アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、怪物王女12話脚本:少年を描く筋道

まきもgpfb @makimogpfb

#高屋敷氏脚本怪物王女12話 25 疲労が限界のヒロはピンチになるが、そこへチェーンソーを2つ構えた姫が現れ、ファラオを倒す。事の次第を見届けた令裡は眠くなって帰る。令裡のくだりはアニオリ。おにいさまへ…・忍者戦士飛影(脚本)ほか、キャラのコミカルさは良いスパイスになっている。 pic.twitter.com/nEwwWs1kpl

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#高屋敷氏脚本怪物王女12話 26 姫は、頑張ったヒロを褒め、勲章を握らせる。原作では、姫が密かにヒロの机に勲章を置くので、大きな改変。手から手へ思いを伝えるのは、実に多くの作品で前面に出ている。MASTERキートン・あしたのジョー2・カイジ(脚本)、エースをねらえ！(演出)と比較。 pic.twitter.com/b3bSQsyOwc

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#高屋敷氏脚本怪物王女12話 27 その後、包帯を巻かれたまま目覚めた紗和々は、ヒロを驚かせる。 シャーウッドの薬のおかげで、紗和々も姫も、風邪がすっかり治る。原作ではヒロに風邪がうつる(そして姫が机に置いた勲章に気付く)のだが、アニメはアニメで、辻褄合わせが細かい。 pic.twitter.com/MoUVTHwVzV

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#高屋敷氏脚本怪物王女12話 28 事態を理解していない紗和々をごまかして登校したヒロは手を見つめ、姫がくれた勲章のことを思い出す。 ヒロは、初めて姫の役に立てた気がする…と嬉しく思うのだった。 手による感情表現は頻出。はじめの一歩3期・おにいさまへ…・カイジ2期・グラゼニ(脚本)と比較。 pic.twitter.com/Fq4Xn0MruI

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#高屋敷氏脚本怪物王女12話 まとめ1 とにかく、「どこで誰が何をしたから、こうなった」といった要素の組み上げが上手い。何度か書いているが、高屋敷氏のこの「計算力」は、じゃりン子チエ(脚本)で凄まじいものになった。 「チエ前・チエ後」で大別出来るといっても過言ではない。

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#高屋敷氏脚本怪物王女12話 まとめ2 本作のwikiによると、原作にある残酷描写または性的描写は、局の都合でアニメにできなかったとあるが、なかなかどうして、代替のアニオリが上手くはまっている(全話に言える)。原作者了承の上、高屋敷氏含め、脚本陣も技巧派揃いだからかもしれない。

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#高屋敷氏脚本怪物王女12話 まとめ3 連載ページ制限がある原作に比べ、比較的に尺の自由度があるアニメでは、アニオリによる情報補完が見られる。 高屋敷氏はルパン三世2nd(演出/コンテ/脚本参加)でも、(原作つきエピソードの場合)短い原作を上手く膨らませていた。

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#高屋敷氏脚本怪物王女12話 まとめ4 原作を膨らませつつ、「何が言いたいか」を固めるのにもぬかりがない。 今回の場合は、ヒロの頑張りと、少しばかりの成長が肝になっている。少年や青年の成長を描くのが抜群に上手い、高屋敷氏らしい強調が見られる。

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#高屋敷氏脚本怪物王女12話 まとめ5 今回のアニオリ要素の肝は何といっても、姫がヒロに勲章を持たせる場面と、ヒロが手を見つめるラスト。 高屋敷氏担当作は「手」による感情表現が実に多いわけで、今回もそれが見られたのが嬉しい。 pic.twitter.com/g4UVvcvuX7

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#高屋敷氏脚本怪物王女12話 まとめ6 ヒロが僅かながら男気を見せ、奮闘する件に関しては、ヒロと年齢が近い(ローティーン)、宝島(演出)のジムと比べると面白い。両者とも、非力ながらに、やれるだけの事はやる姿が熱い。やはり「男」を描くのが凄く上手いし、相当な拘りがあると考えられる。

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#高屋敷氏脚本怪物王女12話 まとめ7 シリーズ構成作の場合、少年/青年が成長していく過程はじっくり描かれるが、今回のような1話構成でも、それが上手く前面に出ているし、ヒロという少年を結構掘り下げていて(高屋敷氏はキャラの掘り下げが上手い)、今回も技巧に唸らせられた。

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#高屋敷氏脚本怪物王女12話 まとめ8 少年/青年の成長に関しては、以前書いた、こちらも紹介: 宝島(高屋敷氏演出参加)に関するブログ記事一覧: makimogpfb2.hatenablog.com/archive/catego… F-エフ-(高屋敷氏シリーズ構成・全話脚本)に関するブログ記事一覧: makimogpfb2.hatenablog.com/archive/catego…