ウイルス罪: 6月19日、中村てつじ(民主党参議院議員)と高木浩光の対話 #fuseisirei

6月16日の参院法務委員会で質問に立った中村議員との対話。高木氏の呟きが長いので、とりあえずまとめました。
ウイルス罪 高木浩光
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  • 中村てつじ @NakamuraTetsuji 2011-06-19 15:28:42
    6月17日、参議院本会議でコンピュータ・ウイルス作成罪を創設する刑法の改正案が可決・成立した。また、社会保険病院を恒常的に残す地域医療機能推進機構法案、障害者虐待防止法案も可決・成立。自分が関わった法案がまとまって成立し、感慨深い。
  • 中村てつじ @NakamuraTetsuji 2011-06-19 15:39:36
    衆院段階での江田法相の答弁が誤解を生んでいたので、6月16日参院法務委員会の質疑は私が質問に立ち、フリーソフトのバグはウイルス罪に当たらない旨の確認答弁を引き出した。明日になれば未定稿が上がって来る予定なので、ネットに載せようと思っているところ。
  • Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi 2011-06-19 17:04:45
    @NakamuraTetsuji 中村先生、その節は、重要な答弁を引き出して頂きましたこと、感謝いたします。3つの質問と答弁があり、1つ目と3つ目は良かったと思うのですが、2つ目の答弁には、一部、よろしくない文言が混じっていました。どの部分かと言いますと、…
  • Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi 2011-06-19 17:06:31
    @NakamuraTetsuji …ますとバグは重大なものとはいっても、通常はコンピューターが一時的に停止するとか再起動が必要になるとかいったものであり、バグをこのようなものと理解するかぎり、重大なものであっても先ほど申し上げたとおり、不正指令電磁的記録には当たりません。他…
  • Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi 2011-06-19 17:07:26
    @NakamuraTetsuji他方、一般に使用者がおよそ許容できないものであって、かつ、ソフトウェアの性質や説明などからしても、まったく予期し得ないようなものについては、不正指令電磁的記録に該当しうるわけですが」の部分です。どこがまずいかと言いますと、…
  • Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi 2011-06-19 17:09:01
    @NakamuraTetsuji …どこがまずいかと言いますとバグは重大なものとはいっても、通常はコンピューターが一時的に停止するとか再起動が必要になるとかいったものであり」の部分、これは(法務省の)認識が間違っています。再起動もできなくなるようなバグは十分にあり得ます。…
  • Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi 2011-06-19 17:18:31
    @NakamuraTetsuji …具体的に例として、1万人に1人の利用者の割合でそのコンピュータを再起不能にするバグがある製品を考えてみられるとよいと思います。そうしたものは、メーカーでも再現テストができずに放置することがままあります。それが刑事罰の対象になるのはおかしいこと…
  • Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi 2011-06-19 17:21:09
    @NakamuraTetsuji …おかしいことです。それなのに、さきほどの答弁部分「一般に使用者がおよそ許容できないものであって、かつ、ソフトウェアの性質や説明などからしても、まったく予期し得ないようなもの」に該当してしまいそうです。いや、たしかに、…
  • Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi 2011-06-19 17:23:22
    @NakamuraTetsuji …たしかに、「一般に使用者がおよそ許容できないもの」というのは、被害が生じた個人が「許容できない」という意味ではなく、社会として許容できないという意味であるとすれば、1万人に1人にしか発現しないバグであれば、社会としては許容するものということな…
  • Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi 2011-06-19 17:30:05
    @NakamuraTetsuji …ということなのかもしれませんが、いずれにせよ、この答弁は、依然としてバグがもたらす結果の重大性に拘ってしまっています。答弁の他の部分は非常に明快で、故意や目的を問題とするまでもなくバグは不正指令電磁的記録に該当しない」とされており、評価でき…
  • Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi 2011-06-19 17:33:41
    @NakamuraTetsuji …評価できるところなのですが、2番目の先生のご質問「重大なバグであっても不正指令電磁的記録に当たらないということでよろしいかという明快な質問に対し、答弁は、さきほどのように、バグの重大性によっては該当するかのように受け取られかねない奇妙なもの…
  • Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi 2011-06-19 17:38:11
    @NakamuraTetsuji …奇妙なものとなってしまっていました。この答弁は、「こうしたものまでバグと呼ぶのはもはや適切ではないと思われます。」と締めくくられているので、バグである限り不正指令電磁的記録に該当しないということを言っているように、全体としては聞こえるのですが…
  • Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi 2011-06-19 17:40:40
