借金玉氏の統治論 ~空気と言語編~

めちゃくちゃ勉強になる
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借金玉 @syakkin_dama

これは今のところ直感に過ぎないのですが、チンパンが「挨拶させる」みたいな群れの序列形成コミュニケーションというのは言語に先立つもので、言語というのはそういった非言語的序列とあまり相性がよくない者なんだと思うんですね。

2020-09-07 05:43:08
借金玉 @syakkin_dama

「高度に鍛錬された言語こそがただ一つの群れにおける意思疎通の手段であり、それ以外は一切排する。意見を述べない者は存在しない者だ」ってコミュニティ、僕も何度か入ったことあるんですが、言語弱めでも空気はしっかり読める優秀な定型発達者が言語アスペミキサーで粉砕されてた。

2020-09-07 05:45:22
借金玉 @syakkin_dama

「空気読まなくていいからステークホルダーの利害関係をちゃんと読んで。目先の雰囲気で判断するのは致命傷を呼ぶし、当然だけど相手は雰囲気や空気であなたの判断を誘導してくるからね」って指導しても、そう簡単に鉄火場の商談に出せる部下は育たない。

2020-09-07 05:55:46
借金玉 @syakkin_dama

熟練の商売人は大抵、雰囲気や空気を極めて高度に読める一方で、必要とあらばコードをぶった切るみたいにそれらの影響をシャットアウトした判断が出来るんですが、あの鉄火場で戦える人材まで人を育てるのは本当に難しい。

2020-09-07 05:57:28
借金玉 @syakkin_dama

利益を巡る交渉において、空気は「読ませる」ものであり「読んではいけない」ものになってくるので恐ろしいんだよな。アスペが強くて空気耐性が高い僕ですら極めて支配的な空気を発射してくる奴は怖いことがある。

2020-09-07 06:00:10
借金玉 @syakkin_dama

人間を交渉に出したら案の定相手の要求をほとんど丸のみにさせられて、しかも本人は「わりとうまく交渉できた」と思って帰ってきて、役席級が即発射されるやつあるじゃないですか。あれ「空気読まされちゃった」んですよね。貫目が上の相手にはやられてしまう。若手経営者の最初の難所ですね。

2020-09-07 06:03:02
借金玉 @syakkin_dama

恥ずかしながら、僕もやられたことあります。後から考えると「相手の話に道理はほとんどなかったのに、空気を読まされてしまった」としか言いようのなかった負け交渉。言葉の勝負で僕を呑むおばけがいっぱいいるから商売人怖い。

2020-09-07 06:04:30
借金玉 @syakkin_dama

起業するんでもない限り、20代前半は「空気が読める」能力を磨くメリットが高いと思うんですが、30代に入るあたりから「空気を読ませる」「空気を弾く」「空気を支配する」あたりの上位能力が必要になってくるところがありますね。

2020-09-07 06:10:39
借金玉 @syakkin_dama

「空気が読める」能力は、往々にして「ステークホルダーの複雑な利害関係及び社会的関係性をシビアに見極める」能力を阻害するところがあり、アスペが強いこともメリットになってくる面はあります。人間は金が絡むとすぐ巨大ピタゴラスイッチみたいなことになり爆発する。

2020-09-07 06:13:20
借金玉 @syakkin_dama

これは品のいいビジネスマンの言葉ですが、自我が薄めの人間をうまいこと操縦して任意の方向へ吹っ飛ばすことを「空気を入れる」と表現します。 用例 「どうせ、~に空気入れられてやってんだろアレ」

2020-09-07 06:21:03
借金玉 @syakkin_dama

まあ、商売人もあんまりそういう緊張感のあり過ぎる関係性は好きじゃないので、「隙あらば空気を入れてラジコンにする」みたいな戦いを常時やってるわけじゃないですが、自我が薄めでふんわり起業したい意識の高い若者とかいると、プーンって羽音をたてて飛んできてチューっていれますね。

2020-09-07 06:25:06
借金玉 @syakkin_dama

ほら、若者に大学とか会社とか辞めさせて回天に詰め込んでインターネットに発射しまくってた人いたじゃん。あれが「空気を入れる」というやつです。空気が読めて自我が薄めだと、気づいたら回天のコックピットに詰められてることがあるので用心しましょうね。

