-
wisteria_ngyz
- 2294
- 3
- 0
- 0
![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
俺の幻覚お前の幻覚、皆違って皆良いと言う事でね、一応私の中の幼馴染は 赤星→元士分(低位)、金髪、百両盗んで放逐された後浜松屋と再会するまで荒くれ仕事で臭い飯 浜松屋→元丁稚(松)からののし上がり、地毛は金髪(黒染め中)赤星の放逐がきっかけでオルタ化 と言う感じでやっておりまする~~~
2019-10-01 19:03:03![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
きっかけは「赤星お前塩の場所教えただろ!」からの、浜松屋の操作室(講談師のとこ)まで乗り込んでいってぽかぽか浜松屋を叩く赤星からの、それに対しての「バカ星!!バカ星!!」ですね。 この辺は幻覚じゃなくて現実。 これに「幼馴染なのでは」という調味料をぶっかけたのがロイさん。
2019-10-01 18:19:21![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
浜松屋さんと赤星さんの幼馴染み設定のあれやこれやです。 便宜上、浜松屋さんのこと幸兵衛って言ってます。 本当に色々ごめんなさい。問題あったら消します……!
2019-10-02 00:35:28![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
お武家の堅苦しさが嫌だった赤星と奉公暮らしに飽き飽きしていた幸兵衛はよく抜け出して2人で遊んでいた。2人ともやんちゃで悪ガキだった。2人でいる時は気楽で良かった。 赤星の父は、その事を知るやいなや「丁稚風情とつるむなど言語道断」、2人を無理やり引き離した。
2019-10-02 00:35:28![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
引き離すばかりでは飽き足らず、赤星の父は浜松屋に怒鳴り込み、幸兵衛はその事でしこたま罰を受けた。赤星がどうにか出来ることではないと理解しつつも何となく裏切られた気分になる幸兵衛。同時に、理由もなくふんぞり返っている武士という存在が嫌いになった。
2019-10-02 00:35:28![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
幸兵衛が商売にのめり込むようになったのはそれからだった。金は良い。金は裏切らない。人も信頼も金で買える。何より、金の前では偉そうな武士もひれ伏すしかない。 元々、地頭が良かった幸兵衛はどんどんのし上がっていった。
2019-10-02 00:35:29![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
一方、赤星の家は悲劇に見舞われていた。赤星の父が仕えていた家から家宝が盗まれる。赤星の父はその全責任を押し付けられて切腹。お家は取り潰しとなり、赤星は浪人となる。自分が助かるためには友を売ることも厭わないやつらを目の当たりにし、人間が信じられなくなる赤星。
2019-10-02 00:35:29![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
罪人の息子というレッテルから雇われ先は見つからず、されど刀を捨てて生きられるほど器用でもなく、残飯や死体を漁る日々。もういっそ死のうかとフラフラしてる時に幸兵衛と再会する。
2019-10-02 00:35:29![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
あいつは随分出世したようで大店の主人にまでなっていた。やんちゃしていた時の雰囲気は薄れ、風格が漂っている。随分、変わったなと思った。自分も変わっただろうからお互い様なのだが、どこか居心地の悪さを感じる。
2019-10-02 00:37:18![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
しかし、目の前の男が幸兵衛であることには違いなく、俺は有難く飯の誘いを受けた(決して、ご馳走に目が眩んだ訳ではない) 食事の時もあいつはどこか他人行儀だった。それでも昔の話が出来るのは嬉しかった。
2019-10-02 00:37:19![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
嬉しくなって食べすぎて……吐いた。2、3日何も食べてなかった所にいきなりご馳走をたらふく入れたんだから、当たり前だ。畳はまずいと思って、咄嗟に近くの箱に吐いたがその箱にも何やら高そうな布が入っている。とりあえず謝ろうと俺が顔を上げるのと、あいつが叫ぶのが同時だった。
2019-10-02 00:37:19![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
「こんっの、バカ星……!!」 それは聞きなれた罵倒の言葉だった。どうやら、その布は俺が思ったよりも高級なものだったらしく、散々どやされたが、俺は申し訳なさも忘れて思わず笑ってしまった。純粋に笑った。引き離されたことも、家のことも忘れて、今なら昔に戻れるかもしれないと思った。
2019-10-02 00:39:00![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
知ってる顔が亡霊のように歩いていたので思わず声をかけた。 聞けば、行く先も身寄りもないという。腕が立つということは知っていた。ちょうど用心棒が欲しかったところだ。昔のことも覚えてるようだしここで恩を売っとけばそうそう噛み付くことはないだろう。
2019-10-02 00:42:05![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
とりあえず飯を食わせてやった。表情こそ変わらないが喜んでいるのが丸わかりだった。まるで犬だ。ブンブンと振られる尻尾が見える。 それにしても、よくもまあ昔のことを細かく覚えてるもんだなと感心する。口調もそのまんまだ。変わってるようで全然変わっていない。おめでたいな、と思った。
2019-10-02 00:42:05![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
突如、赤星がうめき声を上げた。嫌な予感がした。せめてこの茶碗にと差し出すが、既に手遅れだったことを思い知る。よりによってなんでその木箱に……そもそもどうして木箱がそんな近くに…… 混乱と驚愕と悲しみと後悔と怒りと怒りと怒りが一緒くたになり、何かが弾けた
2019-10-02 00:42:05![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
てんやわんやの騒動も落ち着き、日常が戻ってくる。 咄嗟にあの呼び方が出たことには自分でも驚いたが、まあ、いい。あいつが勝手に親近感を感じてくれるんなら好都合だ。呼び方なんて何でもいい。今更、昔を思い出したりしない。思い出したところで昔には戻れない。戻りたくもない。俺は、今が良い。
2019-10-02 00:42:58![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
めっちゃ好き…あまりにも好き… 両方からの視点で書かれるのめっちゃいい… 浜松屋幸兵衛しんど…金を一番におくことで心を閉ざして、それがバカ星!で一瞬こじ開けられたじゃんやっべえ… なのに自分からまたそれを見ないようにしまいこんじゃう幸兵衛… 堕ちてるけど変わらない無邪気な赤星も最高…
2019-10-02 08:15:01![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
君看双眼色 不語似無憂(きみみよそうがんのいろ、かたらざればうれいなしににたり):その眼の色をごらんなさい、何も言わないのは何も悲しんでいないからではない(=目を見たらわかる) 禅語ですが目力の強い推しキャラに軽率に添えがち
2019-10-02 07:16:03