あ、以下のD灰は連載形式で、ヒロインは年齢不詳(ヘブと同時期から教団にいる)で見た目が成長しない・その為神田が幼い頃はヒロインが面倒みてた・イノセンスは寄生型で背中に生える翼・それら故にハートの疑いがかかってるetc…とか、思い出すだけでもガッツリ設定盛りまくってた、と。
2011-06-06 23:23:29以下の設定を思いついてお話を書いてたのはちょっと前なんですが、何故かヒロインと久々に教団に帰ってきた神田が一緒に寝てる(notエロ)シーンで話をぶち切ってしまったので、(→続く)
2011-06-06 23:31:55そのシーンを書きながら頭に浮かんでた月光が射し込む部屋とか、昔は姉として懐いてたのに今は違う気持ちでヒロインと語らう事に自分で自分に戸惑う神田の気持ちとか、そういうのは今でも生々しく思い出します。
2011-06-06 23:32:46過去に書いたのは恥ずかしいのでお見せ出来ませんが、ここでnotエロシーンな時の神田を思い出してそこだけ抜粋して呟こうかと思っている私がいるんですが付き合ってくれますか今夜は寝かさないぜ☆(←夜中テンションすいません><
2011-06-06 23:41:28ので、途中でちょっと間が空くかもですが、もしよろしかったらお付き合い下さい。あ、場面は下でぶっち切った、神田が教団に帰ってきた辺りからです。では、書いていきます(*^□^*)
2011-06-06 23:46:31「──…お帰りなさい、ユウ」「、……あぁ」自分を出迎える数多の声の中、その声だけに反応するようになったのは、いつからだろうか。そう思いながら目を上げた先、昔と変わらず甘く微笑む女の姿を見とめて、どき、と鼓動が小さく乱れた。
2011-06-06 23:52:44コイツは、変わらない。見た目も口調も、俺を見る目も、何もかも。変わればいいのに、と、そう思った自分に驚いた──あれはコイツと出会ってから何年目のことだっただろう。
2011-06-06 23:57:00「ユウ?」「、……あぁ、」ああ、そうか。と、首を傾げる女の前に立ってようやく気付いた。変わればいいと、そう思ったのは多分──昔は見上げていたその微笑みを、こうして見下ろし始めた頃だ。
2011-06-07 00:49:30昔は手の届かなかった小さな頭が、今は視線と同じ高さにある。昔は殆ど変わらなかった声に、いつの間にかこんなにも高低差がついた。だから、気付いた。気付いてしまったから──意識、してしまった。
2011-06-07 00:53:53「ユウ、怪我は?」「、……あるはずねェだろ」「あったら大変だから訊いたのよ」「これはこれは……神田君、姫に一本取られ、」「るせェコムイ、てめェは黙ってろ」
2011-06-07 00:59:08「姫〜、神田君がいじめるよ〜」「いい大人が語尾を伸ばすなそして実年齢はともかく見た目はてめェの妹とそう代わらない女に抱きつくな殺すぞ」
2011-06-07 01:04:05これ見よがしにべったりとアイツに抱きついて、更にはわざとらしすぎる泣き真似をして見せる野郎にイライラしながらそう吐き捨て、大股でそのバカと抱きつくバカの頭を苦笑しながら撫でてやっているアイツと距離を詰め、べりっと勢いよく二人を引き剥がした。
2011-06-07 01:07:41ゆっくりと、戦闘員ではない人間にも分かるほど明確に殺気を籠めた声でそう言えば、流石にヤバいと思ったのか、バカは両手を上げて降参のポーズをとりながらジリジリと後退り、溜息と共にその襟首を掴んだ部下と暗い廊下の向こうへと姿を消した。残ったのは俺と──アイツ、二人だけ。
2011-06-07 01:14:43「……は?」「あら、違った? でも、ユウってば教団に帰って来るといつもコムイとああやってやり合ってるでしょう? だから、あれが貴方達なりの意思の疎通方法なのかしら、って。……違う?」
2011-06-07 01:20:01「っち、」違う! と、声を荒げかけた俺の手に、するり、冷たい何かが絡み付く。それにぎょっとして視線を下げた先、己の手と指を絡ませ合うようにして繋がった──それは、目前の女の、手。
2011-06-07 01:23:24「──…任務、お疲れ様」「、あ……あぁ」「貴方がホームに帰って来るのは久々だもの、お話ししましょ? 貴方が任務先で見たもの、聞いたもの、何でもいいわ。……貴方が見た世界を、私に教えて頂戴?」
2011-06-07 01:26:42つい会話より思考を優先させてしまうのは、この自分が自分では無くなってしまうような感情の奔流を本能的に御そうとしてしまうからだろう──と、また思考することで身の裡で暴れ狂う感情を抑えながら、それでも離せない女の手を、柔く、握り返した。
2011-06-07 01:35:10