14日21時から大きな放射性物質の放出があったのだとすると、その時点で、サプレッションプールは壊れていたのではないか(爆発で壊れたのではない)。以後、後藤さんに内部のスロッシング、あるいは余震などの原因で壊れるメカニズムの解説をしてもらったが、さすがにここは難しかった。
2011-06-29 10:52:51昨日はそっちの話はしなかったけれど、2号機の状況について付け加えると、以前に僕が検証したように、2号機は13日の午前中にはブロウアウトパネルが開放され、水素は逃されるようになっている。その2号機の地下で水素爆発が起こったのか? 一切の痕跡がないだけに確かに疑問。
2011-06-29 10:57:00後藤さんの話を聞いて、僕なりにさらに考えたのは以下。14日21時の放出は報告されていないベントの可能性はあり(24時のベントは記録にある)。炉圧が低下して、注水できるようになったが、今度は格納容器の圧力上昇が予想されるのでベントしたと。
2011-06-29 11:02:13しかし、一方で後藤さんによれば、安全弁は自動的に開くもの。14日の夕刻、2号機は注水不能で、吉田所長も絶望するほどだった。それが21時に注水可能になった。安全弁が開いたから、というのは、その理由の予測に過ぎなかったかもしれない(1号機のベント成功と同じ)
2011-06-29 11:08:03保安院は最近になって、2号機のメルトダウン時期の予測を早めているが、さらに早く、14日21時の時点で炉底が漏れ始めていた(メルトスルーが始まっていた)のだとすると、安全弁開放がなくても、炉圧低下で注水可能になった可能性はありそう。
2011-06-29 11:13:00が、その場合は放射性物質はどこから出たか? どういうメカニズムで、サプレッションプールが損傷するに至ったか? こっちの方向の話は昨日は出来なかった(メルトダウン〜メルトスルー時期の話になったら、もう一時間は必要かな)。
2011-06-29 11:15:44@finalvent 午前中は9気圧台から7気圧台への低下があった。ベントではなく、フランジなどからの漏れだとすると、格納容器の二倍程度の体積の気体(常圧なら)が外に出ていた計算にはなりますよね。
2011-06-29 11:18:27いずれにしろ、昨日、後藤さんの最後の方の熱弁、ベントというのは格納容器の自殺、ベントするということはありえない大事故だというのが、胸に刻むべきことだろう。爆発は目に見える。が、ベントあるいは漏洩は目に見えない。が、現在の東北、関東を覆う大汚染を引き起したのは後者なのだ。
2011-06-29 11:27:16