『ジュエルペットてぃんくる☆』8話に登場したサブキャラクター「ジュディ」の「その後」について考える。

『ジュエルペットてぃんくる☆』8話に登場した後、本編に姿を見せない(のだと思う。DVDで44話まで視聴した時点での感想なので)ジュディの「その後」についての連投をまとめました。 主にジュディのモデルとなった人物の「最も輝かしいとされた時」の「その後」と重ねる形での話になっています。
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相楽 @sagara1

ところで。アニメで描かれた成長や成熟といえば。『ジュエルペットてぃんくる☆』はもう、ただひたすらに素晴らしい作品。特に金春智子脚本回(8,17,22,31,39話。48話は未視聴http://t.co/uCFwWSj)が好きで好きで仕方ない。

2011-07-06 11:26:21
相楽 @sagara1

前半における金春脚本回ではサブキャラの魅力とその意味が毎回大変興味深いところ(8話ジュディ、17話ペリドット、22話アクア)。その中でも8話のジュディは一際関心を惹く存在。虹の彼方に(Over the Rainbow)旅立って行ったキャラクター。

2011-07-06 11:27:30
相楽 @sagara1

以下、その「ジュディの旅立ちの後」について。例によって連投します。

2011-07-06 11:27:39
相楽 @sagara1

8話の後、ジュディは(少なくとも僕が観た44話まで)再登場していない。きっと、最後まで現れないのだろう。その不在はパートナーのジュエルペット、プレーズが後期OPにも顔を出し32話などでも存在をアピールしていることで一層際立つ。

2011-07-06 11:27:50
相楽 @sagara1

あのたまらなく魅力的なキャラクターの再登場を待ち望んだ視聴者は多かっただろうに。なぜか。それは彼女が「夢を叶えること。そしてジュエルランドを卒業し旅立つこと」を象徴する存在であるからだと思う。そうである以上、彼女は再びジュエルランドに現れることはないのだろうと思えた。

2011-07-06 11:28:01
相楽 @sagara1

ここで、ジュディには明らかなモデルがいて。ミリアの母親がセリーヌ・ディオン+サラ・ブライトマンの合成だとか、ミリアが「どうみてもスーザン・ボイル」にコンテストで負けたりとか「てぃんくる☆」には楽しいパロディが多いのだけれど。ジュディ≒ジュディ・ガーランドは中でも群を抜いて趣深い。

2011-07-06 11:28:21
相楽 @sagara1

これはどうしても確かめたかったのでつい検索してしまったところ、山本天志監督による裏付けも取れてしまったりもしたhttp://t.co/oN5H6dn ただ、この機会に話したいのは、むしろそこからのことで。

2011-07-06 11:28:34
相楽 @sagara1

「てぃんくる☆」における「虹」の扱われ方は実に鮮やか。特に金春脚本回において顕著。七色に輝く夢へ向けての想いの架け橋。そしてジュディ・ガーランドといえば『オズの魔法使』の『Over the Rainbow』。そしてジュディはまさにどんな宝石よりも輝いた「スター」だった。

2011-07-06 11:29:06
相楽 @sagara1

『オズの魔法使』http://t.co/25YgdE5 「米国映画協会の選定する「歴代名画ベスト100」で第6位、同じく「歴代名ミュージカル映画ベスト100」では第3位にランクされ、ジュディ・ガーランドが歌った主題歌「虹の彼方に」は同「歴代名歌曲ベスト100」の第1位を獲得した」

2011-07-06 11:29:18
相楽 @sagara1

ただ、それこそジュディ・ガーランドといえばwikipediaなりなんなりにもしばしば悪意混じりに描かれるように「輝かしいスタートしての生活の一方での人間としての破綻」が語られる。「少女の頃の映画での輝きは光、人間としての生活は闇」とでもいうように。

2011-07-06 11:29:36
相楽 @sagara1

「誰よりも鮮やかに「虹の彼方へ」と想う夢をスクリーンで生きてみせたことの素晴らしさ」の一方、「その裏の影はただただ悲惨で目を背けたくなる」とでもいうかのように。もし仮にそんなイメージを投影してしまうなら……

2011-07-06 11:29:46
相楽 @sagara1

「既に旅立ち、ジュエルランドにはもう戻ってこないジュディのその後」も「目を背けたくなる影や闇にばかり彩られたもの」と感じられてしまいそうだ。ただし。それにはここではっきり「違うだろう」と言いたい。

2011-07-06 11:30:01
相楽 @sagara1

『オズの魔法使』の素晴らしさは唯一無二のもの。ただ、むしろその「光」を生きてしまった後の「その後」にこそ、味わい深いより好きにならずにはいられないジュディ・ガーランドがいたと思う。例えば映画『スタア誕生』。5年前にDVDで観ての感想。http://t.co/opdzvNW

2011-07-06 11:30:25
相楽 @sagara1

そして、それも踏まえて。ジュディ・ガーランドの光も闇も併せた力強い「その後」として一枚のCDを紹介したい。「Judy Garland and Liza Minnelli: Together」(1993)。詳細はこちらの日記でhttp://t.co/UQvcgwA

2011-07-06 11:30:47
相楽 @sagara1

二年前のその日記でも書いた通りに。僕はあの『オズの魔法使』の「Over the Rainbow」よりも更になお。この長い時を経て、もはや虹の彼方に無垢な目を向けることは出来ない。しかしだからこその強さに満ちた「Over the Rainbow」を素晴らしいものだと思う。

2011-07-06 11:31:44
相楽 @sagara1

それと「てぃんくる☆」のミリアは「母親のような世界的な歌姫になる」ことを夢にしているところ。ジュディ・ガーランドとライザ・ミネリは正しく母娘二代における世界的大スター。そのデュエットによる名曲「SWanee」などはある意味、ミリアが描いた夢の具現化なのかもしれないと思える。

2011-07-06 11:32:27
相楽 @sagara1

ともあれ。ジュディ・ガーランドの「その後」が「堕ちていった」などと斬り捨てることなど絶対に許されないどころか、清濁併せ呑むことによって人間としての深みと力強さに満ちた軌跡を描いていったように。

2011-07-06 11:32:42
相楽 @sagara1

『ジュエルペットてぃんくる☆』のジュディの「その後」もきっと明るく光に満ちてばかりはいなくとも、ジュディにしか描けない鮮やかな軌跡を描いていったのだと思う。「ジュエルスターになる」あるいは「ジュエルランドで大切な何かを得て卒業する」とはそういうことだろう。

2011-07-06 11:32:53
相楽 @sagara1

なお「Judy Garland and Liza Minnelli: Together」はi-tunesでも楽曲を取得可能(というか先程紹介のCDは一部楽曲だけ収録でこちらの方がコンサート全曲入りなのかな?)http://t.co/ZirF7r7

2011-07-06 12:19:31
相楽 @sagara1

あと母娘の共演映像は1963年のものと先述の(おそらく1965年の(?))コンサートのもの等、幾つかをyoutube等で観ることができるようです。関心がある方は探してみるhttp://t.co/WzWrixR のもいいかもしれません。

2011-07-06 12:20:29