『響け！ユーフォニアム』(全26話)感想まとめ。

テリー・ライス @terry_rice88

どれかひとつに思い入れがあれば違った感想が出るのかもしれないけど、なんかこうここで葵の退部というドラマを描くことで、物語的にどう作用してくるのかがまったく持って不明瞭な感じもある。当事者は先輩サイドであって、久美子は基本蚊帳の外だし。そう思っていたら葉月が修一のことを持ち出すし。

テリー・ライス @terry_rice88

なんかこう割と捨て回というか繋ぎ回のようなエピソードが続くので、ドラマの求心力としてはどうなのかなあという感じもとてもある。中身があるようなないようなそんな印象が付きまとってしまうなあ…。

テリー・ライス @terry_rice88

夏祭り回。なんというか麗奈は共犯者として久美子を求めただけで、とくに彼女に対して何かしらの感情があるわけではないと思うんだが、それを百合といってしまうのはどうなんだろうか…。響け！ユーフォニアム　第8回　おまつりトライアングル gyao.yahoo.co.jp/player/11115/v…

テリー・ライス @terry_rice88

今回、近年の京アニでは話題の藤田春香さんのコンテ演出回だけあって、画面つくりにはそれなりに目を引くものはあったものの、なんかこう久美子の物語的にも人間関係的にも前に出ようとしない性格の悪さが良くも悪くも作品に響いているのが如何ともって感じだなあ。主役に据えた意味は今後出てくるのか

テリー・ライス @terry_rice88

葉月にしろ秀一にしろ、久美子がなんとなく身を引いたから、ほろ苦さを経験してしまうわけだけど、それにしたってなんかこう、主体性のない子を主役に置いた作品の意地悪さもなんとなく感じる。それにしたって、学園ドラマが主体なのか吹奏楽が主体なのか、よく分からなくなってきたな…。

テリー・ライス @terry_rice88

なんかそれぞれの要素が独立しちゃってるから、なにか作品の題材として相乗効果が上がっているように見えないのが不思議なところ。どっちの描きも悪くはないんだけど、心掴まれるまでには至っていないが個人的には作品の引っかからなさに繋がっているような気がする…。

テリー・ライス @terry_rice88

オーディション回。オーディション前から当日までの悲喜こもごもや緊張を描いたエピソード。今までで一番引っ掛かりなく見れたけど、なんだろう部員全員がオーディションという一方向に向いてるからなんだろうなあ…。響け！ユーフォニアム　第9回　おねがいオーディションgyao.yahoo.co.jp/player/11115/v…

テリー・ライス @terry_rice88

この辺りの焦りとか戸惑いは生徒視点ならではだとは思うし、オーディションを受けることで部員たちの明暗が分かれる残酷さに対する恐れとかはきっちり描かれていたとは思うけど、それ以上は可もなく不可もなくといったところか。なんかこう、作品として描写を突き放した感じがあるのが気になる。

テリー・ライス @terry_rice88

京都らしい「いけず」な感覚が作品に通底してる感じが強くあって、それがずっとニュートラルな感じで平常運行してるから、そもそもの作りが素直じゃない感じなんだろうなあ。作品全体が「信用できない語り手」で構成されているような感覚を味わっていて、ストレートに描いていてもどこか捻くれている。

テリー・ライス @terry_rice88

あと、多分百合要素についてはあんまり意識して描かれてはいない（と思うので）、久美子と麗奈にしろ、いちいち過剰反応するのは個人的にどうなんだろうかって気はする。オーディションの結果は花形のトランペットのソロを麗奈が取ることになってはてさてといった感じだなあ。

テリー・ライス @terry_rice88

オーディションへの不満と滝先生と麗奈の関係性がつまびらかになる回。なんかこう滝先生の不信が広がる辺りの厭らしさがとってもこの作品らしいですね……。いいとか悪いとかではなくこの作品の性質として。　響け！ユーフォニアム　第10回　まっすぐトランペット gyao.yahoo.co.jp/player/11115/v…

テリー・ライス @terry_rice88

別に構わないんだけど、こうやって部活を空転させることが自分たちの為になってないことに気づかない愚鈍さが足を引っ張っていると考えられないのがいかにも北宇治吹奏楽部のダメだった所以なのでは、と思う。シチュエーションは別にしてこういうのはどこだってあるのかもなあとか思わなくもない。

