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『 #下染屋町探訪記 』に寄せられたSS 架空の町の不思議な景色からの空想たち

架空の町#下染屋町 をテーマとした、鉱物オブジェ作家・時計荘ミニ個展『 #下染屋町探訪記 』(2019.9.1~30海福雑貨にて)の作品画像から空想を膨らませて下さった方々のショートストーリーまとめです。 下染屋とは時計荘の実家辺りの古い地名で、政府の改名により百年以上前に地図からはその名が消え、今では古い住人だけに伝わっています。 最初に掲載したツイートを引用RTでSSを投稿して下されば随時追加していきます。是非ご参加ください!
時計荘 SS 下染屋町探訪記 即興小説 鉱物ジオラマ 水晶 創作 結晶 ジオラマ 鉱物
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↑このツイートを見て、空想を膨らませてくださった方々のSSを以下にまとめました。
投稿は現在も募集中で、↑のツイートを引用RTでSSを発表してくだされば随時追加していきます。

8/6追記
時計荘ミニ個展『#下染屋町探訪記』(2019.9.1~30に海福雑貨 @umifukuzakka にて開催)の会場にてこちらのまとめに掲載のSSを紙面にまとめたものを無料配布することになりました。

掲載不可のかたはTwitterに投稿の際、#拡散不要 とお書き添え頂くか、時計荘 @yuri1117 までご一報ください。

此瀬 朔真@『月浜定点観測所記録集第一巻』第二刷予約受付中 @KonoseSakuma
崩れた屋根。煤けた看板。奔放に壁を這う草。 結晶は町の記憶を喰って育つ。廃墟めく景色のなか、未だ確かに息づくもの。ひそやかな気配とかすかな灯り。 結晶たちは待っている。この町へ続く道が忘却に覆い隠される前に、誰かが辿り着くことを。 twitter.com/yuri1117/statu…
かたこと(低浮上だったりそうでもなかったり) @katakoto14
夏の夜更けに散歩へ出た私の眼前に、不意に現れたのは見知らぬ街。煤けた案内板の文字には下染谷町、とある。建物は半ば崩折れ、壁には蔦が這う。何よりも目を奪うのは仄白く光る巨大な結晶。 微かな声がした。 『ここは異界。結晶の街。 住むかい?結晶になって。』 twitter.com/yuri1117/statu…
昭良 @atakagi0101
鉱石に侵された、不思議な町の模型。添えられたカードには「下染屋町」と書かれたきり、詳しい所在は記されていなかった。星明かりにも似た朧げな光に浮かび上がる街並みは、さだめし美しかったに違いない。展示室を出て、屋上庭園へ向かう。そこは海の底へ届く日射しのように弱々しい光に満ちていた。 twitter.com/yuri1117/statu…
一福千遥@10/12テキレボ9 D-19 @ichihukuchiharu
古の文人を真似て、古地図片手に散歩に繰り出したまではいい。けれど地図から顔を起こし、何の気なしに曲がった角の先に広がる景色に息を飲んだ。 ゆるやかに朽ちゆく廃墟のなか、遠い記憶を凝らせ、結実させたような水晶があえかに光る。ここは、と首を傾げた先の壁には「下染屋町」と書かれていた。 twitter.com/yuri1117/statu…
真白蝶々 @papilio_albus
あの町は侵食されている。荒廃せし地は打ち捨てられ、やがて結晶に蝕まれた。いずれ全てが輝くだろう、しかしそれ故に、その様は不幸には見えない。あれは忘れ去られた町の望みなのかもしれない。崩れ去るその時まで美しく夢見る為の、最期にして最高の抵抗。夢こそまこと。 twitter.com/yuri1117/statu…
フォルトゥナ・ななさん=🇸🇪 @san73_nanana
