日中外相会談:東シナ海ガス田など平行線

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fj197099 @fj197099

日中外相会談:東シナ海ガス田など平行線(http://t.co/6pEQCWf)…日中関係は誰が何をやっても、たとえ日本政治が磐石の安定を見せていても、おそらく進展は見込めないであろう。国際秩序のあるべき姿が特に海洋の問題について大きく異なるのだからこれはもうどうしようもない。

2011-07-05 07:15:05
fj197099 @fj197099

誠にもって理解できないのは中国が南シナ海情勢を初めとする海洋秩序問題について「航行の自由とは異なる問題だ」と主張している点である。昨年来、中国は排他的経済水域内(EEZ)での他国軍艦の通行・演習は中国の許可を得るべきとの注目すべき主張を行ってきている。明らかに航行の自由の問題だ。

2011-07-05 07:16:55
fj197099 @fj197099

国連海洋法条約(UNCLOS)ではEEZ(沿岸12~200海里)は公海に属するのであって経済的な権利はともかく軍艦の通行や演習を拒否できる権利を沿岸国に与えていないが、中国はそれを知りながら国際法の恣意的な解釈を通じて公海を事実上の排他的な勢力圏に変えようとしているのである。

2011-07-05 07:18:51
fj197099 @fj197099

南シナ海の事例も典型的だ。2010年に中国が国連大陸棚限界委員会に提出した口上書ではU字ラインと呼ばれる驚くべき中国の領有権主張が為されている(http://t.co/rbHUTMT)。南シナ海のほぼ全域を中国の領有権対象として囲い込もうというもので航行の自由への明白な挑戦だ。

2011-07-05 07:23:16
fj197099 @fj197099

このような主張を中国が行うことに近隣諸国は中国の覇権的意図を顕著に見出し軍拡や同盟等のバランシング行為を通じてその行動を牽制しようとしている訳だが、中国は自国の非を頑として認めようとはしない。ある意味ではそれは当然で国力が上り調子なのだから他国に譲歩する必要性を感じないのだろう。

2011-07-05 07:25:30
fj197099 @fj197099

となると、これは結局極めて危険な状態だということになるのである。中国は既存の国際秩序のあり方に明白な挑戦を行っており、しかもその烈度は次第に高まっている。昨年はまだ「うっかりミス」ですんだものが今年はもう確信犯的な自己主張へと繋がっている。このままでは対決が避けられなくなろう。

2011-07-05 07:27:06
fj197099 @fj197099

既にベトナムやフィリピンとの間では南シナ海の権益を巡る中国との対立は相当に激しくなっており、ベトナムでは明白に戦争が意識されるような有様だ。これら諸国は同時に米国の地域への介入も望んでおり、米国もそれに答える姿勢を昨年来見せてきた。シンガポールへのLCS配備もその一環である。

2011-07-05 07:28:26
fj197099 @fj197099

日本近海でもヘリや航空機の異常接近、六月の大艦隊の第一列島線突破と中国の自己主張の強化を巡る話題に事欠かない。こういう環境下で日米「2+2」による同盟の結束強化が図れたのは誠に幸甚というべきであるが、それは中国の行動の軟化を意味しないだろう。中国は尖閣の領有権主張を諦めていない。

2011-07-05 07:30:47
fj197099 @fj197099

上り調子にある現状変革国家と既存の国際秩序を維持しようとする現状維持国家はいつか大規模な外交危機を起こすであろう。それが昨年起きた、とする見方もあるが、私はまだまだあの程度では済まないと思っている。実際に大国間戦争の奈落を覗き込むところまではおそらくいくに違いないと思っている。

2011-07-05 07:32:50
fj197099 @fj197099

そこで有効なのは米ソ間のキューバ危機の類推である。大国間戦争の奈落を覗き込み、戦争を旨く回避できた暁には、米中関係は相応の安定を見せよう。中国も自己の力を見極めて無理な挑戦をしなくなるであろう。だが問題はその時大国間戦争をうまく回避できるかどうかだ。実は余り心許ないとも言えよう。

2011-07-05 07:35:00
fj197099 @fj197099

別に脅かすつもりはないが、日本人は大国間戦争等どこかヨソの話だと思っている傾向が強い。しかし21世紀の世界で大国間戦争が起こり得るとすればそれはアジア、特に東アジアと東南アジアなのだ。日本人は世界で最も戦争の可能性の高い地域に住んでいるという自覚が足らない。そこは猛省を促したい。

2011-07-05 07:36:58