テリー・ライス @terry_rice88

あとデカリボン先輩（吉川優子)が嫌われる理由がよく分かったけど、まあなんかこう「青春」という取り繕った甘ったるさに耽溺しちゃってるから致し方ないのでは、と思わなくもない。これに比べると久美子や麗奈はだいぶまし、あすか先輩は突き抜けてるとしか言いようがない。

テリー・ライス @terry_rice88

けど、自分も見てて、正直話を進めるには「どうでもいいこと」が続いてるなあと思わなくもないので物語のスパイスとして分からなくはないけど、中盤に余計なエピソードは入りすぎてる感じはあるかなあ。吹奏楽の描写がそれなりに盛り上がってきてはいるけども。

テリー・ライス @terry_rice88

再オーディション回。吉川優子は申し訳ないけど現段階では好きになれない。あと久美子と麗奈はどこまで行っても共犯者の関係でしかないから百合にはあんまり見えないなあ…。高校生活を生き抜く戦友だと思うが。　響け！ユーフォニアム　第11回　おかえりオーディション gyao.yahoo.co.jp/player/11115/v…

テリー・ライス @terry_rice88

結局、デカリボン先輩こと吉川優子の一人合点の一人相撲であることが、なんらトランペットソロの再オーディションには影響がなくて、香織の奏者としての矜持がオーディションの結果に納得できなかった、というだけの話ではあるかなと思う。吉川優子がいわばノイジーマイノリティな感じで厄介だったと。

テリー・ライス @terry_rice88

であるとしても、香織には支える人がいて、認めてもらいたいライバル（あすか）もいる一方で麗奈は久美子以外に頼るところがないのがまた面倒。どちらにしても麗奈は特別であるための覇道を歩まねばらず、久美子はそれの重石に選ばれたという感じしか今のところないなあ。

テリー・ライス @terry_rice88

しかし、あすかが回を重ねるたびに狂人レベルを上げていくの何なの……。この超然とした態度は果たして作品に必要なものなのだろうかと思わなくもないけど、まあ、ある種天才奏者として描きたいというか「プロになる人種」を描いているんだろうと思うがそれにしてもなあｗ

テリー・ライス @terry_rice88

肝心の話は香織が麗奈のソロを聞いて、納得した上でソロを降りるという展開を常道外さずやってるのは安定感があって、トランペットが上手いからやってるのではなく好きだからやってるという当然の帰結に落ち着いてたのも外してないという感じ。…やっぱりデカリボン先輩が喧しかっただけでは？

テリー・ライス @terry_rice88

久美子が演奏面で意欲が出て悔しさを味わう回、かな。画面密度が一味違うと思ったら、スタジオの重鎮、三好一郎（木上益治）回だったか。響け！ユーフォニアム　第12回　わたしのユーフォニアム gyao.yahoo.co.jp/player/11115/v…

テリー・ライス @terry_rice88

前回の麗奈の演奏に当てられて、上手くなりたいという意欲が出るも大会が近づくにつれて滝先生の演奏に対する要求も高くなっていく中で、そこにたどり着けない悔しさを感じようやく、初回アバンの麗奈の気持ちを理解するという、主役らしい回りくどさをようやく発揮する。

テリー・ライス @terry_rice88

ただまあ、なんだろう。久美子は秀一といる時がやっぱり地が出ている感じなので、二人が画面にいる方がしっくりしてるし、青春してるなあとは思う。変に百合方面に見出されがちなのが自分としては気になるところ。状況はいよいよ大会が迫って繰る焦りが見え隠れして、良かったけども。

テリー・ライス @terry_rice88

でもなんかあんまりキャラクターを好ましく見るというより、北宇治という集団の行く末が気になる、というのが自分の見方なのであんまりキャラクターに思い入れがないのは最初の方に見た時とあまり変わらないかなあ…。やっぱり滝先生の視点で物語を見たかったとは思う。さて、次は最終回。

テリー・ライス @terry_rice88

最終回。Bパート丸々演奏なんだけどどうなんだろうこれ。モノローグがほとんど入ってこないからドラマとしての盛り上がりを殺がれてる気がしてしまって個人的にはあんまり…。響け！ユーフォニアム　第13回　さよならコンクール gyao.yahoo.co.jp/player/11115/v…

テリー・ライス @terry_rice88

なんというか、結局のところ個人のドラマと吹奏楽という群像劇のドラマがあんまり噛み合った描きになっていないから、最終回のBパートのモノローグなし演奏シーンで感じられるべきものが響いてこないというのがとても大きい気がする。この演出をやるにはもっと各パートを描くべきだったと思うんだけど