが凄い。
2019-07-21 14:52:52高屋敷氏脚本RAINBOW二舎六房の七人10話まとめ3 また、試合前の真理雄と六郎太の会話が、節子についての話に改変されている(原作では、試合前の緊張や、仲間愛について話す)のは興味深い。 後々の展開を考慮したものと考えられる。ここも高屋敷氏の「シリーズ構成計算」の一環かもしれない。
2019-07-21 14:53:45高屋敷氏脚本RAINBOW二舎六房の七人10話まとめ4 今回、めぞん一刻とのシンクロも目立った。六郎太と節子の恋愛が軸の一つとなっているためだからと思うが、このような箇所を見つけるのも、高屋敷氏の担当作を追う楽しみの一つ。
2019-07-21 14:54:25高屋敷氏脚本RAINBOW二舎六房の七人10話まとめ5 節子の言う「幸せ」と、(原作を改変してまで)六郎太が真理雄に語る「(節子を)幸せにしてやりたい」も、うまく繋がっており、「幸せ」や「愛」について視聴者に考えさせようとする強い意志が出ている。 pic.twitter.com/3A85jSHvZg
2019-07-21 14:55:56高屋敷氏脚本RAINBOW二舎六房の七人10話まとめ6 幸福や愛といえば、はだしのゲン2(脚本)との共通点が見える。 はだしのゲン2では、原爆を経験したゲンが、仲間と共に楽しい思い出も作っていく。 今回は、原爆で家族を失った昇のため、いい思い出をいっぱい作ろうと節子が提案。この重なりは感慨深い。
2019-07-21 14:57:40高屋敷氏脚本RAINBOW二舎六房の七人10話まとめ7 高屋敷氏のテーマの一つに、「孤独というものの恐ろしさ」があるが、「幸せ=孤独ではないこと」という図式も大切にしているのではないだろうか。今回もまた、それぞれが、それぞれを想い、それが束の間の幸福につながっている。
2019-07-21 14:58:23高屋敷氏脚本RAINBOW二舎六房の七人10話まとめ8 仲間の大切さを、高屋敷氏は数々の作品を通し強く打ち出す。本作にもそれは出ていて、「幸せとは何か」とも絡めている。奇しくも同氏は、まんが世界昔ばなしで「幸福の王子」の演出/コンテをしている。同氏の「幸福論」について、今後も注目したい。
2019-07-21 14:59:16こちらも紹介: 私の(高屋敷英夫さんについての)ブログの、 ・おにいさまへ…(高屋敷さん脚本・シリーズ構成陣)に関する記事一覧: makimogpfb2.hatenablog.com/archive/catego… ・グラゼニ(同氏シリーズ構成・全話脚本)に関する記事一覧: makimogpfb2.hatenablog.com/archive/catego… #はてなブログ
2019-07-21 15:05:33こちらも紹介: グラゼニ(高屋敷英夫さんシリーズ構成・全話脚本)に関する(私の)ツイートまとめ一覧: togetter.com/t/%E3%82%B0%E3… #グラゼニ
2019-07-21 15:07:43続きはこちらです:
追記:
「節子を幸せにしてやりたい」という六郎太と真理雄の会話は、原作のかなり後半に回想として出てきます(状況はかなり違いますが)。このまとめを書いた頃は原作を読むのがそこまで追い付いてなかったもので…
ブログの方は訂正しました
http://makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2019/07/21/135841