『プリティーリズム・レインボーライブ』感想

よどるふ💫🐚🚓🐾 @yodorufu

『プリリズRL』46話。最終章オーバー・ザ・レインボー・セッション編。1クール目の団体戦に始まり、2クール目のトリオ大会、3〜4クール目のデュオ大会を経て、プリズムクイーンを決するソロ大会という“関係性の物語”から“それぞれの個人の成長”へたどり着く構成は無類に美しい。

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プリズムショーという競技、舞台として用意される大会やエキシビション、キャラクターの個性と関係性、ジャンルの枠を行き来するようなストーリー。あらゆる要素を取り揃えてコントロールしている『プリティーリズム ・レインボーライブ』がここに来て「パワーインフレ」要素も追加してくるのが凄い。

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【公式】プリティーリズム・レインボーライブ 第47話「愛に輝く幸せの星（ラッキースター）」 youtu.be/_Rv1e7PBWzg @YouTubeより

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『プリリズRL』47話。さまざまな思いの交錯が描かれた涼野家と神浜家のエピソード。全51話からなる今作の中でもっとも重要な縦軸のエピソードであり、他のキャラクターのドラマが動いていても、その間を縫うような、本作という大きな布を織り上げる重要な「糸」になった。感無量。

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【公式】プリティーリズム・レインボーライブ 第48話「私らしく、人間らしく」 youtu.be/QRFum4QZFiM @YouTubeより

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『プリリズRL』48話。第1話において「私は、夢ではなく目標として天羽ジュネに勝ち、名実ともに世界的なプリズムスターになりたいと思っています」と語っていた蓮城寺べるがたどり着いた場所。その高みへの道のりを体現した圧巻のプリズムショー。これが“人の”プリズムショーの到達点だろう。

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『プリリズRL』48話。第2クールの終盤において仲間の無償の愛に気づき、過去の自分に別れを告げたべるだったが、異世界の使者であり、神の領域にいる天羽ジュネに勝つには、その「愛を知らない過去の自分」すらも動員しなければならなかった。

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『プリリズRL』48話。仲間の無償の愛に気づかない昔の自分はもういないが、仲間の愛情を跳ねつけてまでストイックに自分を追い込んでいたときに積み上げていた経験は紛れもなく自分の中にある。経験は自分から切り離せない。そして今、その経験がないと天羽ジュネを超えることはできないのだ。

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『プリリズRL』48話。仲間の愛を知り、仲間と共に歩み、その先にあるのは再び訪れる孤独への、女王への道。「エスコートは未来の私でしょ」。完璧ではない人間だから、いますぐには叶わない夢を持つ。夢を叶えるための、その努力こそが力になる。これが人の物語の到達点。心に永遠に刻む1本。

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【公式】プリティーリズム・レインボーライブ 第49話「命燃え尽きるまで・・・」 youtu.be/crCIKIbP9z0 @YouTubeより

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『プリリズRL』49話。その世界にいる人々にプリズムのきらめきを伝える使者は、いわば人類をひとつ上のステージへと進化させるアップデートプログラム。役目を果たしたあとは記憶をリセットされ、再び使命を繰り返す。天羽ジュネの物語は、そんなプログラムのエラー、別名“愛”の物語だった。

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『プリリズRL』49話。プリズムの使者は、「プリズムのきらめきを伝えた世界の人間によって乗り越えられるべき存在」としての役割を与えられ、その世界の人間が次のステージへと進むための文字通り最後の壁として立ちはだかる。古典的な展開にきちんと独自のルールが組み込まれていている周到さ。

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プリティーリズム、フィギュアスケートに歌とダンスを組み合わせたところに独自性があるが、そこであらゆる普遍的な要素やジャンルの基本的な枠組みを採用して物語を紡いでいく構成で、とにかく最小限の要素で最大の効果を発揮するための基礎体力が並大抵でなく、これはキンプリでも同様である。

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【公式】プリティーリズム・レインボーライブ 第50話「煌めきはあなたのそばに」 youtu.be/PQdHVMJFyuY @YouTubeより

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【公式】プリティーリズム・レインボーライブ 第51話「GIFT」 youtu.be/Dy7XrXLIAes @YouTubeより

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『プリリズRL』50話。プリズムのきらめきが消えた世界で、なるのプリズムショーが世界に光りを灯していく。世界の命運がかかっていることを知るステージ上の者たちと、事情を知らない多くの人たち。ここの“ステージを観る者”のグラデーションが、この作品らしさが貫かれている部分だと思う。

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『プリリズRL』50話。「高いところに登って“最後の儀式”を執り行う」。このシチュエーションを出されたら何の文句も出せないというくらい、個人的には最高のラストシーン。ひとつひとつのカットからこの7人を軸に描かれてきたドラマが浮かび上がってくるかのよう。

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『プリリズRL』51話。1話使ってまるまるエピローグという構成は『オーロラドリーム』、『ディアマイフューチャー』からの伝統。しかし、ここからキンプリに繋がっていったのだなと考えると感慨深い。

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というわけで、『プリティーリズム・レインボーライブ』全51話を再視聴。この作品の凄さは再視聴で初めて分かる、ということを確認できた有意義な時間を過ごせた。まぎれもない大傑作。