観劇報告書2019 (9月ーⅣ)

愛知人形劇センター(刈馬演劇設計社×星の女子さん)
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【作品紹介】
両親が仕事で留守がちの為に普段は世話役の"ばあや"とすごす8歳の少年ピーターはある日のこと走ってきた車に跳ねられ意識を失ってしまう。次に目を覚ました時、彼は人間ではなくなんと「猫」になってしまっていた!

変わり果てた自分の姿に戸惑うピーターだったが、そんな暇もなく彼は間もなく人の群れに、もみくちゃにされ、やがてどこかへ押し出されてしまう。そしてほうほうのていで、とある倉庫に辿り着くのだが…。なお、舞台はイギリスのロンドン。(ジェニィ~白猫ピーターの不思議な冒険)

【そんでもって】
そこでそこのボス猫に「縄張りを…」と難癖つけられボコられた後、ジェニィに介抱される形で彼女と出会うのですね。

…なんかクッソ長くなりそうなのでこっからは一気にいきます。(←いや短くしろや)

そこから、①ピーターが猫の仕草やらネズミの倒しかたやらをジェニーにレクチャーされる→②ジェニーのかつての自分を捨てた飼い主を探すべくジェニーとピーターが故郷のスコットランドへ渡る→③その船中で大ネズミとネズミの退治がてら人の優しさに触れる→④イギリスへやっぱ帰還→⑤野良猫だった自分達を世話してくれていたおじさんの死⑥ピーターの家族が彼を残していつの間にか引越→⑦ジェニーがかつての飼い主と再会→⑧ピーターの不倫?→ジェニーとの復縁⑨ジェニーがボス猫に見初められる?→⑩ピーターの戦い→相討ち→⑪両親が見守る中ピーターがベッドで目覚め、飼うことになった子猫を抱く→(おしまい)(ジェニィ~白猫ピーターの不思議な冒険)

【わかる人にはわかる話】
①猫耳着けた人間体のままやると単なる「拷問」(←冒頭だけはそうなのです笑。)猫の動きって見た目以上に複雑でしなやかなのね!笑。

②二匹はスコットランドに渡る為に密航する訳なのですが、船員達がとにかく陽気で人形の顔も含めて←楽しいのですね。人形劇の人形ってだいたいこーゆー顔多くね?みたいな感じで笑。最中に流れる軍艦マーチみたいな音楽もなんだかワクワクしますねぇ。

③大ネズミがいかにも「中ボス」っぽいですねw 船に乗った直後の数の暴力が凄まじいwwww

④⑤⑥人の温かみみたいのを知ったジェニィが「帰ろう」と言って帰るのですが、おじさんは独居老人の孤独死状態であり、(←ヤバイなぁ俺の未来ってこんな寂しい死にかたなんか?)彼らも同時に取り残された格好になります。(←家族がいなくなるってこーゆーことか…)その上ピーターの家族は引越、(←いやそこは探してあげようよ)ジェニーも飼い主との再会で離れ離れになる(←とはいえ再会出来て良かったなぁと思わなくも)のでほんとこっからは『ぼっち=孤独のオンパレード』でした。
なお、おじさんの死の場面では、おじさんの亡骸をジェニーあたりが撫でる場面があったと思いますがなんだか切ないですね。

⑦飼い主の名前はエリザベス。ここでジェニーを捨てた理由が明らかになります。実は引越の間中、病気でたまたま寝込んでいた為に引き取れなかったのです。そしていざ引き取りに来たら もうジェニーはいなかった…。病気はわかるとして、あのそれ痙攣するほどの病気ってどんなんよ 悶えとるし笑笑。(←笑ってはいかんか)

⑧この場面、人間が捨てるのはダメで猫なら良いのかい?ってジェニーに突っ込みたかった!笑。よくジェニーも許したな…あ、やっぱしてない笑。

⑨いつの間にかなのでなんでそーなったか忘れました←。まっ、それは置いといて←ボス猫のラスボス感がとにかく半端ないです。言動もろ「悪代官」だし。 しかも桁外れにデカイ…対比率明らかにオカシイでしょうがwwww

