『天保十二年のシェイクスピア』今村プロデューサー【令和ニ年の制作手記】ほか
【令和二年の制作手記】 藤田俊太郎の素晴らしさの一つは演出する作品所縁の地を必ず訪れ、地元の方々と触れ合い、綿密な取材をする所です。今回は清滝村…天保水滸伝の舞台、千葉房総の飯岡と笹川の地。遺品館のおじいさんと懇意になり、資料もスーツケース一杯分収集し、もはやヲタと化してました。
2020-03-09 13:02:05【令和二年の制作手記】 ご本人がラジオでも仰っているのでお話しますが、稽古初期にあの神田松之丞さんに講談天保水滸伝の一部を披露して頂く会が藤田さんのお願いにより実現しました。ほぼ全キャストの前で。松之丞さんはキャストを確認してなかったらしく、後で吃驚してらっしゃったようです。笑
2020-03-09 18:00:02【令和二年の制作手記】 井上戯曲は面白いと思っていたら奥が底知れず深くて、易しいと思っていたら難しくて…俳優が仕掛ける演技と演出家のビジョンが一致するまで、キャストは本当に持てる引き出しの中から全てぶつけてくれたと思います。場割りも本当に多くて稽古は本当に厳しい毎日でした。
2020-03-09 18:01:09【令和二年の制作手記】 だから制作チームは考えました。休み時間を少しでも楽しんでもらおうと。正月トースター導入でお餅やパンを焼いてもらったり、更に味噌汁マシーンを導入したり…和んでおくれよ令和二年作戦(私以外の制作チームのお力)です。キャスト&スタッフ陣、和んでくれてただろうか。
2020-03-09 18:02:03【令和二年の制作手記】 新海&寿楽舞踊コラボ、必殺諸鍛冶殺陣、スーパーるみ装置、勝柴&日下豪華Lighting 、浩一ソニック、ジュン・アリムラ新境地、野澤スタイリング…スタッフも八面六臂のお働き。特筆は演出部。一歩間違えれば大失敗のセット大転換。美しく素早く決まった時のガッツポーズ。男前!
2020-03-10 13:00:09【令和二年の制作手記】 日生劇場のスタッフの皆さんも本当に素敵でした。案内チーフの梅津さん。明るい楽屋窓口の小野さん。ガムテアートの斉藤さん。技術部も劇場部も日生といえば…という本当に気持ちのいい方々ばかり。皆さんも本当に『天保十二年のシェイクスピア』を好きになってくれました。 pic.twitter.com/qBCZYFh3f0
2020-03-10 13:01:10【令和二年の制作手記】 私自身は宮川先生の音楽が完成した時点で傑作になる確信がありました。戯曲は非の打ちようがなく、藤田さんには全幅の信頼あり。だから稽古終盤で俳優の皆さんには“安心して下さい。傑作ですよ!”と言い張っておりましたが、やはり幕が上がらない限り本当の所は分かりません。
2020-03-10 13:02:10【令和二年の制作手記】 だから初日が開いてお客様皆様には心から感謝しています。やはり俳優はお客様あって。演劇はお客様あってこそなのです。本当に皆様非の打ちようのないお客様でした。毎日本当に幸せでした。会えなかったお客様には心の底から申し訳ない思いです。本当にお観せしたかったです。
2020-03-10 13:03:05【令和二年の制作手記】 最後に座長・高橋一生君の事を。最後のカーテンコールでの挨拶でも分かりますが、彼は本当にこのカンパニーの事を思って戦ってくれました。その背中で俳優とスタッフを導いてくれました。私にも何度となくどうすればより良くなるかの相談をしてくれました。心から感謝します。
2020-03-10 13:04:06