高峰秀子さんに聞く

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八百屋長兵衛🍡OSAKA @rook0081

『浮雲』 1955年東宝作品(モノクロ・123分)/監督:成瀬巳喜男/出演:高峰秀子、森雅之、岡田茉莉子 没後50年 映画監督・成瀬巳喜男の世界 | 京都府京都文化博物館 bunpaku.or.jp/exhi_film_post… pic.twitter.com/p6y7hF24zH

2019-10-19 16:32:22
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高峰秀子 @HidekoTakamine

古女房に向って「オイ、バアサンや」とか「お前の面もヒドクなったなァ」とか、そういう言葉は女性の心臓に出刃包丁を突き立てるようなもので、言っちまったら最後、あとでどんなに機嫌をとってももはや取りかえしがつかないものなのです。

2019-10-19 12:24:49
高峰秀子 @HidekoTakamine

ほんとうのところ私は明治の時代に生れたかったと心底おもっているのです。現在(いま)の、シマリのない人間の溢れた、ウジャジャけた世の中は、のんべんだらりと暮すのにはラクかもしれないけれど、もうひとつヒリヒリとした生活感がないような気がするの。

2019-10-17 18:24:49
高峰秀子 @HidekoTakamine

成瀬(巳喜男)先生の作品では、私、「放浪記」が好きなんです。あれは評判はよくなかったんですけど、成瀬先生と私二人で「あれが一番よかったね」って。好き勝手なことやろうねってやった作品だから。 amzn.to/2LD4YjY

2019-10-17 14:24:49
高峰秀子 @HidekoTakamine

舞台の俳優さんは、舞台稽古でギャラをもらうといわれるが、私も、クランク・インのまえに自分の演技についての計算をほとんどきめてしまう。だから、私は撮影中より、クランク・インする前の方が、苦しみも楽しみも多い。

2019-10-16 16:24:49
高峰秀子 @HidekoTakamine

【成瀬巳喜男】とにかく、厳しーい方ですね。木下(惠介)先生も厳しいけど、言葉で言ってくれるからいい。成瀬先生の場合は、端役の人がちょっとでも気に入らないと「中止」と言って、翌日、全然違う人にしちゃうんですから。木下先生だと、後ろ向かしちゃったりするんだけど(笑)。

2019-10-16 12:24:49
高峰秀子 @HidekoTakamine

【カルメン純情す(1952)】傑作です。でも十年早かったですね、お客さんが付いていけなかった。 amzn.to/34wRFKM

2019-10-15 22:24:49
高峰秀子 @HidekoTakamine

【カルメン故郷に帰る(1951)】私はね、それまで利口ないい役ばっかりやってたんですよ。それを木下先生が書き下しで頭のいかれたストリッパー役にしちゃって(笑)。すばらしい木下先生の眼力でございます、私の本質を見抜いていたと申しましょうか(笑)。

2019-10-15 20:24:49
高峰秀子 @HidekoTakamine

【宗方姉妹(1950)】小津先生は、デコちゃんは自由にやれって言ってくれて、私は自由にやってましたよ(笑)。でも、ちょっと下向いてとか上向いてとか、あんなふうにやられるとやっぱり役者は固くなってしまいますね。

2019-10-15 18:24:49
高峰秀子 @HidekoTakamine

私は笠置シヅ子という人が好きでねぇ。当時、彼女はブギの女王で。私は日劇に通ったり、あの人が浅草に出るというと浅草まで地下鉄で行ったもんです。

2019-10-15 16:24:49
高峰秀子 @HidekoTakamine

【原節子】あの人もふだんはふつーの人なんですよ。ライトが当たると豹変してスターに(笑)。十人一室の中にいると「セッちゃんどこ?」ってそういう感じでしたよ。

2019-10-15 08:24:49
高峰秀子 @HidekoTakamine

クローズアップで、例えばまばたきを一回するか、二回にするか、それも長いまばたきか、みじかい奴か……たったそれだけでも意味がガラリと変ってしまう。

2019-10-14 20:24:49
高峰秀子 @HidekoTakamine

俳優の演技で一番むつかしいのは、クローズアップの、それもサイレントカットである。クローズアップは、料理でいえば、最も大切な味つけに使う香辛料、スパイスに当る。

2019-10-14 18:24:49
高峰秀子 @HidekoTakamine

今は亡き時代劇のスター「大河内伝次郎」という人は常に本身の刀を差し、どんなに激しい立ちまわりも本身を使っていた。『丹下左膳』という映画は面白おかしく出来た娯楽映画ではあったけれど、左膳の姿は自然で、サマになっていて、私は感心したものだった。

