- kaidan_oogiri
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#怪談大喜利 最後のロウソクを吹き消す直前 何をやってるんだ、と 上座にいたはずの主催の僧侶が、後ろの障子を開けて入ってきた pic.twitter.com/9DfFAnX9XK
2019-07-22 21:38:32#怪談大喜利 66話目が終わった。 次の参加者が66話目を話し始めた。 同じ顔だった。 pic.twitter.com/5um6Sdrdzy
2019-07-22 21:41:55聞き覚えのある怪談が繰り返されている。気のせいか時計も進んでいない。もう百話以上語っている筈なのに。 「九九は完全な百に一足りず、中国語では永遠を意味する久久と同じ発音なのです。九九番目に語るこの話の意味が、さて何人理解出来るでしょうか」 この話も何度聞いたであろうか。 #怪談大喜利 pic.twitter.com/wEbQvtJw2t
2019-07-22 21:46:05参加者は100人だった 主催者『では、私から1人1話ずつ、100話怖い話を順番にして頂きます。』 #怪談大喜利 pic.twitter.com/waisBrheGl
2019-07-22 21:51:40#怪談大喜利 100人目のぼくが語ろうと思っていた物語と1人目の内容がかぶってしまった。やむなく予備に用意していた物語を思い出そうとすると、その物語を2人目が先回りして語る。 次も。 その次も。 次の次の次も。 ネタが尽きて押し黙るぼくを、いま、期待の込められた198の瞳が見つめている。 pic.twitter.com/u91ZNGQySf
2019-07-22 22:00:12周りの参加者には聞こえていないようだが、怪談話に重なるように囁くような音量で他の怪談話も聞こえてくる そして1話終わる度に2本の蝋燭が消えていった 次でこちら側の怪談話は50話目を迎えるが、何かが起きるのは次の話が終わる時なのかもしれない #怪談大喜利 pic.twitter.com/KYF5ksUdMf
2019-07-22 22:04:01#怪談大喜利 途中で、対面の方から大きなイビキが聞こえるようになった。 せっかくの百物語なのに、興醒めだな。と思ってると、例の対面の奴が一言… 「おい!向いのやつイビキがうるせぇぞ!」 …今、尚イビキは聞こえている pic.twitter.com/g0qaF5Xi0C
2019-07-22 22:13:07頑張りましょうね、と向かいに座った主催者が言った。 待って。私、50個も怖い話なんて知らないよ? #怪談大喜利 pic.twitter.com/ruVnhnn5TM
2019-07-22 22:17:00#怪談大喜利 参加者の話す怪談が奇妙だった 車に跳ねられたとか、 妻に刺されたとか、 屋上から飛び降りたとか、 怪談というよりも、ただの体験談だった だから僕は、 僕が首を吊った時の話をした pic.twitter.com/hjfA8Xy8wk
2019-07-22 22:19:37#怪談大喜利 有名なイベントとあって、どの参加者も気合い十分。みんな30分~1時間くらいの怪談をしていく。そしてよりによってトリに回されてしまった僕の持ってきた話はどう頑張っても5分で話し終わる。 どうしようどうしようと思っていたが、僕の番の直前で夜が明けたので恥をかかずにすんだ。 pic.twitter.com/8cgqjl9dTQ
2019-07-22 22:25:43#怪談大喜利 1人目の怪談のあまりの怖さに、参加者のひとりが心臓発作を起こして死んでしまった。全員、顔から血の気を引かせて互いの顔を見合わせた。どうしよう。ここは『100人が怪談をしないと出られないお堂』なのに……。 pic.twitter.com/w9qXSF8hJX
2019-07-22 22:27:45#怪談大喜利 99個目の話が終わった。 「次はいよいよ、”ネウコメ”の話ね」 横にいた幼馴染が耳慣れない単語を口にした。 「ネウコメって何?」 「え?99の次だから”ネウ”じゃない」 思わず手元のパンフレットを見た。 百の漢字があるべき場所に、意味不明の記号があった。 pic.twitter.com/rL3rWx04pR
