自分用の備忘録です
相変わらずネタバレに配慮ありませんのでドラゴンラージャ未読者は各自ご自衛ください。
・フチ・ネドバルとは何者だったのか?
フチネドバルは最も人間らしい人間でありつる同時に人間を超えた人間でもあるという二重構造なんだと思うんだけど、その辺2年ぐらい考え続けてるのにうまく言葉にならない
2019-02-20 18:44:05特に後者についてはまだ自分の中でも結論が出てない 愚者から学べるのは愚者の智慧、少年から学べるのは少年の智慧みたいな話なのかそれとも
2019-02-20 18:45:27完全な一個人はいない、けれども作中の他の人物からは完全な一個人に最も近い位置にいるように見える まではまあいいとしてそこからがうまくまとまらない
2019-02-20 18:55:47彼がより完璧な一個人に見えるのはなぜなのか、発展途上の少年であり旅の中で他者と交わることで変化できる唯一だったから?少年・愚者特有の智慧があるから?あるいはほかの要因がある?
2019-02-20 18:57:58これ最近違うなあと思うようになっていて…。そもそも完璧な種族というものはなく、完璧な個人もいない、相対的な概念そのものに意味はない(二項対立の無効化)、というのを12巻では繰り返すんですよ(cf「動かない風はない」)。 単にフチはフチの知恵を出しただけで、それを判断するのは後世
2019-09-03 23:04:46ドラゴンラージャの世界には絶対的に正しい選択というものは存在しない、というのも繰り返し言われていることで、結局のところ、フチの決断が人間や、あるいはドラゴンにとって今後どういう影響を与えるのか、吉と出るか凶と出るか、フチも、我々読者も知ることはない。
2019-09-03 23:08:42私たちが人生を生きるのと同じことをフチは行っているんだよな…。より良い選択を、自分自身で考えて成さねばならない、しかし完璧な選択は存在せず、今を生きているちっぽけな人間である以上、その選択が自らや他人に与える影響を正確に推し量ることも、あとで知ることはない
2019-09-03 23:15:13名前を呼んではいけないあの人は最後まで正しさが相対的なものだということを理解できず自らのやりかたに固執(無意識にせよ)してしまったわけだけどそれはあの人がすでに変化できない存在だから…みたいな話は地獄なのでやめよう
2019-09-03 23:22:29ドラゴンや人間たち種族の魔法の秋の話でもありルトエリノとハンドレイクの長い黄昏の話でもあるけどやっぱり『ドラゴンラージャ』はフチネドバルという一少年の物語であり、極論すべてが彼が自ら決断するための前座だったというのがこのセリフひとつに凝縮されてる
2019-09-03 23:37:29典型的行きて帰りし物語で、正統派な成長譚でありながら、成長/不変という二項対立を無効化することで成長譚を皮肉ってもいる…っていうDRの構造は作者が毎回いろいろな概念に対してやってるやつで、わかっちゃいるけどやっぱり嫌いになれないんだ。オタクだから…
2019-09-03 23:46:15--ここからメモ--
バイサス家とヒュリチェル家の引き継がれる血と因果の話もだいぶ面白いんだけどなにからなにまでネタバレオンパレードになってしまうので
2019-09-03 23:32:22物語の終盤に二項対立を自壊させて話を回す「脱構築」をなす個人という意味でDRのフチネドバルとある研究室のホルスルイン王女が果たす役割は同じではないか
2019-09-03 01:46:48DR〜ある研究室はメインキャラが引き継がれていてテーマも同じものを引っ張っている ある研究室はゴーレムで内外、キメラで男女、そして幸福の根源で幸福/不幸からすべての相対する概念へと拡張される
2019-09-03 01:51:02つまりフチ・ネドバルが脱構築によって神々をころしたようにみえてホルスルイン王女がいたことでつまり神の死は人間によってもたらされるみたいな???????(?)
2019-09-03 01:54:29「ある研究室」とその登場人物ホルスルイン王女についての参考(拙ブログ):
はてなブログに投稿しました 『フランケンシュタイン』の極めて現代的で洗練されたパロディ――イ・ヨンド「キメラ」 - Starseeker* ebisakura.hatenablog.com/entry/2019/09/… '' #はてなブログ
2019-09-04 22:00:43