2020-09-07 06:46:17
借金玉 @syakkin_dama

あと、「空気が読める」と「空気を注入する」「空気を支配する」は全然別ツリーの能力なので、空気が読めない欠点をこれで補って生きてるタイプのアスペもわりといますね。こう、両手がないけど寿司は食べたいから舌が1メートル伸びるようになったみたいな進化でカリスマ化するのも結構いる。

2020-09-07 06:48:54
借金玉 @syakkin_dama

「空気を読ませる」「空気を支配する」能力があるのは素晴らしいことですが、上位存在がいる空間ではその能力はほとんど効果を発揮しないので、それ一本に頼るのはおすすめしないですね。特に非言語的な空気の支配が上手いひと、あれ上位存在が来ると完全に無力ですよ。

2020-09-07 06:51:07
借金玉 @syakkin_dama

このタイプの「空気は読めないし言語も上手くないが、空気や他者の支配は出来る」タイプの人、最終的に「自分より能力面で劣後する人としか上手くコミュニケーションが取れない」という「囲いはいるけど何の役にも立ってない」みたいなタコツボに陥りがちで、非言語的支配力に頼り過ぎるのはよくない。

2020-09-07 06:53:23
借金玉 @syakkin_dama

みなさんも見たことないですか?「場末の王」みたいな人。あれは本当によくない収斂形態なので、得意能力ばかりに頼らず総合力をちゃんと伸ばした方がいいですね。

2020-09-07 06:54:39
借金玉 @syakkin_dama

下位存在は非言語的な群れの支配力でねじふせることができますが、上位存在は全く同じ技でねじふせてきますので、やはり言語が出来る人となら全てコミュニケーションが取れ交渉が出来る「言語」というのは非常に重要で鍛える価値のあるツールだと思います。

2020-09-07 06:59:07
借金玉 @syakkin_dama

「自分より支配力に勝る人間と群れを組めない」のが非言語的支配型の最大の弱点なんですよ。そしてこの支配力というのは大人になると「実績」とか「能力」に裏打ちされるものになります。どうせ群れを組むなら自分より強い奴だし、それは「言葉」によって関係性を作るしかないんですね。

2020-09-07 07:01:29
借金玉 @syakkin_dama

ただ、人間の群れを言語的コミュニケーションだけで成立させるのはほとんど不可能な話なので、「空気を読ませる」「空気を支配する」能力はやはり貴重なものではあります。頼り過ぎはいけない、というだけですね。

2020-09-07 07:03:24
借金玉 @syakkin_dama

「俺が金出して雇う俺の部下は俺より優秀じゃなきゃ困るよ、当たり前だろ」って関係性は、言葉による同意とそこから生まれる契約によってしか作れないですからね。他者支配力が先天的に強い人というのは結構いますが、頼り過ぎると辛い末路が待ちます。

2020-09-07 07:05:09
借金玉 @syakkin_dama

「空気を読む」のは上手に従属する力、「空気を読ませる」のは上手に従属させる力。そして言語というのは人間をフラットな立場において意思疎通させるもので、人間の群れを非言語的にコントロールする「空気」と相性が悪いです。しかし、これら三つの一つに頼り過ぎるのは本当によくないですね。

2020-09-07 07:09:18
借金玉 @syakkin_dama

言うまでもなく「言語」頼りもつらいです。「上手に空気を読んで従属的に振舞う」ということが社会的に要請されるタイミングというのは非常に多いですから。

2020-09-07 07:09:52
借金玉 @syakkin_dama

空気を読み群れに上手に(可能なら自覚的に)従属する能力、空気を読ませ上手に群れを統御する能力、そして言語的コミニュケーションにより相互理解と関係性の最適化を行う能力。自分に足りていないのはどれかを考えて、バランスよく育てるのが重要です。「読ませ」も管理職とかには必要ですしね。

2020-09-07 07:14:41
借金玉 @syakkin_dama

「言語」によって統御可能な群れは、構成員全員が極めて高い言語能力(状況に応じて議論を行い短時間で同意を形成し、それが出来ない場合はあらかじめ規定されている上位のメタルールに当然に従える)が必要となり、そういう人材を集めるのはちょっと町場の零細事業者には無理ですね。

2020-09-07 07:19:32
借金玉 @syakkin_dama

言語によって統御可能な群れですが、言語能力の闘争が常時行われ一番弱い奴から潰れていくまさしく言語的コロシアムです。それが居心地の良い人はいるでしょうけどね。長はいざというとき全員をねじ伏せる言語能力及びバックボーン実績を持つ必要があり、勢いのあるベンチャーとかやってますね。

2020-09-07 07:22:22