「夜はいつ明けるの?」 「僕たちが光らなくなったら、かなあ」 「じゃあ、僕たちはいつ光らなくなるんだろう?」 「それは、死ぬ時じゃないかなあ」 その答えを最後に声はどこからも聞こえなくなりました。空には月が煌々と、星が散りばめられています。水晶たちは今夜もずっと、光っているのでした。 twitter.com/yuri1117/statu…
草餅 @OsakaPiyo
鉱石を擂り潰し、それを染料に布を染め上げるのにはそれぞれ秘法ともいうべき技術とある能力が必要だ。代々染物師は一子相伝でその技術と能力を受け継いできたが、血は薄れ、人外の血を取り入れながらなんとか能力を繋げている。人と蜘蛛と鬼が住むこの町は、余所者を厭いながらも憧れている。 twitter.com/yuri1117/statu…
澤ノ倉クナリ @sawanokurakunar
無垢の水を月に当ててはいけない。結晶になってしまうから。 それを知らない四人の幼馴染は、別れの日に泣きながら離れ離れに外へ出て、同じ空を仰いだ。 涙は月の色を映して固まり、そのまま四人の身中の水分総てが、総身で結した。 龍の生贄になるのは僕だけでいい。いつか月の魔法が解けますよう。 twitter.com/yuri1117/statu…
匂坂はゆる@潜伏中 @hayuru_s
古い町は、長い時の中で空気と、埃と、そこに住む人々の想い出を溜め込んで、やがてそれらは結晶となる。 月色に淡く光る結晶は、触れるとほんの少し温かくて、指先の温度で溶けて────ああ、これは涙と同じ味だ。不意に涙がこぼれて、滴が結晶に吸い込まれていく様子を、私は見つめていた。 twitter.com/yuri1117/statu…
中村ハル(次は11月レナトス) @nakamurahalu
「此処が…」「下染谷町サ」振り向けば、洋燈を掲げた少年が立っていた。「此処に棲んでいた人々の記憶だと聞いた」と私が屋根の結晶を指差せば「違うよ、あれは家の記憶が凝ったモノだ。幸せだったのさ、彼らも。僕はアレを砕いて売るんだ、君のような彷徨うモノに」渡された洋燈の中には光があった。 twitter.com/yuri1117/statu…
aza/あざ(筒示明日香) @cgrealism
「ここは、結晶の街なの」  町案内を買って出た、彼女が言った。成程、各々の家の屋根に様々な色と形の結晶が生えた風に付いていた。 「家々に生まれた結晶はね、その家の夢なの」  夢が、具現化したの。彼女が笑う。 「私も、あの家のどこかで眠っているのよ」  彼女の言い回しに僕は twitter.com/yuri1117/statu…
遠野まひろ @akino_ha3
月を失った町があると聞いてやってきたのに、迎えた夜は満月の夜のように明るかった。騙されたと宿の主人に文句を言うと、彼は指差し言った。 窓は見たかい?…あれがいつの間にか月になってたんだ。月が何で消えたかは知らない。ただ俺が分かるのは月が何処にもなくて、あれがあるって事だけさ、と。 twitter.com/yuri1117/statu…
真朱(まそほ) @masoho_zero
染物の多くは太陽光で発色する。しかしこの町では、水晶の光を使った貝染めを行っていた。工房では大きな水晶が淡い光を放っている。染色液から取り出された布にその光を吸い込ませると、ゆっくりと玉虫色に花開いてゆく。今は職人も技術も途絶えてしまった。ただ水晶だけが音もなく光を放っている。 twitter.com/yuri1117/statu…
和紗@19日に歳がレベルアップ @kazusahp
私が子供の頃、不思議な鉱物によって郷里の町は栄えていた。外気に触れると燐光を放つそれは珍しく高く売れたのだそうだ。皆幸せだった。だがある時鉱夫の身体からその鉱物が「生えて」きた時全ては終わった。鉱物は人を家を飲み込み美しい岩山となった。私は何故か鉱物になれずずっと客を待ち続ける。 twitter.com/yuri1117/statu…
烏龍茶 @s_r_tea