2019-10-14 16:24:49
高峰秀子 @HidekoTakamine

昔、河原乞食、やがて活動屋、いまは映画人などと言われているけれど、しょせん中味の人間たちは昔も今も何ひとつ変わってはいない。

2019-10-14 10:24:50
高峰秀子 @HidekoTakamine

映画人というのは、なぜかしらないけれどあまりガラがよくない。実際のところ、一カット一カット、一日一日が修羅場の撮影現場で、ガラよく気取ってなんぞいては映画は出来上がらない。怒声が飛び、人が走り、人と人がぶつかり合って火花を散らしながら作るのが映画というものなのだ。

2019-10-13 20:24:50
高峰秀子 @HidekoTakamine

(成瀬巳喜男監督との仕事は俳優にとって)マイナスですね。何もおっしゃらないし、教えてもくれないし。だから役者もそこで止まっちゃって上手くなりません。ただ、仕事中はラクでしたよ。勝手に演っていればよかったから。私のような怠けものには最高の演出家でした。

2019-10-12 22:24:49
高峰秀子 @HidekoTakamine

【森雅之】最高の俳優さんでした。役者には“間”みたいなものがあるでしょ。感性というか……。森さんはその“間”を、こちらがどういうふうに持っていっても受けてくれる。ルーツが、きっちりしているんですね。単に演技ということではなく、役者としてしっかりしている。

2019-10-12 18:24:50
高峰秀子 @HidekoTakamine

小津(安二郎)先生は、優しくて一寸もこわくないんだけれど、そのこわくないところがこわくって(私はどうも根性曲りらしい)、笠智衆さんがテストでブルブルふるえてるとそのふるえがこっちへも移動しそうで、生れて初めて心ゾウの存在を意識した。

2019-10-10 10:24:49
高峰秀子 @HidekoTakamine

ほんとに人のことをつべこべいいすぎますよ、日本国は。

2019-10-09 10:24:49
高峰秀子 @HidekoTakamine

ロケを見にいらした時、ちょうど、大石先生が年老いてから教え子のお墓の前で泣くシーンだった。私がセリフをいって泣くと、壺井(栄)先生もテストの度にハンカチを顔に当てて一緒に泣いた。私は、壺井先生の丸いほっぺたに、きれいな涙がコロリと光るのを見た。

2019-10-08 20:24:49
高峰秀子 @HidekoTakamine

正直のところ、「浮雲」で私はありったけの顔をしたからもう何もなくなっちゃった。一本演ると、もうだめだ、もうすっからかんになっちゃった、カスもない、もぬけの殻だ、などとがっくりしてしまう。

2019-10-08 12:24:49
八百屋長兵衛🍡OSAKA @rook0081

> そんな、女の複雑な感情の襞を、たったワンカットの表情だけで表現して見せた高峰秀子の演技力。 柿沢謙二ブログ: おもわずドキリ 「浮雲」01 sukebezizy.typepad.jp/blog/2009/12/0… pic.twitter.com/0lGNUp4pWJ

2019-10-19 16:35:30
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八百屋長兵衛🍡OSAKA @rook0081

敗戦国民の焼き印――「浮雲」―成瀬巳喜男監督作品から - 夕暮れのフクロウ blog.goo.ne.jp/aowls/e/9d3197… pic.twitter.com/XAfgTIMvsz

2019-10-20 18:02:18
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八百屋長兵衛🍡OSAKA @rook0081

グッドバイ 1949 新東宝 – シネマミステリ★神戸名画座 cinekobe.com/%E3%82%B0%E3%8… pic.twitter.com/O7WmDacrkE

2019-10-19 16:28:36
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