謎の肺炎再び【2020年1月】中国武漢で発生した新型コロナウィルス（通称「武漢肺炎」）について各地の最新状況を香港からレポート。

【香港】13日正午までに疑い例１件増え計68件に。新規患者は38歳女性で、過去２週間以内に中国武漢に渡航歴はあるが、生鮮市場などのは立ち寄っていないという。

肺炎では現在も感染例は出ていない一方、香港中でインフルエンザが猛威をふるい、先週までに大人23人が重症、うち10人が死亡した。そのうち9人は65歳以上、残る一人は50歳以上65歳未満だった。

【香港】政府衛生署は12日、中国国家衛生健康委員会から武漢肺炎の原因となった新型コロナウィルスの遺伝子配列情報を獲得した。

数日中にはスピード検査の手順も整う予定で、現行の６時間から更に２～３時間程度に短縮される。

【香港】12日正午までに疑い例6件増え計67件に。うち51人は既に退院している。

新しく増えたのは6名は8歳から67歳、うち3名はすでにインフルエンザと確定。

【武漢】コロナウィルスによる新型肺炎で初の死者か。腹部の腫瘤や肝臓の持病などがある61歳男性９日死亡。

【香港】11日正午までに疑い例７件増え計61件に。うち47人はすでに退院。

【香港】10日正午までに疑い例が６件増え計54件に。うち31人はすでに退院している。

【香港】９日正午までに疑い例が10件増え計48件に。うち25人はすでに退院している。

新たに増えた10人は生後11か月の乳児から66歳まで。

【香港】８日正午までに更に８件の疑い例が増え、計38件に。

新規増加分は3歳から61歳までの男性１名、女性7名。全員容態は安定している。

【台湾】８日午後、武漢帰りの市民２名に肺炎と同様の症状が見られたと発表。うち１名はインフルエンザH3N2ウィルスを検出。

昨年12月31日に武漢便を対象とする検疫が始まってから計９名に。

【香港】衛生当局は８日、昨年12月に中国武漢で発生した原因不明の新型肺炎を「嚴重新型傳染性病原體呼吸系統病（Severe Respiratory Disease associated with a Novel Infectious Agent）」として、報告が義務付けられる法定伝染病に指定した。

中国語
https://www.chp.gov.hk/tc/features/102465.html
英語
https://www.chp.gov.hk/en/features/102465.html

【香港】過去14日以内に武漢に滞在し発熱や肺炎のような症状を見せた疑い例は、７日正午までに計30人にのぼった。うち13人はすでに退院している。

新たに増えた９名は６歳から49歳までの男性５名、女性４名。

【マカオ】武漢帰りの市民が発熱などの症状で６日午後５時までに疑い例計８名に。うち７名は通常のインフルエンザや風邪を確認。

【香港】中国本土出身で武漢帰りの中文大学寄宿舎に住む女子学生が肺炎のような症状を見せ一時学生らの間で不安が広がったが、６日コロナなど別の一般的なウィルスが検出され肺炎ではなかった事が確認された。

６日から７日正午までに肺炎の疑いが見られた患者は６名で、計21名となった。うち７名はすでに退院している。

★新規ケース
１　9歳男児　RSウィルス
２　2歳男児　ヒトニューモウィルス
３　65歳男性　A型インフルエンザH3
４　5歳女児　RSウィルス
５　20歳女性　アデノウィルス、コロナウィルスOC43
６　41歳女性　ライノウィルス、エンテロウィルス

【武漢】発生元の中国湖北省武漢では５日現在、原因不明の肺炎患者は59人で、うち７人が重症。

死亡者は出ていないとされるが、2003年にSARS猛威の原因となった「スーパースプレッダー」と言われる強い感染力が見られ、更に拡大する可能性が大きいという。

【香港　５日】武漢帰りの市民９名に発熱などの症状が現れ、５日正午までに肺炎の徴候が見られた患者は計17名にのぼった。

２歳女児　ヒロコロナウィルス229E
32歳男性　A型インフルエンザH1
55歳男性　パラインフルエンザ１型
42歳女性　A型インフルエンザH3

その他は不明。いずれも隔離病棟に入院中で容態は安定している。