【テドカイ】冒険者たちの日常【ケイ惑】

大崎巧実 @mboxtw

CPはテドカイとケイ惑の複合。完全パラレルでいつものファンタジー物。 舞台は一つの大きな街。遺跡も多いその地方には自然と冒険者達が集まり、そうして発展していった。 テドカイとケイ惑は普段別行動してるんだけど、たまに一緒にパーティ組む事もある。 いつもじゃないのはレベル差のせい

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テドカイの二人はベテランで、難しいクエストもガンガンこなす。 けどケイ惑はケイのレベルがまだ低いので、近場のクエストが多い。 惑のレベルは高いんだけど、街で仕事もしてるから、長期のクエストは受けられない。 のんびりケイの経験積ませてる感じ。 そんな二人にテドカイが会いに来た

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わっくんはテッドさんが少し苦手。何故ならやつはいつも面倒なクエスト持ってくるから。 どこかのクエスト帰りのテッドさんが、飯食いに行かないかって誘いにきた。 で、わっくんはそれに乗ってしまった。警戒してれば大丈夫だろ、なんて。迂闊だったんだけど。

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で、ケイも混じって(連れてこいと言われた)四人でご飯食べに行くわけだ。 難易度の高いクエストこなすテドカイは結構稼いでるからそれなりに良いお店。 たまに奢ってくれるからケイは喜んでついてきた。 そして食事中、テッドさんが世間話とばかりに言い出した事がある

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少し足を伸ばした所にある遺跡。たいして難易度は高くないけれど、けど冒険者を拒むそこには一風変わった宝があると言われてた。 入れる人物が限られてるから中々攻略されてなくて、ある意味穴場にもなってた。 そこに行かないか、なんて言い出すわけだ。

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強敵が出る話は聞かない。ケイでも充分なんとかなりそうなそんな遺跡。 けど、なんでそんな話をするんだろうって惑は考えてた。 この二人なら自分達に頼らなくてもクリア出来そうなのに、って。 その疑問の答えはあとから知らされた。 このクエストはテッドさんが受けたもので、彼には難しい物だった

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彼が誘った遺跡は神が作ったもの。 その神が特殊で、愛を司る女神だった。 愛を持たない人間に絶望し、嘆いた女神は人に愛を説く為にその遺跡を作ったと言われている。 で、なんか嫌な予感をわっくんは感じるわけだ。呆れたようなカイトの顔と、弱ったようなテッドさんに。

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「なんでそんな依頼受けてくるの」「知らなかったんだからしょうがねーだろ」なんて言い合う二人に嫌な予感は膨らんでいく。 この世界でもテッドさんは手癖が悪くて、いろんな子と浮き名を流してる。 その性質は愛の女神と当然折り合いが悪く、その遺跡ではかなりのハンデになってしまう

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で、困ったテッドさん達はケイ惑に依頼を持ちかけたと 愛の女神の遺跡だから、入れる資格を持つものは恋人がいる人に限られる。 故に難易度の割に挑める冒険者があまりいない。 「恋人がいて、かつそれなりに強い。適任じゃねーか」 なんて笑うテッドさんにわっくん真っ赤。恋人ってなんだ？！みたいな

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恋人同士が一緒じゃないと入れないから、両方戦えないと意味がない。 ケイが恋人なんだろう？って言うテッドさんに、いや、それは…！って否定したいんだか何がしたいんだか慌てるわっくん。 はっきり否定は出来ないし(ケイが泣く)かといってそうだとも言えない、そんな葛藤(笑)

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けど、パニックに陥るわっくんにテッドさんは止めをさした。もう報酬は受け取っただろ、って。 にやにやと笑うテッドさんにわっくんは嵌められた事に気付いた。 食事の誘いに乗った時点で惑の負け。『報酬』はそれら引っくるめてだったから。

大崎巧実 @mboxtw

「わっくん、いい加減学習したら？」なんてケイに言われるほど、わっくんは似たような手でテッドさんに騙されてる。 惑のお人好しな所につけ込んでくると言うか、身内には甘い所をついてくるというか。 ちなみにケイはわかってて誘いに乗った。なんかあるだろうなとは思ってたから

大崎巧実 @mboxtw

で、騙し討ちとは言え仕方ないから惑も依頼を引き受ける事に。 悔しくてケイに八つ当たりしてた(笑) ごめんね、なんてカイトに謝られると文句も言えなくなってしまうけど。 んで、四人で遺跡に行くわけだ。 そこに入れた時点で恋人ですって宣言してるのと同じで、にやけるケイに惑は蹴りいれてたw

