Ciao! MUSICA 映画短評(2016年1月公開映画)
パディントン②英国紳士としてのたしなみを知識として心得てるんだけど、実際に来てみたら、教材にはなかったあれこれが目白押し。だから、態度はジェントル、やることハチャメチャみたいなギャップのひねりが加わるのがいいです。#ciao802
2016-02-05 22:08:12パディントン③もちろん、家族も魅力的。お父さんお母さん、お姉ちゃん、弟、おばあさん。みんなそれぞれ秀でた知識なり特技があって、それが伏線としてさりげなく機能して後半に活きてくる。彼らが徐々に団結してあうんの呼吸が生まれていく、文字通りのファミリー感が微笑ましい。#ciao802
2016-02-05 22:09:14パディントン④ストーリーの軸、ふたつ目は人探しというゴール。言わば自分のルーツのような人に会うこと。そこで、ある手がかりから探偵めいたミッションが始まるんだけど、そのミッション達成を阻む映画オリジナルの悪役として、ニコール・キッドマン演じる剥製師の女が出てくる。#ciao802
2016-02-05 22:11:15パディントン⑤キッドマン、御年48才。イキイキとしてたねぇ。衣装の数々が、それこそ探偵ものだったり、泥棒もの、映画オマージュ感がわんさとあって楽しい。とりわけ元夫トム・クルーズ演じるイーサン・ハントばりの宙吊りアクションは最高というか痛快というか、もうしびれます。#ciao802
2016-02-05 22:14:32パディントン⑥つまり、クマが主人公のファミリームービーなんだけど、子ども向けとしても、いや、お父さんお母さん、むしろおじいちゃんおばあちゃんまで、大人向けとしてもよくできてるんです。音楽の使い方、映画オマージュ、そして物語の裏テーマ。#ciao802
2016-02-05 22:15:01パディントン⑦裏テーマは、strangerに寛容な、異邦人ウェルカムなロンドンという街の包容力でしょう。これはヨーロッパでは日本とは比べ物にならないくらい深刻化している移民・難民との共存という問題に対する、ひとつの理想としての回答が提示されていると思います。#ciao802
2016-02-05 22:15:30パディントン⑧どっから来た人であろうと、なんならクマだろうと、一緒に楽しくやっていこうよ。街でひとつの家族なんだっていうこと。その方法は必ず見つかるはずだと。映画の中で何度も人種混合のストリートバンドが出てきて歌ってるのもこのテーマを示唆していたと思います。#ciao802
2016-02-05 22:16:30パディントン⑨映像のテクニックも、物語の面白みも、実はかなり社会的かつ道徳的なテーマも、そしてかわいさも、構成要素どれもが高いレベルで噛み合っているいい作品だと思いました。パディントン、「リアルすぎてどうかな…」なんて思っててごめんよ!#ciao802
2016-02-05 22:17:41で、こっからはラジオでは割愛した『パディントン』評の番外編をちょいと。#ciao802
2016-02-05 22:18:29映像の見どころ、映画的な語りの面白さもあちこちに。そもそもこれ、パディントンがペルーに残してきたおばさんグマに手紙を書いているという設定で、それを活かして、たとえば彼のいる屋根裏部屋にあるドールハウスにカメラが寄ると、そこからブラウン一家のキャラ説明に入ったり… #ciao802
2016-02-05 22:52:51パディントン駅に着いた時には、カメラが上から彼を見下ろすんだけど、そこで水平方向の回転をかますことで彼の孤独感と困惑っぷりを強調したり。 他にも急に絵がファンタジーっぽくなって、これは物語なんだとあえて気づかせるような場面がいくつもありました。#ciao802
2016-02-05 22:55:51ということで、今週は前後に番外編を入れましたが、僕の『パディントン』評はこんなところです。さ〜て、来週のFM802 Ciao! MUSICA @CiaoMusica802 で扱うのは『ブラック・スキャンダル』ですよ。warnerbros.co.jp/c/movies/black… #ciao802
2016-02-05 22:58:56ドラえもんを受け入れる街の皆さんの包容力の右に出るものはいないと思っていたのですが、ロンドンの皆さんは同じようにパディントンを受け入れたのですね。TEDっていうのもいたなそういえばw #ciao802
2016-02-05 15:14:11『パディントン』ウィショーのヒヨヒヨ声が聴きたかったけど時間が合わずに吹替で。松坂桃李もよかった!ロンドンが舞台の作品はいつも階段に目が行く。そして下水道も素敵♪ブラウンさん家もいいけど、あの老グマホームに住みたいわあ~(*´Д`*) #ciao802
2016-02-14 17:28:26の・ようなもの のようなもの
2016年1月16日公開
『の・ようなもの のようなもの』本当にこんな落語さんいそう!と思わせる伊藤克信の迫真・堂々の落語シーンはまさに至芸!松山ケンイチの本人役としか思えない演技も今作でははまってたんではないでしょうか。彼の鉄分設定は森田監督の遺作へのリスペクトかな?北川景子がかわいい!#ciao802
2016-01-29 09:58:56白鯨との闘い
2016年1月16日公開・1月29日短評お題
『白鯨との闘い』嵐や並鯨との格闘のシーンの迫力、巨大かつ凶暴な白鯨の神々しいまでの威容、そして、餓死寸前の役作りも凄まじい悪夢の漂流こそ本作の核心…心臓の鼓動が聴こえる原題のタイトルバックが示す如く、海という大自然のど真ん中で人間という小さな存在が翻弄される物語。#ciao802
2016-01-22 10:35:39@CiaoMusica802 【白鯨との闘い】… 邦題に違和感たっぷり。映像はCG感たっぷり。入口と出口が違う作品。 #ciao802
2016-01-23 21:37:19