悪役令嬢、審神者になる。

はるさぎ @harusagi2

悪役令嬢、審神者に転生とかないのかね(この頃タイムラインの広告がアプリ漫画サイトの悪役令嬢とかパーティ追放ものが多くてつい思ってしまった)

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悪役令嬢として生を受けた存在が追放されて僻地に流される時に事故にあって異世界転生というか転移してそこで霊力を見込まれて審神者になることに。自分のいた世界を彷彿とさせるからと選んだ初期刀山姥切国広は中身はどっこい戦国武者で…みたいな

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「無実の罪からの追放か。身分にあぐらをかかずに有能な人材を集めるべきだったな。この世は油断したものから追い落とされる下克上の世だぞ」 「傷口に塩塗りたくらないでくれる？」 「まあ追放の未来が確定した以上元の時代に戻ってとかは考えないことだ。俺も主の介錯はしたくない」 「私も嫌よ」

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ちなみにチュートリアル短刀も中身はどっこい戦国武者な薬研藤四郎なので悪役令嬢審神者は甘やかされるどころか立派な大将になるべくスパルタされる。チートもない。でも審神者としてのしあがるそんな話は読んでみたい。

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他のメンバーも中身はどっこい戦国武者な連中ばかり(御手杵、大倶利伽羅、包丁藤四郎、にっかり青江と絶妙に甘やかしてくれなさそうな刀)でだんだん逞しくなる悪役令嬢審神者。乱ちゃんと清光あたりの参入でちょっと心が安らかになる。不動くんは未練に共感してくれるから仲良くなった。甘酒で酔える仲

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長谷部は貴重な甘かやしメンバーなんだが彼も中身はどっこい戦国武者なので締めるところは締める。 「俺の前の主も足元をすくわれた末の最期でしたがあなたはそうはさせませんので」 「あ、ありがと」

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蜻蛉切さんも悪役令嬢審神者に優しい。中身はどっこいバリバリ戦国武者だし前の主の娘が強いからって鍛錬させるのが玉に瑕だけど。元いた世界で自分の味方だった騎士を思い出させるからつい甘えちゃう。が、最近加入した桑名くんの視線が痛い。とても痛い。夕食の時野菜バリバリ盛ってこないで

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山姥くんとはなんだかんだ相棒だし長義くん来た時は「なんかわかるー」って追放前の境遇を勝手に重ねて迷惑がられる。そして二振りに揃ってスパルタされる。 そんなこんなで審神者ライフを満喫していたところにこんのすけからもたらされた西洋風の時間遡行軍の情報。

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しかし詳細を聞くとこの世界のヨーロッパの武具とは違い、更には魔法のような攻撃までする。どう見てもかつていた世界を思い出させる敵に調査に乗り出す悪役令嬢審神者。 何度目かの調査でついに部隊は時間遡行軍を捉えるが彼らから送られた映像に彼女は戦慄する。

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「どうしてあなたが」 唯一の味方であり、追放される時も最後まで抵抗していたかつての騎士。 そして追い打ちをかけるように新たな転移者がやってきたとの連絡が。 「本人の供述からあなたがかつていた世界の住人かと」 そう言って引き合わされたのはかつて自分を追い落とした庶民の娘で…

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さぞ栄華を尽くした暮らしぶりだろうと思っていた娘はボロボロの身なり。そしてその口から語られたのは追放されたのちの国の顛末で… 呟いているうちに楽しくなってきた。読みたい。

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その後の顛末は令嬢が異世界転移した時に実は時間遡行軍も令嬢の世界に転移していて彼女の唯一の味方だった騎士の未練に感応して騎士は闇堕ち。無実の証拠を掴み彼女を追放した世界に復讐するみたいなのはどうだろう。時間遡行軍になすすべのない国はあっという間に滅亡してしまう。

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で、その過程で主人は異世界にいるかもしれないと気がついた騎士は諸悪の根源の庶民の娘を実験台に異世界転移を図る。 庶民の娘は持ち前の強かさで異世界転移のあとで逃げ出すんだけど救助された先に令嬢が審神者として働いていることに愕然とする。ここからどうなるかは考えてない。

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読み返して思ったけど彼女に悪役令嬢ものを読ませたら怒り狂いそう。こちとら前知識もチートも何もないわ！ってなりそう。(ちなみに読ませたのは南海先生)(境遇が似てる小説が過去にはやったそうだよっていうだけで悪意はない)

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展開は置いといて令嬢と愛称の良さそうな男士の妄想をする。 可愛いの大好きな乱くんと加州くんは鉄板。元の世界で華やかなドレスを着ていたと知って「じゃあ今も着ようよ！」とドレスのような可愛いワンピース選びに行く。転移した時は罪人としてみすぼらしい服だったから嬉しかった。

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異世界、それもヨーロッパ風の場所から転移した配慮もあって制服は洋装を支給されてて普段も洋服だったんだけど動きにくいからドレスは流石に着てなかった。あとスパルタ初期刀とチュートリアル短刀に「いざって時のために動きやすい服がいい」って叩き込まれてたのもある。工夫してオシャレしてた。

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あと乱くんたちとお買い物してオシャレが本格的になっても断罪されてた時を思い出させる色合いの服は選べない。 そしてのちに篭手切くんが加入した際悪役令嬢はとうとう未知の着物なるものに袖を通すことになる。

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もう悪役つけない方がいいかなって思うくらい令嬢審神者に愛着が出てきた。 真面目に言葉とか食事に思いをめぐらせるけどたまたま言語が英語に近かったからか異世界きたショックで日本語わかるようになったかのどっちかだな。 英語に近かった場合まず翻訳機を通して男士と会話するようになる

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でも「いざという時に言葉が通じないと駄目だろう」 「よし。俺たちは英語覚えるから大将は日本語覚えろ」という初期刀と初鍛刀のスパルタで令嬢審神者は頑張って日本語を覚えた。刀たちも英語喋れるようになった。

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食事はお箸ではなくナイフとフォークを使って元から仕込まれてたテーブルマナーで和食も丁寧に食べている。初期刀たちも「きれいに食べているのに無理やりこっちの文化に合わせることはないだろ」と箸遣いを叩きこんだりはしていない。無意味なスパルタはしない方針である。

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審神者の生活になじんできたあたりで各々自分から箸遣いやナイフとフォークの扱い方を学んでいくんだろうな。そういうのにうるさいであろう歌仙さんも味噌汁もスプーンで音を立てずにのむ令嬢審神者の所作の美しさに文句も何も言わなかった。でも箸を使えるようになりたいといわれたときはとても喜んだ

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見習いが刀を篭絡して本丸乗っ取りという都市伝説を聞いてちょっと心配になるものの「いやうちの連中篭絡されるようなたまではないし乗っ取ってもスパルタで後悔するだろうな」と思い返す令嬢審神者。後日研修を持ち掛けられて了承したら案の定刀のスパルタ研修に見らないともども巻き込まれる。

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その見習いは「審神者なめてました。先輩方ってすごいんですね」と尊敬のまなざしで見られたが一緒に根をあげそうになっていたとはとても言えない令嬢審神者であった。 あとそこの初期刀とチュートリアル短刀。「自分が育てたんです」って顔をやめろ。なんか腹立つ。