絶体絶命…!?

遠藤さくら中編!もつなべさんの企画(#買い忘れたからもつなべの具を入れてほしい杯)提出作品です!
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@Oboro_sakamichi

1 皆さん、初めまして!竹田〇〇と申します! ?:ねぇ〇〇?聞いてる…? 〇〇:は、はいっ!💦 目の前で腕組みし、こちらを見るのは僕の彼女の遠藤さくら pic.twitter.com/1UwXmUUbxh

2020-05-12 11:51:27
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@Oboro_sakamichi

2 普段はとても甘えたで可愛い自慢の彼女なんですが… さ:ねぇ〇〇?どういうことか説明してくれるよね? 〇〇:えっと…💦 今の彼女の後ろにはうっすらと鬼神が宿ってる…!

2020-05-12 11:55:07
@Oboro_sakamichi

3 なぜ僕がこんな状況になっているのか。時は1時間前に遡る… ー1時間前ー 僕はいつものように大学の授業を終え、家に帰ろうとしていた。 その時、さくらから1通のLINEがとどいた。

2020-05-17 00:04:59
@Oboro_sakamichi

4 ーLINE画面ー さ:来て。 〇〇:どうしたの? さ:いいから。私の家きて。今すぐに。 ーLINE画面終了ー

2020-05-12 12:00:34
@Oboro_sakamichi

5 おかしいな…さくらは普段文末に「。」なんて付けないのに… 違和感を覚えながらも、あまり深く考えず、僕はさくらの家へ向かった。 ーさくらの家ー ピンポーン 〇〇:さくらー?僕だけど…

2020-05-12 12:02:29
@Oboro_sakamichi

6 さ:開いてる。入って。 ガチャ 〇〇:失礼します… 目線の奥にいたさくらが無言で手招きする。 〇〇:どうしたのさくら、いつもなら「〇〇ー!」って来てくれるのに…

2020-05-12 12:05:34
@Oboro_sakamichi

7 さ:〇〇、座って? 〇〇:え? さ:いいから、早く 〇〇:う、うん 強制的にさくらの向かいに座らされる。

2020-05-12 12:06:54
@Oboro_sakamichi

8 さ:〇〇…なんで私が〇〇に来てって言ったか、分かる? 〇〇:さ、さぁ…ちょっと分かんない…かな… さ:そう…分かんないんだ、ふーん 明らかにいつもと違う雰囲気に押され、正座に座り直す〇〇。

2020-05-12 12:10:32
@Oboro_sakamichi

9 さ:じゃあ、この写真見たら思い出す? そう言って、さくらはとある写真を見せてきた。 〇〇:あっ… それは、〇〇がさくらではない他の女性と2人で仲良く歩いてる写真だった。 さ:〇〇、これはどういうことなの?

2020-05-12 12:13:03
@Oboro_sakamichi

10 ーそして現在ー さ:写真の〇〇、随分楽しそうだね…? 〇〇:いや、さくら、これは… さ:これは?これは何なの? 〇〇:これは、その、ちょっと買い物に…あっ

2020-05-12 12:16:10
@Oboro_sakamichi

11 さくらから発せられる雰囲気に動揺した〇〇は、重要な言葉が欠けた。 そしてそれは、さくらをさらに激怒させることとなる。 さ:買い物?私がいるのに? 〇〇:あ、いや、違うんださくら…

2020-05-12 12:18:41
@Oboro_sakamichi

12 さ:〇〇は、私じゃない別の女の子と2人っきりで楽しく買い物してたんだ? 〇〇:さくら、話を… さ:この写真撮った友達言ってたよ。 「あの2人すっごく楽しそうだった」って… さくらの声が少し震え始めた。 pic.twitter.com/81JpLlBohI

2020-05-12 12:22:38
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@Oboro_sakamichi

13 さ:…そっか、私はもう必要ないんだね 〇〇:え? さ:〇〇にとって、私は所詮遊びなんでしょ? 〇〇:違うよ、違う…!

