1時間で作る転生もののプロローグ (第5回)

一日1時間だけ作る、書き直しなし、誤字脱字あり、考証適当、行き当たりばったりの転生ファンタジーも第5回となりました。 応援していただければ長く続きますのでよろしくお願いします。
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神野オキナ @OKina001

「……ったくもう。いい? ちゃんと顔に炭塗った? 覆面は鼻の上までしてるわね? ほら、そこ、装備の紐緩んでる、数少ない防御用鈑金入った部分だからチャカチャカ鳴らないようにして!」 「はい……なんか母親みたい」 「なんかいった? あたしより年下のくせに生意気よ?」

2019-09-10 03:25:45
神野オキナ @OKina001

「あ……そっか、彼女十五歳ぐらいに見えるけど、ホントにそうなのか。じゃあ僕が12だから確かに年下だ」 「何意味不明なこと言ってるの?」 「いや、なんでもない」 「まったく……ちょっと斥候でてくる。ここにいてよ、A」 「はいはい」 (去って行くB)

2019-09-10 03:27:47
神野オキナ @OKina001

「しかしナビゲーターの人がいないナア……ひょっとしてなにかあって帰っちゃったのかな?」 「いや、いますよ」 「わ!」 「?」 「いや、あなたが着替えた辺りでちょうど休憩時間だったんで。ご飯食べてました」 「ご飯必要なんですか?」

2019-09-10 03:28:28
神野オキナ @OKina001

「当たり前です、働かざるもの食うべからずというでしょ? 逆に言えば働くものは食べるもの、なんです」 「小悪党系のときの多田野曜平さんみたいな声で言われると説得力あるようなないような。せめてイーストウッド寄りの声だった良かったのに」 「わたしもそう思うこと多々ありますけれどもね……

2019-09-10 03:29:54
神野オキナ @OKina001

で、今状況は待ち伏せですか?」 「そんなとこですはい」 「あー、ここからだと大体二キロ先にあるあの街道を馬車が通るって感じですね。今ざっと確認したら護衛の女性騎士が二十人、オーガーの傭兵が18人、さらに弓兵が40人、歩兵が100人、それの給仕を行う部隊が100人

2019-09-10 03:30:20
神野オキナ @OKina001

……さすが王女様の移動となると本格的ですなー」 「なんか絶望的にどうしようもない気がするんですけれど。というか弓兵、っていってながら持ってるのがボルトアクションライフルなんですけど!」 「あなたがセマーリン改作れるんですから、まあ火薬兵器はあるんでしょうな。

2019-09-10 03:30:49
神野オキナ @OKina001

でもボルトアクションライフルの機関部を持つデカイ槍、ってかんじですな。騎士のほうなんて完全に銃身が剣と一体化してるし」 「ナーロッパ世界だから仕方ないカー」 「仕方ないですねえ」

2019-09-10 03:31:20
神野オキナ @OKina001

「大丈夫かなあ、この仕事」 「まあ、私のナビにお任せください」 「頼りにしてます」 (※B、戻ってくる) 「……A、あんたまたブツブツいって。ホント、大丈夫? やっぱり暗殺者の毒かなんかにやられてない?」

2019-09-10 03:49:38
神野オキナ @OKina001

「大丈夫大丈夫、いや、その緊張すると『空想の友だち』と喋ると落ち着くんだ」 「……ほんと、こんなのが大頭領になれるのかしら?」 「もちっと大きなモノニはなりたいけどね、王様とか」 「バカ言わないの。あたしら盗賊なんだから」 「はいはい」

2019-09-10 03:50:01
神野オキナ @OKina001

「なんかあなたの将来が今見えた気がします」 「なにそれ? あの子と俺、結婚できるの?」 「いえ、むしろバカみたいな理想を追っている間に彼女はもっと逞しくてオスとしての魅力溢れる存在にNTRされて、あなたが決意して告白しようとしたら彼女はアヘ顔ダブルピース……」 「さ……山文京伝先生」

2019-09-10 03:50:40
神野オキナ @OKina001

「あなた、十八歳でしたよね?」 「……」 「来たわよ! 手はず通りに隠れて!」 「……その僕をヘタレ屑の寝取られ側に定義する話は後でゆっくり」 「はいはい。ではナビゲーションに移行しましょう」

2019-09-10 03:51:16