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続き。 ダンジョンの敵は大したことはなく、バトル中にも関わらず、四人で談笑してた。 そんな時、テッドさんが言う。最強の呪文があるのを知ってるか？って。 惑は自分の知識総動員して魔法の例をあげるけど、テッドさんは違うという。 魔法が使えないやつでも誰でも使える呪文。

大崎巧実 @mboxtw

そんな物は知らない、と惑は興味を持った。俺も使えるの？なんてケイも興味津々で。 二人に笑いながらテッドさんは教えてあげるのです。 最強の呪文は、自分が一番愛しいと思う人の名前だ、って。 愛の遺跡でふと思い出した噂話。 本当か嘘かはわからないけれど、そんなふうに言われてた

大崎巧実 @mboxtw

にやにやと笑うテッドさんに、嘘だとわっくんは思うわけだ。また騙されてたまるかと。 「じゃあ、俺は『わく』って言ったら発動するんだ！」なんてキラキラしながらいうから、恥ずかしさのあまりわっくんからまた蹴り入れられてた(笑) そんな二人にテドカイは二人して笑ってたけど。

大崎巧実 @mboxtw

敵がそんなに強くないから、ケイにやらせながら指導してる二人をテドカイは見てた。 なんか昔の自分達みたいだ、って。 元々戦闘向きのテッドさんはともかく、カイトは中々能力が延びなくて。 テッド君に庇われなら戦ったね、なんて懐かしみながら。 そんな風に和んでた

大崎巧実 @mboxtw

で、遺跡を進んだ先。全くの暗闇に落ちた場所があった。 光が届かない場所。灯りをつけようとしたけどテッドさんが止めた。 闇の中に魔物が潜んでた。灯りはこちらの場所を教えるからダメだと。 テッドさんは猫目なので夜目が効く。こちらを伺う魔物の様子が良く見えた。

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光属性のわっくんは闇の中では不利になる。視界は完全に塞がれて、近付けばなんとか気配を伺える程度。 同じ光属性のカイトはぴたりとテッドさんに寄り添ってた。二人は何も見えないし、能力も落ちるから。 テッドさんは遺跡の呪いを受けて動きは鈍い。 四人でマトモに動けるのはケイだけ

大崎巧実 @mboxtw

闇属性持ちのケイは暗闇の中でもうっすら見える。 けど時折ノイズが走って視界は安定しない。 そんな中で始まるバトル。司令塔はテッドさん。敵の位置など指示があればわっくんは動けるし、カイトは長年の付き合いで言わなくてもわかる。 ただ、ケイがうまく動けない。

大崎巧実 @mboxtw

闇の中の敵が見えたり見えなかったり。 ただ闇に沈んだだけ、ではない状況にうまく対応出来ないでいた。 で、その原因に気付いたのは見えてるテッドさん。 わっくんにケイから離れろ、って指示するわけだ。けど、弱いケイを守らなきゃって思ってる惑は中々承諾出来ない

大崎巧実 @mboxtw

暗闇の中、下手をすれば命取りになる。だから心配して離れられない惑に、テッドさんが言うわけだ。お前が傍にいるから、ケイが戦えないって。 ケイの属性は光と闇両方。ただ、本人が未熟なせいでブレ幅が大きい。まわりの状況とかでどちらかに片寄ってしまう。 惑がいれば惑の光に引っ張られる

大崎巧実 @mboxtw

普段なら、惑が楔みたいな感じになって光に属性は固定されてるんだけど、闇の強い場所で、惑の光も弱まってるからケイの属性がブレまくる。 闇に向けば視界が開けるけど、惑が傍にいて光に傾けば何も見えなくなる。 だから離れろ、ってテッドさんは言うわけだ。

大崎巧実 @mboxtw

仕方なくわっくんは離れるんだけど、そのせいで事件が起こる。 視界が開けた事でケイも戦えるようになって、テッドさんの指示のもと撃破していくんだけど、最後にトラップのようなものが発動してしまう。 そこまではテッドさんも予想してた。 でも誤算だったのは、そのトラップはケイを狙った事。

大崎巧実 @mboxtw

このパーティの中で唯一の闇属性がテッドさんで、魔物を潰せば供給源を求めてトラップのように発動するそれが自分を狙うだろう、と。 けど『それ』が狙ったのはテッドさんじゃなくケイだった。 惑が離れた事で闇に傾いたせいで狙われてしまったというか。 ケイにトラップは避けられず、捕まってしまう