アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、RAINBOW-二舎六房の七人-17話脚本:生と性
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高屋敷氏脚本RAINBOW二舎六房の七人17話24 雨が窓を打ちつける中、スターにするから従順になれ、と山内は丈に肉体関係を迫る。 窓と雨/雪は、他作品にも見られる。家なき子(演出)、空手バカ一代(演出/コンテ)、ベルサイユのばら(コンテ)と比較。 pic.twitter.com/NhbZsFaFZ6
2019-08-11 14:30:17高屋敷氏脚本RAINBOW二舎六房の七人17話25 「人に利用されて生きていくしかない」と言っていたメグ(生き別れの妹)を思い出し、丈は山内の命令(肉体関係強要も含む)に従うことにするのだった。 これは「自分」を封じることであり、「自分とは何か」がテーマの一つである、高屋敷氏の問題提起を感じる。 pic.twitter.com/WJqmRS10PW
2019-08-11 14:31:28高屋敷氏脚本RAINBOW二舎六房の七人17話まとめ1 二舎六房の面々の、「生と性」が描かれる。これが1話内、22分前後に収まっているのが驚異的。この技術は、約4人のドラマを1話内に収めた、おにいさまへ…最終回(脚本)でも使われている。
2019-08-11 14:32:54おにいさまへ…最終回(高屋敷氏脚本)についての、私のブログ記事: makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2019/06/…
2019-08-11 14:33:35高屋敷氏脚本RAINBOW二舎六房の七人17話まとめ2 高屋敷氏は、「少年/青年の成長と、それに伴う青春の終焉」を描くことに長けているが(F-エフ-のシリーズ構成・脚本が代表的)、今回もそれが色濃い。 真理雄・龍次・丈、三者三様の「青春の終焉」を、何としても1話内に収めるのだという拘りも感じる。
2019-08-11 14:36:04私のブログの、F-エフ-(高屋敷氏シリーズ構成・全話脚本)に関する記事一覧: makimogpfb2.hatenablog.com/archive/catego…
2019-08-11 14:37:16高屋敷氏脚本RAINBOW二舎六房の七人17話まとめ3 そして今回も、鳥、風、雷、雨などの花鳥風月要素や、意味深なランプや火の描写が見られる。特に、「人生の暗喩たる並木道」は、グラゼニ(シリーズ構成・全話脚本)の19話や23話でも目立ち、実に興味深い。
2019-08-11 14:38:35私のブログの、 ・グラゼニ19話についての記事: makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2019/04/… ・グラゼニ23話についての記事: makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2019/05/… ・グラゼニ(高屋敷氏シリーズ構成・全話脚本)に関する記事一覧: makimogpfb2.hatenablog.com/archive/catego…
2019-08-11 14:40:51高屋敷氏脚本RAINBOW二舎六房の七人17話まとめ4 結婚式が出る話に縁がある高屋敷氏であるが、今回の場合は、ほろ苦いものになっている。 節子は、真理雄の少年期の(秘めた)恋の象徴でもあり、彼はそれに別れを告げる。これもまた、高屋敷氏の得意とする「青春の終焉」。
2019-08-11 14:41:58高屋敷氏脚本RAINBOW二舎六房の七人17話まとめ5 節子と束の間交わり、「男」になったことで、真理雄は、他の人のもとへ嫁に行く節子に微笑みかけられる境地に至ったとも考えられ、こちらも「少年/青年の成長」が表現されている。 とにかく、高屋敷氏はこういった「成長」描写が上手い。 pic.twitter.com/zgZ7bx37qC
2019-08-11 14:42:55高屋敷氏脚本RAINBOW二舎六房の七人17話まとめ6 後半における、丈の悲壮な決意は考えさせられる。「自分で」覚悟を決めたとはいえ、山内に従う事は「自分」を押し殺す行為であり、「自分とは何か」を長年訴えてきた高屋敷氏の意向と絡まる作りになっている。
2019-08-11 14:43:41高屋敷氏脚本RAINBOW二舎六房の七人17話まとめ7 18、19話は(高屋敷氏脚本ではないので)特集しないので、若干ネタバレすると、大舞台に上がる前に襲撃された丈は、二舎六房の仲間に助けられるが山内に見捨てられる。しかし妹と奇跡的再会を果たし、「自分」を取り戻している。
2019-08-11 14:44:18高屋敷氏脚本RAINBOW二舎六房の七人17話まとめ8 この事(18・19話含む)から考えても、自己を封じ込める事が、心に歪みを生むという印象を受ける。 丈は、仲間の助けによって自己を取り戻したようなもので、ここでも「仲間がいるから自分がいる、自分がいるから仲間がいる」が表現されている。
2019-08-11 14:45:01高屋敷氏脚本RAINBOW二舎六房の七人17話まとめ9 真理雄の失恋、龍次の童貞卒業、丈の夢…全て「仲間」が力になる。 何を置いても、仲間の存在が「生きていく」糧になることを、本作は強く訴えているのではないだろうか。このあたりも、本作における高屋敷氏のシリーズ構成を考える上で注目したい。
2019-08-11 14:45:52こちらも紹介: 高屋敷英夫さん関連の、私のmin.t(簡易版togetter)まとめ一覧: min.togetter.com/id/makimogpfb 代表例: 高屋敷英夫さんの野球経験について: min.togetter.com/iUQxCbe グラゼニ(同氏シリーズ構成・全話脚本)に関する(私の)ツイートまとめ一覧: togetter.com/t/%E3%82%B0%E3… #グラゼニ
2019-08-11 14:55:31続きはこちらです: