『秘封倶楽部 詞彩集成』感想・解説まとめ

第九回『科学世紀のカフェテラス』で頒布した『秘封倶楽部 詞彩集成』の感想です。 特設サイト → https://tillneednowordsatalll.tumblr.com/
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虹彩落禍🌙春例大祭&紅楼夢(遠野)サークル参加予定 @KOSAIRAKA

#科学世紀のカフェテラス 一番楽しみにしてる同人誌は最後に読む人間なんだ。とどのつまり、それはショートケーキの苺なんだ。本イベントで言うなら『ジムノペディが終わらない』が苺の筈だったんだ。筈だった、というかその通り最後に読んだ。みんなの評判通り大大大満足。 で も ね

2019-11-20 22:56:11
虹彩落禍🌙春例大祭&紅楼夢(遠野)サークル参加予定 @KOSAIRAKA

#科学世紀のカフェテラス 最初の一口目にバズーカの弾が入ってたんですよ。結果、他の味が全部薄まっちまいましたよ。 「I really really really…」というのがその砲弾の名前です。

2019-11-20 23:05:47
虹彩落禍🌙春例大祭&紅楼夢(遠野)サークル参加予定 @KOSAIRAKA

#科学世紀のカフェテラス これは幻想小説をテーマした合同誌『秘封倶楽部詞彩集成』に収録されている作品の一つです。全三作と些か少ないですが、少数精鋭です。純粋に背筋の凍る『新世界より』。夢幻の表現力に読んでて脳が焼け爛れそうになる『月灰圏』も珠玉の一品。

2019-11-20 23:15:33
虹彩落禍🌙春例大祭&紅楼夢(遠野)サークル参加予定 @KOSAIRAKA

#科学世紀のカフェテラス で、件の作品ですが、これは、もう、その、ただ一言。おぞましい。ただただおぞましいんです。 始まりが、ひょんなことから幽霊の菫子と邂逅した仲良し秘封が幻想郷に突入するぞい!って感じでいかにも王道を征く秘封って雰囲気なんですが、中盤から空気が一変します。

2019-11-20 23:24:30
虹彩落禍🌙春例大祭&紅楼夢(遠野)サークル参加予定 @KOSAIRAKA

#科学世紀のカフェテラス そして終盤の狂気と救いの無さ。卑屈で人を喰ったような表現も相まって全てが茶番のような、デカダンス的な空気が付きまといます。 しかも偶然なのかリスペクトなのか、関連するキーワードがジムノペと符合するんですよ。

2019-11-20 23:33:45
虹彩落禍🌙春例大祭&紅楼夢(遠野)サークル参加予定 @KOSAIRAKA

#科学世紀のカフェテラス どちらも物凄くおぞましいんですが、『ジムノペ』はグロテスクさとイメェジの生生しさでそれを表現しています。こちらは不可抗力とはいえ大きな罪を犯してしまった蓮子と、退廃に溺れるメリーの思考と言動にそれを感じます。どこか道化じみた地の文の表現もこれを際立たせる

2019-11-20 23:44:21
虹彩落禍🌙春例大祭&紅楼夢(遠野)サークル参加予定 @KOSAIRAKA

#科学世紀のカフェテラス まだ一読しただけですのでズレたこと書いてるかもしれません。でも、これはやばいですよ。皮肉の効いた表現が面白いし、テンポもいいからスイスイ読めちゃう。でも、それは罠なんですよ。最終的に読者を茫然自失させる為のね。おぞましい!なんておぞましいんだろう。おぞっ

2019-11-20 23:51:58
虹彩落禍🌙春例大祭&紅楼夢(遠野)サークル参加予定 @KOSAIRAKA

この小説の意地悪なところは、一般的な秘封二次創作で出てきそうな掛け合いとか台詞を織り交ぜてくるところなのよね。「あ、これは秘封の小説なんだ」って安心するんだけど、すぐに翻訳行為無しに原典覗いたような台詞が右フックかけてくるんだ。

2019-11-21 00:36:03
さとうとしお @sugarAsalt

新世界より(新世界にて?)/inuatamaさん すげー 好きだなあこれ

2019-11-25 09:45:36
さとうとしお @sugarAsalt

「秘封倶楽部詞彩集成」のtamaさん「I really really really...」読んだ 読むドラッグだった……次に開いたときに全然別の話になってても驚かないと思う 本筋がはちゃめちゃに振動してるのかと思いきや本筋もはちゃめちゃで凄いし

2019-12-30 17:04:03
さとうとしお @sugarAsalt

「秘封倶楽部詞彩集成」の皮さん「月灰圏 花底」読んだ 豪華絢爛で大好きなんだけど、豪華絢爛の陰に能力者バトルがあるのが最近分かってきて、そちらも良かった  でもやっぱり言葉の一つ一つが宝石みたいに扱われていて、それが好きなんだよな

