げいおん!第一期まとめ

『…そうか。ズリって独りでやるだけじゃねえんだ。クライマックスの時が近づいて来た。』 げいおん!第一期まとめ 平沢勇がMETAL GODDESに加入するまで
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げいおん! @geion2

押忍! 俺の名前は平沢勇。ここは都内某所のリハーサルスタジオ。 プロギタリストを目指す俺は、インディーズで絶大な人気を誇るメタルバンド、「METAL GODDES」の最終オーディションを受ける為にここに来ていた。

2011-05-02 14:15:27
げいおん! @geion2

「少し早く着き過ぎたか」 俺は逸る気持ちを抑えきれず、予定より幾分前に到着してしまった。それもその筈だ。 METAL GODDESは今年デビュー確実と言われている程のバンドで、「ライブは女人禁制」、「フニャマラ一切お断り」等の硬派なスタンスがコアな信者を中心に絶大な支持を得ている

2011-05-14 00:51:55
げいおん! @geion2

プロギタリストを目指すと同時に真の漢も目指している俺にとって、METAL GODDESは憧れと崇拝の存在だった。 そしてギタリストの脱退に伴い開かれたオーディションを見事潜り抜け、今日はその最終試験も兼ねてメンバーの方々全員との顔合わせを行う為、俺はここに来ていた。

2011-05-14 13:03:08
げいおん! @geion2

「ええと…Aスタジオは…ここか」 俺は意を決して重い扉を押し開けた。 「押忍!失礼します!本日、面談の機会を設けて頂きました、平沢勇と申します!…う!」 扉を開けた瞬間、目に飛び込んだのは一心不乱にリハーサルを行うメンバーの方々の姿。

2011-05-14 23:38:40
げいおん! @geion2

スタジオ内の凄まじい熱気とメンバーの方々の汗が混じり合った、野性的とも言える芳醇な臭いは、俺の鼻腔とイチモツを否応ともなく刺激した。 それにしても、こりゃあとても話しかけられる雰囲気じゃないぜ… 俺は暫くそのまま、メンバーの方々の演奏を見入っていた。

2011-05-14 23:44:59
げいおん! @geion2

野獣の咆哮のように唸るベース。 古代の戦士達の栄光を鼓舞するかのように激しく打ち鳴らされるドラム。 そして、天高く響き渡るハイトーンボーカル…。 すげぇ、本物の「METAL GODDES」だ…

2011-05-15 12:33:20
げいおん! @geion2

俺は生唾を飲み込んだ。スタジオ内のテンションは最高潮に達し、一心不乱に汗と気合を撒き散らすメンバーの方々を前に、俺は立ち尽くす事しか出来ないでいた。 畜生…こんな間近で漢を見せつけられちゃたまんねぇぜ… やがて演奏が終わった。 「おぉ!何だ来てたのか。悪いな。ライブが近くてよ…」

2011-05-18 23:50:43
げいおん! @geion2

俺の存在に気づいたボーカルの秋山弥王(あきやまみおう)さんが振り返り言った。 「押忍!途中から拝見させて頂きました!メンバーの方々のスゲェ気合にあてられて立ち尽くすことしかできませんでした!」 唯一顔見知りの秋山さんは、俺のオーディションを担当して頂いたお方だ。

2011-05-19 00:05:21
げいおん! @geion2

長髪に、浅黒い肌。 一重の目は凛とし、精悍な漢の顔をしている。 「そんなに硬くならなくていいぜ。あの地獄のオーディションを突破したお前なら、今日の最終試験もクリアしてくれるはずだと信じてる」 「押忍!お心遣い感謝します!」 「俺以外のメンバーとは初対面だったな。紹介するぜ」

2011-05-19 02:11:11
げいおん! @geion2

「お前が最終候補か。いい気合い持ってるじゃねえか。弥王が即断したのもうなずけるぜ」 ドラムの田井中善律さんだ… 「押忍!お初にお目にかかります!平沢勇と申します」 「ドラムの田井中だ。ところでおめぇ、音楽は何を聞くんだ?」 バンドマンらしい御質問だぜ。

2011-05-19 20:01:48
げいおん! @geion2

「押忍!自分は10代の頃にメタリカを聞いて、それ以来様々なジャンルのメタルを聴いています!」 「そうか…」田井中さんの表情が険しく曇った。 「一つ言っておく。うちのバンドで音楽、といったらそれはMANOWARの事だ。他の答えは認めてねぇ。今度そんな回答しやがったら張り倒すからな」