2019-07-22 22:43:44#怪談大喜利 夜の2時くらいにお坊さんがやって来て、「ちょっとすいませんね。こちらのことは気にせずお続けください」というと仏像に向かってお経を読んで、帰って行った。 お坊さんというのも大変だな、と思ったら、どうやらあの人、不法侵入者だったらしく、翌日警察に事情聴取された。 pic.twitter.com/ey7jbXH0Sm
2019-07-22 22:45:30#怪談大喜利 100話無事に話し終え、お堂を出たところで、悲鳴があがった。 お堂から少し離れた先で、血塗れの女の死体が転がっている。 また、足元には、一枚の紙切れが落ちていた。 「96話目が一番怖かった」 pic.twitter.com/4yhwSYExWa
2019-07-22 22:46:01#怪談大喜利 百物語が始まった。 同好の士が持ち寄ってきた怪談話に耳を傾けつつ、自分の番を今か今かと待ち続けた。 ついに右隣の人が語り終えた。 反芻するような奇妙な余韻のある沈黙を破り、ついに 「これは本当にあった話なんですが——」 左隣から次の話が始まった。 pic.twitter.com/iE3lal7J4b
2019-07-22 22:50:32#怪談大喜利 お堂の中の様子は薄暗くてよく分からないが、外から見たところでは10畳くらいの部屋のはずだった。 だというのに、私の番が回ってこない。違う声が、少しずつ、少しずつ近付いてくる… pic.twitter.com/Nv5f4TeQeI
2019-07-22 22:51:50#怪談大喜利 最初からずっと気になっていることがある。一人話し終えるたび、クチャクチャと音がするのだ。物を食べながら怪談なんて。誰か知らないが、一言言ってやろう。僕が話し始めると、音は、僕の真後ろからした。 pic.twitter.com/eOuDEAI7Y4
2019-07-22 22:53:45#怪談大喜利 一人目の人が「カラオケ店で歌ってたらオレンジ色の幽霊を見た」体験を語った。 二人目の人が「昔バイトしていたカラオケ店でオレンジ色の幽霊を見た」と語った。 三人目が「オレンジ色の幽霊がいる屋敷があったが、カラオケ店になった」という話を語った……。 pic.twitter.com/RjXM9pv7IB
2019-07-22 23:01:07#怪談大喜利 100話目を終えた瞬間 サラリーマン風の幽霊が現れ一言。 『怪談の著作権料をいただきます。』 pic.twitter.com/0a1GukZASK
2019-07-22 23:17:26お堂に入ってからずっと、「右」を見てはいけないという強迫観念に駆られていた。 顔は石膏のように強張り、集中もできず、他の参加者の顔すらよく見れない始末。だが何とか終わった。 お堂から出ると「お疲れ」と「左」から声がした。 私はその声に本能的に総毛立ち、左を向いてしまった。#怪談大喜利 pic.twitter.com/eRCfteyp5Z
2019-07-22 23:18:14#怪談大喜利 黒い影のようなものが私たちの方ににじり寄ってきた。 参加者の一人がお札の束を取り出すと彼のところだけ影が後ずさる。他の参加者たちは彼に「その札一枚譲ってくれ!」と万札を投げ渡して札を受け取ろうとする。 私が無反応でいると、参加者たちは舌打ちをし、黒い影は帰って行った。 pic.twitter.com/hpvoDwPYpB
2019-07-22 23:30:08#怪談大喜利 いよいよ私の番。友人から聞いた、凄惨な結末を迎える幽霊話を披露した。 蝋燭を吹き消そうと身を乗り出したところ、隣の参加者に制止された。 「それは実際にあった出来事なので、怪談に数えることはできません」 pic.twitter.com/lgOv8KFJhE
2019-07-22 23:36:04#怪談大喜利 今日は楽しみにしていた怪談イベント。線香の香りも相まってとても良い雰囲気だ。 だが、参加者が怪談話をして蝋燭を消す度にお堂の外から聞こえるお経の声が大きくなっていく。 僕がイラつくと主催者の人は首を横に振る。 「大丈夫ですよ。百話目を話すまでは成仏しませんから」 pic.twitter.com/VD6HnBVQcr
2019-07-22 23:47:40