いだてん 第37回「最後の晩餐」

二塁 @atohz_chiri

史実ラトゥール氏は、カイロ総会終了後にラジオで直接日本に向けて懸念を訴えてるんですよね…このままでは1940大会自体が中止になるかもしれない、この大会が生涯で唯一のチャンスになる若者もいるのだ、と。 四三が実感込めて言う「梯子ば外される選手」を、この人もまた心配していた。 #いだてん

二塁 @atohz_chiri

当事者の志ん生が笑いに持ってけねえと言う時期を、明るく引き受け噺に仕立て上げてた五りんにも、とうとう笑いにできない所まで噺の時間軸が進んできた。それでもサゲを悩み考えるほど落語にハマってた彼に師匠倒れるの知らせ。ああそうか、「梯子を外される」のは彼にもリンクするのか…　#いだてん

二塁 @atohz_chiri

#いだてん 今日の副題は「最後の晩餐」。有名な絵の題にもなってる新約聖書のそれは、単に死の直前の食事だけでなく、パンと葡萄酒でイエスが弟子たちと契りをかわし、自分の死の後も頑張れよと託す場面でもある。 平沢もまた嘉納先生の「一番面白いこと」を託された治五郎チルドレンになるんですね…

二塁 @atohz_chiri

嘉納先生の死はつまり、勝海舟の流れをくみ、大風呂敷を広げ回収しなくても許される稚気と愛嬌で周りを巻き込む、大らかな明治の最後の残り火が消えたということで。同じく五輪もまた先生が最初に魅了された貴族的牧歌的な時代が終焉して。 そんな時代に、五輪に、田畑は向かっていくのか。 #いだてん

二塁 @atohz_chiri

「楽しいの？楽しくないの？オリンピック」と問いを発した嘉納先生の死は、五輪が楽しいかどうかかだけで済まない規模になった事とリンクする。 でも、なぜ走る？泳ぐ？に明確な答えを持てない田畑と四三の矛盾に、義務や責任でない「楽しい」が滑り込む明るい余白が残されてると思うのです #いだてん

二塁 @atohz_chiri

第１回の平沢スピーチ。嘉納の名に委員らがハッとしたのは、生前の偉業も勿論ありますが、先生自身は後の返上過程に関わらなかったのもあるのかな。 委員にとって彼は未だに、東京での開催を信じてと熱弁した愛すべきレジェンドのまま。ある意味その死のタイミングすら五輪に資した先生。　#いだてん

二塁 @atohz_chiri

昨日の #いだてん で久々に孝蔵のナレが走って、カイロ総会の四面楚歌な糾弾が落語調で語られていたのは、第１回で孝蔵がそもそもこの噺を語り始めたその人、嘉納先生の最後の大舞台に対するせめてもの優しさだったのか、それとも、清さんの辛い時こそ笑わせてくれという願いへの答えなのか。

二塁 @atohz_chiri

物語のこちら側（60年代）でたけし志ん生が倒れたとなると、しばらくは孝蔵と五りんが二人で語りを分け合うことに。 時間軸のあっちとこっち側、語りをし合う二人の間を揺れる振り子の幅が近づいていくように、いよいよあの富久ハガキが書かれるその時が近づいてきてるんですね…

二塁 @atohz_chiri

そういえば四三のストックホルムと同じく、孝蔵の初高座＝富久も実はまだ中断したまま終わってないんですよね。（サゲまでしたのは60年代志ん生のほう） 韋駄天として四三の後を継げたはずの、でも夢を絶たれるだろう小松は、もしかして、その孝蔵の富久のゴールを聞けることになるのかな。 #いだてん

なち子 @nachicono7

@atohz_chiri 孝蔵の富久、終わってなかったんですね…！ 鳥肌が立ちました。 辛いけど、小松くんの行く末をきちんと見届けねばと思います。

二塁 @atohz_chiri

@somebodystolemg 恐らく、あのむちゃくちゃ初高座で中断してから、孝蔵が最後まで高座をやった場面はなかったのではないかと（記憶違いでしたらすみません） ここ最近は作中でも富久が出てきませんが、小松くんが満州で聞くのは確定しているので、どんな思いで聞くのか見届けたいですね…せめて笑ってほしい。

二塁 @atohz_chiri

第一部で、四三が練習で走った東京の街と、孝蔵が富久で語る江戸の街がリンクしたように。 小松がやがて満州で聞く孝蔵の富久もまた、かつて五輪の夢を抱き先生と走った東京の道筋とリンクするのが容易に予測でき、あの「志ん生の富久は絶品」に付すだろう意味を、今から考え込んでしまう #いだてん

二塁 @atohz_chiri

まだ終了していない、四三のストックホルムマラソンのタイム。まだサゲ終わらないまま走り続けている、孝蔵の富久。そして田畑の手に渡った、時を刻み続けるストップウォッチ。 それらが続いてく様と迎える着地は、ここから物語を襲う多くの中断と挫折にとっても、希望になればよいなあと思うのです。