2011-05-19 20:08:33
げいおん! @geion2

「押忍!申し訳ございませんでした!以後気をつけます!」 クソ…俺とした事が初歩的なミスを…。早く田井中さんに認められるような漢になりたいぜ! 「おいおい、そう新入りをいじめてやるなよ。これから一人前の漢になってもらえればいいんだからよ」 ベースの近江明也(おうみあきや)さんだ。

2011-05-20 12:24:30
げいおん! @geion2

「近江だ。よろしく頼むぜ?」 近江さんは他のお二方に比べて、ガタイこそ負けてないものの、クールな佇まいでさすがベーシストって感じだぜ。 「よし、おめぇら。面通しは終わったな」 さっきまで自分達のやり取りをご覧になってた秋山さんが割ってきた。 「それじゃあ、最終テストを始めるぜ」

2011-05-21 23:53:23
げいおん! @geion2

いよいよか…スタジオ内の空気が一気に緊張感を増した。 秋山さんの顔からも心なしか笑みが消えたようだ。 「事前に知らせた通りだが、おめぇには最終試験として、俺達の目の前ででズリを行ってもらう。ここで気合の入ってねえズリしかできねぇようなら…悪いがこの話は無かった事にさせてもらう」

2011-05-22 00:00:15
げいおん! @geion2

そうだ。Metal Goddesはその音楽性もさることながら、ライブの最後に必ず全員でズリを行うという硬派なパフォーマンスが通例となっている。ステージ上で行うズリにオーディエンスが呼応し、やがてその場にいる全員がズリを始めるという現象が、ライブに強固な一体感をもたらしている

2011-05-22 23:58:12
げいおん! @geion2

「経験やら演奏技術なんてのは二の次だ。それ位、俺達とってズリってものは神聖なモンなんだ。俺達全員を唸らせるような見事なズリ、期待してるぜ?」 畜生、こうなったら腹を括るしかないぜ! 「押忍!男、平沢勇!粉骨砕身ご期待に応えさせて頂きます!」 俺はおもむろに皮パンをズリ下げた。

2011-05-24 15:58:15
げいおん! @geion2

メンバーの方々を前に、怒張したイチモツはビキニパンツ突き破らんばかりにギンギンに隆起している。 「馬鹿野郎!誰が気合い入れていいっつった!?」 秋山さんの容赦のない激が飛んで来た。 「いいか、どこでもかしこでもマラをおっ立てていればいいってもんじゃねえ」 秋山さんは続けた。

2011-05-24 16:07:57
げいおん! @geion2

「これからズリを行う時は俺達の許可を仰げ!いいな!?」 畜生、秋山さんの言う通りだぜ。 「押忍!先走ってしまい申し訳ございませんでした!一旦気合い抜かして頂きますので、ご確認お願いします!」 ………………。俺は昂る気持ちを必死に静め何とかマラを納める事が出来た。

2011-05-25 14:06:35
げいおん! @geion2

■告知■ 「第一回 げいおん!総選挙」は応募者皆無の為一旦募集を打ち切ります 本当にありがとうございました

2011-05-29 11:03:00
げいおん! @geion2

「ほう…あの状態からマラを静めやがるとはな…」田井中さんが感心したように漏らした。「ああ、こいつは楽しみな奴が来やがったぜ」 俺はマラが完全に萎えたのを確認すると「押忍!今から先輩方に俺の男気を見て頂きたいのですが、よろしいでしょうか!?」と、秋山さんに発射許可を求めた。

2011-05-30 14:20:51
げいおん! @geion2

「ようし!許可する!存分にやれ!!」「押忍!」さあ、もう後には引けないぜ。俺は下着ごと皮パンをずり下ろし、左手を背中で組み、右手は竿に軽く添えた。ズリの最も基本とされる姿勢だ。余分な動作が少ない分、誤魔化しも効かないが、これが1番この場にふさわしい気がしたのだ。「押忍!!」

2011-05-30 14:32:29
げいおん! @geion2

「男、平沢勇!一世一代のズリ、ご覧下さい!」俺は逆手で握ったマラをゆっくりと扱き始めた。「せいや!」「!」思いもよらぬ激に、俺は一瞬身を震わせた。見ると、腕を組んで静観していたメンバーの方々が一斉に後押しして下さっていた。へ、こいつは心強いぜ!「せいや!」「押忍!」

2011-05-30 14:51:01
げいおん! @geion2

メンバーの方々ばかりか、何か見えない存在までもが、俺に力を与えてくれている気がするぜ…。俺は更に竿を扱く速度を早めた。「押忍!押忍!!」

2011-05-30 15:12:56