⑩「物事に挑戦する」ってのも1つのテーマっぽかったですよね。ここは特にそれを感じた一幕。

⑪夢オチで良かった良かった…あっ、さりげなくココにも猫が…子猫かぁ。いとおしげに子猫を抱く人間体のピーターがなんとも微笑ましいな。
(ジェニィ~白猫ピーターの不思議な冒険)

MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

【観てきました!🙋】 【ジェニィ~白猫ピーターの不思議な冒険】 元が子供向けで人形劇とのことなのでどーなんしょ?と思ってたのですが意外にも←実は結構イケてました。 一言で言うと猫同士の話なのに妙に場面によっては感情移入しちゃうんですよね。猫なんですよ、猫なのにね、変でしょう?笑。 pic.twitter.com/lke0OIEM6V

2019-09-21 16:58:57
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【お子様の感想ってどうだったんだろ?】
当日は余り子供のお客様がほとんどいなくて…子供ってどーゆー風にこういうの観るのか聞きたかったなぁ…。

ちなみにこの時は一組だけ母子のお客様がみえまして…猫を飼ってみえるんでしょうか?お詳しいようで特に人形の猫の動きについて話が盛り上がってました。結構 細かいとこ見てるんですねぇ…。(ジェニィ~白猫ピーターの不思議な冒険)

MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

【観てきました!🙋】 【ジェニィ~白猫ピーターの不思議な冒険】 あとは…人形劇だけにやっぱ人形の動きなんかを自然と見てしまうとこですかね。こういうのを「魂が宿った」とか言うのですかねぇ?動作一つ一つがしなやかと言いますか。 少しの時間でしたけどね、夢心地な世界に浸れて満足でした。 pic.twitter.com/eAr4PHtH4F

2019-09-21 16:59:04
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【役を演じた方】
⏩ピーター役は山内庸平さん(人間、猫二役)
⏩ジェニー役は水野詩織さん

出来の悪い弟あたりをしっかり者の姉が引っ張ることで、弟がたくましく成長していくって感じに取れた演目でした。ただくっつきそうでなかなか進展しないのがなんとももどかしくもあったりなんか笑。

⏩後にピーターが不倫することになる相手のルル役は伊藤文乃さん(オレンヂスタ)でした。(どっかに書いてある飼い主のエリザベス役もこの方)

金持ちの家に飼われているのですが男に飽きるとポイ捨て…という所が性格悪すぎw 誘惑するとこなんかがもろキャバ嬢っぽいキャラでした。

これは全員に該当するのですが、人形操りながら声当ててるのに声にぶれみたいのが無いんですよね。ほんとに猫が喋ってるかの様…。また声がキャラにピッタリ合ってるんだ、これが!しかも跳ねたり、走ったりしてなくても細かい仕草は何かしらはしていて生きてんのかと…そんな訳ないんですけどね笑。元は動かない人形ってことを思わず忘れそうになりました。(ジェニィ~白猫ピーターの不思議な冒険)

【星やら月やら】
やっぱたまに出てきて二匹で見つめる場面なんかは、「夢の世界へ誘われ…」って感じしますよねぇ。(ジェニィ~白猫ピーターの不思議な冒険)

【忘れちゃいけないアノ人】
実は忘れちゃいけない人が…猫じゃないんですよ、時々 無茶ぶりされて←せわしなく猫役やってましたけどぉ笑笑。

役柄は「人」なんです。

これはピーターの世話役の「ばあや」さんですね。この作品におけるナビ役なんですがね。あくまで個人的な感覚なんで根拠は全くないんですけど、このキャラってどこまでも子供目線だったと ある意味思うのです。なので大人にとっては少しばかりこっぱずかしいキャラ←でもあったりするのですが、子供にとっては寄り添ってくれる貴重なキャラだった様には思えましたね。

…お魚くわえたドラ猫かぁ…あの橋の場面ってきっとそーだよなぁ…サザエさんかい笑笑。(←わかる人にはわかる話w)(ジェニィ~白猫ピーターの不思議な冒険)

【役を演じた方】
⏩ばあや(役名は乳母)は壮加真美さん。劇団ジャブジャブサーキットの方ですね。あ、こないだ葬式と神様がテーマの本公演観たわ笑。(ジェニィ~白猫ピーターの不思議な冒険)