- Oboro_sakamichi
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2 何度このやりとりを思い返しただろう。 篠突く雨は私の外側を濡らすだけで、乾ききった心を潤してはくれない。 …もうどれくらいこうしているのだろう。
2020-05-21 18:59:213 もう、このまま___ その時、不意に雨が止んだ。しかし雨音は止まない。 見上げると、そこには黒い屋根。 〇〇:…やっぱりここにいた
2020-05-21 19:04:304 美波:…なんで来たの 〇〇:美波のお母さんから、お前が居なくなったって連絡来たから 美:…そう 〇〇:ほら、帰るぞ 美:…うん
2020-05-21 19:06:517 〇〇:もう…やめてくれよ 美:えっ? 〇〇:これで何回目だよ…お前が彼氏にフラれたの 美:…そんなの、私にやめてって言っても仕方ないでしょ
2020-05-21 19:15:108 〇〇:美波は男運がなさ過ぎるんだよ…ちょっと優しくされたらすぐ惚れて、すぐに捨てられて… 美:そんなの…仕方ないでしょ!好きになっちゃうんだから! 〇〇:何度も裏切られてもか?
2020-05-21 19:18:479 美:…そうだよ…私はどうせ、付き合ってもすぐに捨てられる恋しかできないんだよ… 〇〇:美波… 美:もう、ほっといてよ… でも、あんたは私の腕を掴んで離さない。
2020-05-21 19:22:0410 〇〇:ほっとける訳ないだろ…好きな女が目の前で傷ついてんだぞ 美:えっ…? 〇〇が…私を? 〇〇:なぁ美波…俺じゃ、駄目か?
2020-05-21 19:26:1211 美:私のこと…好きだったの? 〇〇:そうだよ…でも、お前は鈍いから俺の気持ちに気づきやしなかった 美:…なんで言ってくれなかったのよ 〇〇:恥ずかしかったんだよ…
2020-05-21 20:00:1112 〇〇:それにお前が目キラキラさせながら恋愛話するもんだから、言い出せなかった… 私は、私を好きな人の隣で他の男との話をしてたんだ… それを聞くことがどれだけ辛かったことか。
2020-05-21 20:04:2813 でも、幼馴染だから、気持ちを殺して聞いてくれてたんだ… 美:〇〇…ごめん…私、気づけなくて… 〇〇:ほんとだよ…笑 結構辛かったんだぞ?
2020-05-21 20:06:31