    @NakamuraTetsuji …のですが、いかんせん、「バグは重大なものとはいっても、通常はコンピューターが一時的に停止するとか再起動が必要になるとかいったものであり」という、事実誤認を前提に含む答弁であるため、技術者側からすれば、「バグも結果が超重大なら罪」と言われている
  • Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi 2011-06-19 17:58:11
    @NakamuraTetsuji言われているように聞こえてしまいます。要するに、「バグは重大なものとはいっても、…」のくだりは余計だったということです。それに対して、3番目の答弁は明快です。この際、これを奇貨としてこのプログラムをウイルスとして用いて他人を困らせてやろう
  • Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi 2011-06-19 18:00:44
    @NakamuraTetsuji ろうとの考えの下に、あえて…みせかけ、事情を知らないユーザを騙してダウンロードさせ、感染させたというきわめて例外的な事例において…供用罪が成立する余地が全く否定されるわけではありませんが、実際にはこのような事態はなかなか想定しがたい
  • Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi 2011-06-19 18:02:51
    @NakamuraTetsuji …しがたいと思います。このように私が申し上げているのは、極限的な場合には供用罪が成立する余地が無いわけではないという程度のことでございますのでご安心いただきたい」と、この説明はまったく正しいです。この説明だけならよかったのですが、2番目の…
  • Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi 2011-06-19 18:05:34
    @NakamuraTetsuji …2番目の答弁で台無しになっています。この事実誤認部分はもっと早く気づいて先生にお伝えすればどうにかできたかもと悔やんでいるところです。今からでも、法務省の真意を確認したうえで、答弁をご掲載というわけにはいかないものでしょうか。
  • Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi 2011-06-19 18:16:25
    @NakamuraTetsuji 答弁が、それはもはやバグではない」というロジックを用いているのは良いのですが、それは、3番目の答弁の後半にあったこれを奇貨として…他人を困らせてやろうとの考えの下に」を指してのものであればしかったのですが、どういうわけか、…
  • Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi 2011-06-19 18:20:00
    @NakamuraTetsuji …どういうわけか「一般に使用者がおよそ許容できないものであって…まったく予期し得ないようなもの」を指してしまっています。「そうしたものまでバグと呼ぶのはもはや適切ではない」というのは業界事実に反しています。
  • 中村てつじ @NakamuraTetsuji 2011-06-19 17:56:40
    正確なところは議事録を参照して頂くしかないのですが、確認答弁としてはこれが限界でした。RT @HiromitsuTakagi …いずれにせよ、この答弁は、依然としてバグがもたらす結果の重大性に拘ってしまっています。…
  • Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi 2011-06-19 18:22:51
    @NakamuraTetsuji 法務省の言わんとしたことが何かを推測してみるに、これが不正指令電磁的記録該当性を言うものではなく、「不正な」の要件を説明したものであるならまだわかります。もっともその場合でも、「こうしたものまでバグと呼ぶのはもはや適切ではない」は間違っています。
  • Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi 2011-06-19 18:42:49
    @NakamuraTetsuji 答弁が間違っていないことにしつつ答弁解釈で修正する最小の方法を、ちょっと考えます。
  • Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi 2011-06-19 18:44:32
    思考過程:「一般に使用者がおよそ許容できないものであって、かつ、ソフトウェアの性質や説明などからしても、まったく予期し得ないようなもの」が指すのは実は「これを奇貨として…他人を困らせてやろうとの考えの下に」のような状況を言っているのだと解釈すると、「こうしたものまでバグと呼ぶの…
  • Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi 2011-06-19 18:45:38
    …呼ぶのはもはや適切ではない」は正しいものとなるが、そうすると、続く文の「もっとも、一般にはそれらのものであっても、故意や目的が欠けますので、不正指令電磁的記録に関する罪は成立しません」と矛盾してしまう。
  • Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi 2011-06-19 18:47:18
    @NakamuraTetsuji 法務省の担当者と直接私が話をさせてもらうことはできないものでしょうか。

コメント

  • 山本康彦@BluewaterSoft @biac 2011-06-19 23:48:35
    #fuseisirei / 「一般に使用者がおよそ許容できないものであって、かつ、ソフトウェアの性質や説明などからしても、まったく予期し得ないようなもの」であっても、それがバグ(=瑕疵)であるかぎりは、それが直ちに刑事罰の対象となるのは、やはりおかしい。製造物や不動産やその他のサービス等とのバランスを、著しく欠くのではないか。また、パラレルに構成したと言われる文書偽造罪において、作成した真正文書に瑕疵があった場合に、それは偽造文書になることがあるのだろうか。

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