太陽が消えた世界、光と熱を失った人々は、まるで役割を捨てた太陽が忘れ形見のように地上へ贈った、不思議な鉱石に守られている。灯火のように瞬いては穏やかな温もりを与える鉱石は、人々の拠り所となり、絶対零度で凍える季節しか巡らない星にとって、唯一無二の奇跡の産物に等しかった。 twitter.com/yuri1117/statu…
who-co @who13who13
夜蔭に滴る月露が放つ密やかな音韻に抗えるはずもなく。深い闇が其処此処に咲く。耳朶の血潮が三鞭酒の泡の如く囁く。纏う黒の天鵞絨に魅入られた睛は他に光を見ぬ。遠く、遠くなり、もう喪い町へ。渡る一歩毎にほろほろり解ける標。そこに在る、決して届かぬ。逃れるは叶わず、水晶の天蓋。 twitter.com/yuri1117/statu…
モミジノアトリエ @es_tokusetsu
「水晶」 作者:もみじα #即興小説 sokkyo-shosetsu.com/novel.php?id=4… 長くなったので、即興小説にて書かせていただきました。 twitter.com/yuri1117/statu…
サトミといいます。 @satomichun
二つ程山を越えた町で結晶化が始まったらしい。 その噂を聞いたとき僕は、なんてラッキーなんだ!と小躍りした。僕はそのテの調査を専門にしていて、研究材料が増えることほど幸福なことはない。しかもこんなに近くで発生したのは初めてだ。急げば夜までに着けるか?僕はいそいそと車に乗り込んだ。 twitter.com/yuri1117/statu…
ぽろ @紅茶と鉱物 @a_poro
「綺麗ですねぇ」 「えぇ、本当に」 鉱物の灯りに照らされて、まだ不安げな少女の顔が見える。 「大丈夫、誰も来やしません。皆あれが怖いのです。昼に集めた光を放出するだけなのですが」 「本当に、害など無いというのに」 握りしめた彼の掌には、小さく光る欠片が身を潜めるように埋まっていた。 twitter.com/yuri1117/statu…
珠雨 @tk_xl1
夜のまちに、灯りがともります。 体温のないまちの暗闇にうかぶのは、じわじわとぬくもりがやどるようなやさしい灯り。 灯りは、まちの記憶です。 誰もいなくなったまちの記憶は、行く場所をなくして、でも降り積って、反響して、世にもうつくしい鉱石になりました。 鉱石は、毎晩夢をみています。 twitter.com/yuri1117/statu…
蒼樹 里緒 @ao_rio
廃墟となった街並みには、いつしか人の代わりに妖精が棲みついた。時が止まった明けない夜の底で、妖精たちの育てた水晶が煌々と光る。日に日に大きくなり、建物を呑み込みそうな水晶の周りを飛びながら、妖精たちは楽しげに言った。 「彷徨う魂が多いおかげで、水晶ももっと眩しくきれいになるね」 twitter.com/yuri1117/statu…
Leone @Lieonir
かつては人が住んでいたであろう場所は静寂に包まれている。建物のあちらこちらには大きな“石”がそびえ立っており、その“石”が宵時になるとその地の思い出を光源として輝く“鉱石”であることを知る者は少ない。 人ではないもの、かつては人であったもの、迷い込んだ人。幻想的な光景を知る者は僅かだ。 twitter.com/yuri1117/statu…
蒼(鳩のすがた) @yh87no1rowa
此岸から彼岸へ、近く場所が移る町。昔は少ないながらも人が住み、平和を謳歌していたが、時と共に住人は減り、廃村と化した。何十年もの後、ある日を境に光る小さな岩が出現。岩はゆっくりと成長し、人の背丈を越す迄になった。  誰が言ったか記憶の岩、村人一人一人の記憶が固まり出来たと伝わる。 twitter.com/yuri1117/statu…
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コメント

pupujiji @pupujiji 2019年8月5日
美しく恐ろしい話もいいし、「アタゴオル」のような暖かく輝く物語も読んでみたいなあ
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