【ロックマンエグゼ】江口名人が語る「ロックマンエグゼ」インタビュー感想

テレ東プラスにて掲載されたインタビューへの感想です。 内容に合わせて過去に製作した『ロックマン同人雑誌R・style』からの記事の抜粋もあります。
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Hi-GO!C103:土曜 東ス43ab(壁) @GO_Guiltism

エグゼインタビュー感想を。 ネットが完全にインフラ化した現代では『僕らはいつでもつながって(しまって)いる』という言葉も全く違った意味に取れてしまう。個人の時代に繋がっていたらそれは限りない衝突の連鎖に発展する可能性もあるわけで、それを自覚していく必要があると。 pic.twitter.com/UUbN1BMytW

2020-01-21 06:59:13
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Hi-GO!C103:土曜 東ス43ab(壁) @GO_Guiltism

R・styleでも綴りましたが、ネットの特徴として、本来時間をかけて構築する人間関係をスキップしてしまう特徴があって、いずれ仲良くなる人、仲違いする人、そこまでのプロセスが極端に短くなりがちです。この速度により日々事件が絶えないように見えるのが現代のネット社会です。 pic.twitter.com/vrbSZiWwHy

2020-01-21 07:02:25
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Hi-GO!C103:土曜 東ス43ab(壁) @GO_Guiltism

『最後に判断するのは君たち』『当然正しい判断をしてね』と、現代ではネットワークをはじめとした技術との向き合い方が問われています。無軌道ではなく俯瞰的な視点を用いて己の行為への自覚が必要です。 ボクらはもう熱斗のように庇護される存在ではなく、パパのように誰かを庇護する立場です。 pic.twitter.com/0Eca3CUJqg

2020-01-21 07:05:40
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Hi-GO!C103:土曜 東ス43ab(壁) @GO_Guiltism

そしてこのインタビューでようやくエグゼの概要を世に向けて端的に表現してもらえたと思います。好きな人には申し訳ないですが、キャラやヒーローではないんです。最大の批評性はAIとサイバーテロの部分なんです。だからキャラや世界観が輝くんです。 僕もR・styleではそこを大きく取り扱いました。 pic.twitter.com/9075yJ7nHy

2020-01-21 07:09:09
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Hi-GO!C103:土曜 東ス43ab(壁) @GO_Guiltism

そして改めてキャラクターデザインについても。今回のインタビューにあるものは今までも散々語られてきたものなので、それらの総括的な意味合いがあったと思います。 R・styleでもデザインについては二回記事にしています。 pic.twitter.com/KcZI8z6OdV

2020-01-21 07:14:26
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Hi-GO!C103:土曜 東ス43ab(壁) @GO_Guiltism

ちょっと話がそれますが例の流星4、当時ではなく今あったら見てみたいのが『繋がることのリスク』です。 そういうカオリが流星4のコンセプトから見えたので、流星やロックマンでなくとも、そういった作品を見てみたいですね。

2020-01-21 07:18:17
Hi-GO!C103:土曜 東ス43ab(壁) @GO_Guiltism

あともうひとつ。結局のところ僕たちはロックマン(ネットナビ)なしで歩き続けなきゃいけないっていう命題があって、ここまで技術が発達してもそこだけはなし得なかった。 やはり究極的にはインタビューにあるように人対人にならざるを得ない。あくまでその予行演習を彼らにさせてもらっていたと。 pic.twitter.com/DhUoPYnrCU

2020-01-21 22:03:44
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らいおねサン @WRaione

ロックマンエグゼ、18周年ですね。 成人しちゃいましたね。(世に出た頃の基準ではまだですけども) そんな今日です。もうPETなんて目じゃないほどの生活必需品な端末も普及して、ホームボタンも長押しすれば簡単なやりとりもできる。仮想空間上の存在をいのちのひとつと見做せる土壌もできました。

2020-01-21 21:32:24
らいおねサン @WRaione

「いつでもぼくらは、つながっている」 のキャッチコピーで盛り上がった年明けの週末ですが、 『ロックマンエグゼを通して見上げてきたものはこれからも未来へと続いていく!』 とか 『覚えている限り、熱斗とロックマンはまだ僕たちの心の中にいる!』 みたいな意味に最近変質したのを自覚しました。

2020-01-21 21:37:18
らいおねサン @WRaione

元々このキャッチコピーって、 「電脳空間で生きるロックマンと、現実世界で生きる熱斗くんは異なる世界にいながらも共に生きている!」って感じの意味でしたね。 今では当たり前のことになっちゃったから変質したような。

2020-01-21 21:41:03
らいおねサン @WRaione

ロックマンエグゼ、2001年の発売当初だからこそ「仮想空間の存在」と「現実世界の人間」が共存する姿が真新しかったんですけど、2003年ぐらいから「虚構の世界と一緒に人生を歩いて行く」的なムーブメントが強くなってきた時期があってからは結構普通に受け入れられましたね。勿論エグゼ自体も寄与して