2019-12-30 17:10:57
@kawagopo

『秘封倶楽部 詞彩集成』より『新世界にて』inuatamaさん  世界の有り様という池面に横ざまから美しい石を投げ込む事を得手とされるinuatamaさんだが、今作でも存分に腕を振るわれており嬉しい限り。架空の街を起点として、故郷から帰り道がわからないほど遠ざかってしまったメリーに【1】

2020-01-12 23:18:01
@kawagopo

焦点が当てられており、恐怖と諦めを経て納得を彼女は生活に持ち帰る事となる。その過程で「世界が変わらないなら、変わったのは私達の方」と本質を射抜いた発言をするなど作中ではメリーの導師としての側面を見せる蓮子だが、これは彼女が優れているからではなくメリーの懊悩と同じ舞台に【2】

2020-01-12 23:19:22
@kawagopo

立っていないからだろう。こういった僅かな食い違いは作中へ徹頭徹尾に配置されており、おそろしくバランスの取れた本文の構成のため目立たないがメリー本人から鳥瞰して作品を読んだ場合、苦しみ救われる少女の流転の底に一抹の無残が披露されて読後感の爽やかな悲哀に一色を置いている。【3】

2020-01-12 23:20:25
@kawagopo

恐ろしいものを隠した世界ではなく恐ろしいものを隠した文章が提供されたとき、それを暴く勇気を持つべきだろうか。秘封倶楽部が暴くものたちであれば、その読者の私達はどうするべきだろう?【4】

2020-01-12 23:21:02
@kawagopo

最後にもうひとつ。読み会えた後に文頭へ戻り、ジュースの空き瓶に関する言及をもう一度読んだときの戦慄。再来者への餞としてレテ川のせせらぎを聞かせるinuatamaさんに頭を垂れるほかない。ありがとうございました。【終】

2020-01-12 23:21:25
@kawagopo

『秘封倶楽部 詞彩集成』より『I really really really…』tamaさん。  言うなれば断頭台。最後の20行を読み終わったときの心境を秘封倶楽部の二次創作で味わったことはなく、おそらくはこれからも無い。日本語の繰り方が根本から違うと思わされた東方小説書きはtamaさんだけであり、【1】

2020-01-12 23:22:49
@kawagopo

文体は異様である。幕が上がるなり始められる会話は秘封倶楽部へ抱く印象のように軽妙で賢しら。しかし引き込まれながら非常の想像を消費するように誘導され、気がつけば自分の想像力に翻弄される始末となる。それは作中においても同じで、つまり好奇心が秘封倶楽部の始末となるのだが私も同じく【2】

2020-01-12 23:24:00
@kawagopo

ページをめくり続けるハメに陥り、先を読むことへの嫌悪すらブレンドされておぼつかないまま、呼吸を噛み殺すようにして倫理観に腰を振らされていた。それは展開のなまぐささのためというよりも文体に通底した明るさのためであり、アナーキーを肯定として受け取ってしまう類のもの。【3】

2020-01-12 23:24:17
@kawagopo

言葉をかき分けた先では誰も彼もが許さないまま幕が閉じられ、自分を蹂躙しつつ小説を読むという体験をした私がその場へ取り残された。カタストロフも大円団すら許されず最後の読点が打たれている徹底ぶりは冴え冴えとしているが、【4】

2020-01-12 23:25:15
@kawagopo

このすとんとした小説の落とし方は腑へ下ろすのではなく突然に首を落とすものであり、こうして頭を失ったまま自分はこの作品に対して考え、話すこととなった次第。傑作。ありがとうございました。【終】

2020-01-12 23:25:38
tama @shinosaika

秘封倶楽部 詞彩集成は作風が素直に出ていて面白い。inuatamaさんはとにかく構成力ヤバく作品としての完成度高いし皮さんは言葉選びのセンスと文体の圧で読み手を幻惑する。

2020-01-13 19:03:10
醤(ヒシオ) @soysource651

久々に感想を投下します だいたい2トン『件の店』、!ふぐり『秘封倶楽部 詞彩集成』の2本立てです 同人誌の感想書く回①|醤/ひしお #note note.com/soysource651/n…

2020-02-14 23:13:20
tama @shinosaika

i really なんとか解説

2020-03-02 00:25:33
tama @shinosaika

【時系列】レイマリが幻想郷から抜け出す→子孫を産んで能力を残す→菫子ちゃんは能力に頼りすぎて自分の意志が分からなくなってしまう→能力を消そうとして中途半端で自分の能力と記憶だけを消してしまう→蓮子が出産すると能力と記憶が消える→自殺者として幻想郷へ行く(メリーはドラッグで行く)

2020-03-02 00:27:06