中国人留学生は本当に潤沢な「支援」を受けているのか?[アライさんプチ検証シリーズ]

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wed @org_wed

#成績上位3割 これに非難してる人多いけど、現時点で正直あげすぎなくらいあげてんだよ。その上でまだあげる必要なんて1ミリもないんだって。 pic.twitter.com/1FDy0xFQj4

2020-05-20 21:43:38
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あえイさん @allay_san

これに対する反論を綴るのだ。

2020-05-21 02:39:17
あえイさん @allay_san

結論から言えば、この画像は全くの嘘である可能性が高いのだ。 pic.twitter.com/ddL2aC0xP7

2020-05-21 10:00:57
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あえイさん @allay_san

おそらくこの画像自体はこのサイト( change.org/p/%E6%96%87%E9…)のスクショなのだ。 さらにこのサイトの記述の引用元になってるのは、恐らく「高等教育の変貌と財政」という本なのだ。

2020-05-21 10:09:15
あえイさん @allay_san

概ね内容が一致していることがわかると思うのだ。 pic.twitter.com/4olAidyeXO

2020-05-21 10:10:36
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あえイさん @allay_san

ところが、問題のスクショを見ると、『高等教育の~』では「奨学金」となっている部分が、勝手に「生活費」と書き換えられているのだ。 change.orgに引用元として載せられている誰かのブログ()でも、ここは奨学金となっているにも関わらず、なのだ。

2020-05-21 10:14:13
あえイさん @allay_san

国費外国人留学生制度における奨学金は、学費+生活費+渡日旅費+帰国旅費の合計を指すのだ。 だから、奨学金と渡航費等を別カウントしてる時点でダウトなのだ。 問題のスクショでは、全ての留学生にこれが支給されるような書き方がされているが、これは「国費」留学生に対するものなのだ。

2020-05-21 10:20:56
あえイさん @allay_san

さらに、2020年度の国費留学生に対する奨学金は、学部生で117000円。 修士課程で144000円。 数字も違うのだ。 これは当然の話で、データ元となっている『高等教育の変貌と財政』が約20年前に書かれた本だからなのだ。 pic.twitter.com/YQdEPJ9wT0

2020-05-21 10:26:24
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あえイさん @allay_san

20年経てば当たり前だが制度も変わるのだ。 外国人留学生医療補助制度によって留学生の自己負担分が実費の20%となっていたのは2006年までの話で、その後自己負担分はジリジリと増え続け、2008年度を以てこの制度は廃止されたのだ。 だから留学生も日本人学生と同じく医療費は3割負担なのだ。

2020-05-21 10:30:02
あえイさん @allay_san

渡日費用の話は『高等教育~』に載っていないので、誰かが勝手に付け足しているのだ。 ただ、222,000円なんて数字は出てこないはずなのだ。 恐らく、往復分59,000円を片道分だと勘違いして2倍したヒトがいて、さらにそれを片道分だと勘違いして2倍したヒトがいるのではないかと思うのだ。 pic.twitter.com/Js0dl8vwRW

2020-05-21 10:39:46
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あえイさん @allay_san

そもそも、中国人「国費」留学生自体、令和元年5月時点で900人を切ってるのだ。超少数派なのだ。 あとの114,000人は私費留学生なのだ。

2020-05-21 10:53:25
あえイさん @allay_san

これは中国人に絞ったデータではないのだが、私費留学生のうち奨学金を受けている者は4割、つまり半数以下なのだ。 奨学金を受けるには、日本語能力・学力要件等が必要とされるのだ。無条件ではないのだ。 pic.twitter.com/4bRkul2ROi

2020-05-21 11:05:32
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あえイさん @allay_san

ということで、よく分からないスクショは信じるだけ無駄、というお話でしたのだ。おわり。

2020-05-21 11:12:42