【廃京闘諍録】第一回中間発表まとめ!
奈良廃京が【平常宮跡】 太古の昔、この奈良の地では「平常京」が栄えていたがやがて捨てられた都となった。その名残は「平常宮跡」として跡地を残すのみである。 今はなき「平常京」の名残。何もなかった跡地に観光客向けに当時の建物を一部再建している。 明日、【あなた】はこの地に立つだろう。 pic.twitter.com/3jFsiOP15j
2019-08-18 21:23:15「ふええ……」 賢しとはいえまだまだ齢12の小童。 戦というものを……いや、政争というものをわかっているようで、まるでわかっていなかった。 わが身一人の為に、人が人を傷つけ争う。 わかっていたつもりでわかっとらず。 覚悟の上であったつもりで、覚悟は甘かった。
2019-08-18 21:31:40……というのは余談である。 月派の様子をご覧いただこう。 こちらは金堂に立て籠もり指示を出していた月性と風海、くわえて猫のかつおチャン。 彼らは南大門の闘いのみならず、【機密書類】や【情報】を巡る忍びの水面下の攻防にまで気をまわしていた。
2019-08-18 21:35:46【花命丸を正統な後継者であることを示す機密書類】の隠し場所がとうとう花派の忍びどもに割れてしまったらしい。 「あかんな」 「相当まずいですよ」 何故まずいか。 結論からいえば、【機密書類】の真の隠し場所とはこの風海の袈裟の内側であるからだ。 もう少し説明を付け加えよう。
2019-08-18 21:43:29月派が前々から忍びどもに守らせていた「隠し場所」はダミーである。 そこには猫のかつおチャンのあられもない姿のグラビア・ブロマイドが一枚、厚く『いかにも重要書類入りです』といった美しい桐の箱にぺらりと入っているのみ。 敵を欺くにゃまず味方から、月派の忍びも知る由のないことであった。 pic.twitter.com/6j40ZYm9nb
2019-08-18 21:46:52【(略)地下道】からわいてきた、或いは花命丸が軍勢からはせ参じた、或いは独自のルートで忍び込んだ素破どもは月派の厳重な警備網を突破し、ようやくこの桐の箱を手に入れたが、中身がこれである。
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