2020-05-12 12:24:30
@Oboro_sakamichi

14 さ:どう違うの!?こんなに楽しそうにしてた写真があるのに! さ:私なんかより、この人と一緒の方が楽しいんでしょ!? 〇〇:さくらっ! 僕は彼女の名前を呼び、強い力で抱きしめた。

2020-05-12 12:26:38
@Oboro_sakamichi

15 さ:離して…!〇〇なんて大っ嫌い…! さくらが抵抗するが、僕は力を緩めない。 〇〇:さくら、落ち着いて…! さ:落ち着けるわけないでしょ!好きな人に裏切られたんだよ!? 〇〇:違うんださくら…君は誤解してるんだ!

2020-05-12 12:29:57
@Oboro_sakamichi

16 さ:誤解…? 〇〇:そうだ。だから、僕に君の誤解を訂正させてくれ さ:……… 〇〇:さくら? さ:…分かった。だから離して…

2020-05-12 12:31:47
@Oboro_sakamichi

17 僕は一度さくらを離すと、再び正座に座り直す。 さ:それで?私がどう誤解してるっていうの? 〇〇:まず、俺と一緒に写ってるこの女性だけど さ:うん…

2020-05-12 12:57:41
@Oboro_sakamichi

18 〇〇:この人は大学の先輩だよ さ:先輩…でもそれが何?どうせ新しい彼女… 〇〇:だから違うって💦 最後まで聞いてよ さ:うん…

2020-05-12 12:37:53
@Oboro_sakamichi

19 〇〇:確かに、僕はこの先輩と買い物に行った。でもそれは、さくらのためなんだ さ:私のため? 僕は頷くと、鞄の中に入れていたとあるものを取り出し、彼女の前に置いた。

2020-05-12 12:40:25
@Oboro_sakamichi

20 それは白い直方体の箱。 〇〇:さくら、明日は何の日か分かる? さ:…私と〇〇が付き合って1年の記念日 〇〇:正解。だから本当は明日に渡す予定だったんだけど… そして僕は箱を開けた。

2020-05-12 12:59:38
@Oboro_sakamichi

21 中に入っていたのは、ハートをモチーフにしたネックレスだった。 さ:これ… 〇〇:俺、どんなアクセサリーが良いか分かんなくて、それで先輩に意見を貰ってたんだ 〇〇:さくらへのサプライズにしたかったから黙ってたんだけど、まさかこんなことになるとは思わなくて…本当にごめん!

2020-05-12 12:50:58
@Oboro_sakamichi

22 そう言って僕は頭を下げた。 さ:〇〇…顔上げて… 僕が顔を上げ終わる前に、さくらが胸元に飛び込んできた。 さ:〇〇っ…ごめんね…私の思い込みで酷いこと言って…

2020-05-12 13:01:49
@Oboro_sakamichi

23 〇〇:ううん…さくらは何も悪くないよ…悪いのはさくらを不安にさせた僕だから さ:〇〇…私、怖かった。私はもう〇〇の隣にいられないのかな…必要ないのかなって… 〇〇:そんなことない…!僕に必要なのはさくらだけだよ! さくらは僕の胸元で泣き、僕は優しくさくらの頭を撫で続けた。

2020-05-12 13:06:55
@Oboro_sakamichi

24 〇〇:もう落ち着いた… さ:ぐすっ、うん…でも顔見ないで、恥ずかしいから… 背中を向けるさくら。僕はネックレスを取り出して、 〇〇:さくら、そのまま前向いてて 少してこずりながらも、ネックレスを着けてあげた。

2020-05-12 13:11:42
@Oboro_sakamichi

25 〇〇:さくら、こっち向いて? こちらを向くさくら。 さ:どう…かな? 〇〇:うん、似合ってる。すごく綺麗だよ さくらを姿見の前に立たせる。 さ:本当だ…綺麗…

2020-05-12 13:13:49