2020-01-21 21:44:34
らいおねサン @WRaione

あ、GOさんのそれとは違ってこちらは「虚構の世界の彼らと、現実の世界の私たち」の関係性を話したい感じです。 ネットワーク社会、ひいてはコミュニケーションサービス主導のメディア社会への先見性などについては既にそちらで良く説明されていると思いますので割愛したく。

2020-01-21 21:46:44
らいおねサン @WRaione

そりゃあまあ、『電車男』なるドラマから、虚構の世界での成果物を現実に持ち込み、自らの行いを変えていくみたいな文脈は拡散した感じです。 ただそれは、ゼロ年代後半期ぐらいまで畏怖される行動技術(ガンギマリな人たちの精神修行)のように見做されていましたね。

2020-01-21 21:49:18
らいおねサン @WRaione

それも暫く経つと、少年誌漫画やテレビゲームの黄金期を遊んでいた世代が台頭するようになって、「ぼくたちは、ゲームでそだった!」的な言説も珍しくなくなるわけです。 現に、そんな世代が子供を育てる時期にすら差し掛かっているからこそ、『ドラクエYS』のような作品が問われることもあるわけで。

2020-01-21 21:52:42
らいおねサン @WRaione

既に現代の"おとな"に類する年代の人たちは、「何某かの虚構の世界から持ち帰った(はずの)ものを現実の世界で活かして、依然虚構の世界のようにままならないこの現実を生きている」のが最大公約数的には理想とされている一方で「それがうまくできないコンプレックスと戦っている」ことにもなっています

2020-01-21 21:55:16
らいおねサン @WRaione

ざっくり、そんな悩み。 なので件のユアストーリーでは「自分を、生きろ」なんてキャッチコピーのもと、かつて『ドラクエ5』と共に成長したもののまだ巣立ちのできない主人公を無理矢理物語の世界から切断しようと試みるくだりがあったわけですね。(感情を売る商売としては露悪的すぎる形ですけど)

2020-01-21 21:58:08
らいおねサン @WRaione

そして上記の葛藤は、(とても極端な発想とはいえ)もはや"おたく"と呼ばれるような生活スタイルでなくとも、多くの人に該当できるほど拡散してきたわけです。 コンビニで毎日のように見かける『○○(←漫画のタイトル)に学ぶ経営術!』や『〜の名言集!』なんてものがあふれかえるほどに。

2020-01-21 22:01:20
らいおねサン @WRaione

そして気づけば、「朝ご飯/晩ご飯を作っている間に子供をあやしておいてくれる」ものだったはずのアニメやゲームが、朝顔の支柱のように寄り添いながら導き、時に子供の影響を受けて自らも成長するような存在になりかわったわけです。 もはや情操教育。もはや家庭教師。 もはや友達で、もはや先達。

2020-01-21 22:06:05
らいおねサン @WRaione

ネットワーク社会やSNS社会もさることながら、こういった『虚構の世界の友人』に対しての観念も様変わりしていったわけです。 「頼れる兄貴分/父親として道を説く」ようなヒーローはすっかりいなくなり、「自ら葛藤し、戦い成長する様子を見せることで、横に立つ相手に翻っての思考を促す」ものへと。

2020-01-21 22:10:55
らいおねサン @WRaione

ロックマンエグゼが提示した"フルシンクロ"とは、そういうものでもなかったかな? と思います。解釈は沢山あるでしょうけども。 たとえ相手が別人でも、仮想世界の0と1の連なりでも、そこにオペレーターが「存在」を強く感じるなら、『いつでもぼくらは、つながっている』ということなのかなって。

2020-01-21 22:13:51
らいおねサン @WRaione

一応、理屈としては「DNAが限りなく近い双子の片割れを元データにしたナビだからこそ可能の相互エンパシー能力」という風になっていますが、後の作品では他のナビともフルシンクロできてたりするので、要は「どれだけ相手の存在を思えるか」が鍵なのであって、DNAが云々は副次的な係数なのだろうと。

2020-01-21 22:17:32
らいおねサン @WRaione

さて、そんな想像力を提示した『ロックマンエグゼ』は18周年。作品自体が成人(おとな)を迎えたのですから、リアルタイム世代も自然、成人(おとな)であるはず。 まさか「『ロックマンエグゼ』には先見の明があった。さあ令和の皆で見返そう!」なんて責任の放棄はできませんよね。だって……

2020-01-21 22:22:00
らいおねサン @WRaione

その『ロックマンエグゼ』こそ、"おとな"が"こども"の大きな可能性を守り育ててきた物語でしたから。 全ての作品で例外なく「危険なことにこどもが首を突っ込むべきじゃない!」というメッセージを欠かさなかった作品です。(熱斗くんの母春香?さんを筆頭に!)

2020-01-21 22:24:53
らいおねサン @WRaione

"おとな"の側に立った私たちはむしろ、『ロックマンエグゼ』が教えてくれた「虚構の友人と共に生きるということ」を、責任持って次の世代に伝えるべきなのではないかしら、と。 何をいのちと見なし、何を相手に切磋琢磨していくのか。何を友として、何を目指していくのか……

2020-01-21 22:31:58