八月くらいの新しい生活に慣れた頃に、社会人になったのをきっかけに借りた1DKへ疲れて帰ると紫の堕落した女がいる生活、端的に言って最高では
2020-09-11 14:30:46「こんな小間使いのような生活を死ぬまで続けるの?」「あの場所ならこんな暮らしをしなくてもいいのよ?」「帰りましょう、御主人様?」 って、スーツ脱いで麦茶飲んでると後ろから肩にもたれて囁いてくるやつ
2020-09-11 14:36:21上司からのパワハラとか同期の男からのいらん恋慕とかくらいって心がしわしわになった時に悪酔いして抱かれちゃっても仕方ないよな……でろでろに甘やかしてくれんだもんな……
2020-09-11 14:45:31「やばい!このまま拉致される!」って朝チュンで慌てるけど、そんな時ばっかり「昨夜はいつも以上に可愛かったわね」しか言わないで「帰りましょう」って言わないんだよ………すき………
2020-09-11 14:47:41え〜ん、紫の女、たまにふらっとどこかへ散歩に行ったあと「お土産よ」って御主人様と肩がぶつかって悪態ついてきたdqnの首とか見せてきて欲しいよ〜><
2020-09-11 19:33:51紫の女、軽率に首は刈って待ってるけど家事して待ってたりしないよ いっしょに帰りたいから、疲れて家事してるの見て「あちらならこんなことしないで済むのよ」って囁くよ
2020-09-11 19:37:07「ねぇ」 「なぁに?」 「世界を頂戴って言ったら、シダさんはくれるの?」 「……そうね……面倒だけれど、あなたの為なら少し本気を出すわ」 「少し、なんだ……あ、いや、うん……ごめん、今のなし、嘘うそ。忘れて」 「飲み過ぎなのよ、御主人様」 「あー、うん、そうだね。ちょっと水取ってくる」
2020-09-12 17:34:24「……ええ、そうね……ええ……」 『ねえ、シダ。私に世界を頂戴よ』 「やっぱりあの子はあの人なのね」 「シダさん、なんか言ったー?」 「ただの独り言よ。可愛い『御主人様』」
2020-09-12 17:34:25堕落ノ王 シダ 紫色のスライム。人間の時はほとんど肌を露出しない服。 黒紫の長髪にラベンダー色の瞳。 25、6くらいの見た目。 名前は真名があるようなないような。 主人公が聞き取れたのが「紫堕(しだ)の〜〜」だったのでシダと呼んでいる。 あちらとこちらの差異でお互いの名前だけ聞き取れない。
2020-09-12 17:42:12シダさんは夜はお散歩(意味深)行くけど、昼は大抵、ヨギボーの人をだめにするクッションみたいな巨大なスライムの上で微睡んでる
2020-09-12 17:52:09見たくないですか?耳をはみはみされてたら急に「にゅるっっっ」と入ってこれない場所まで舌が入ってきて「ひぃっ!?」って突き飛ばしたらグラデーションみたいに先っぽに進むにつれラベンダー色のゼリーみたいになってる舌を出して笑ってるシダさんを。 俺は見たい、今見てる、見た
2020-09-12 18:04:56「えへ、えへへ、ますたぁ。今度はずぅっといっしょにいようねぇ?」 今度の王サマはずいぶん人外寄りの見た目だな、とどこか余裕がある感想が一番に浮かんだ。 まあ、この王サマとやらに会うのも一度や二度じゃないし、麻痺しててもおかしくないだろう。 「ますたぁ、ますたぁ」
2020-09-12 21:30:30言葉を覚えたての赤ちゃんみたいに何度もたぶん私を呼んでいる目の前の生き物は初めに出会った紫の堕落さんよりも、次に出会った黒の傲慢さんよりも人から離れた姿をしている。 真っ白な髪や肌に薄墨色の八つの目。答えない私に焦れているのか、彼女の腰から生えている蜘蛛の胴体が苛立たしそうに
2020-09-12 21:30:30蜘蛛足で地面を掻く。 「ねえぇ、ますたぁ。聞いてる?」 「聞いて、ますよ」 成人女性が乗っても潰れない大きさの蜘蛛に乗る彼女を私は見上げなければならなかった。目が合うと思いの外可愛らしい白目のない瞳がくりくり動く。 「えへへ、ますたぁ。ますたぁ。あのね、あのね、えっとね」
2020-09-12 21:30:30はみ出るほどに大きな牙が邪魔なんだろうか、舌足らずに話す彼女はぎこちなく何度か口を開き、「そうだ」と呟いた。 「えいっ」 「え?」 べちゃりと右手が何かに覆われた。真っ白で粘ついたそれは彼女が喚んだらしい糸だった。 「なに、」 「んとね、ますたぁが逃げないようにね」
2020-09-12 21:30:31つかまえたの、と話す彼女は褒めて欲しそうだった。 「なんで」 「だって逃げるでしょう?外はこわいものでいっぱいなのに、ますたぁはいつもいつもどこかに行っちゃうから」 だからね、ここに縛り付けるの。 そう言って、彼女は私の左手も蜘蛛糸で覆った。 「やっ!」
2020-09-12 21:30:31「あのね、ここなら蜘蛛がまもれるのよ。ここは蜘蛛のおうちだもの。蜘蛛がますたぁをまもるためにこしらえたすてきなお城なのだもの」 キチキチと蜘蛛足が微かな音を奏で動き、私との距離を詰めていく。 「はなして!」 私の拒絶に、彼女は八つの目をぱちくりと瞬かせ、怒るでもなく首を振った。
2020-09-12 21:30:31「やぁよ、やっとつかまえたのだもの。蜘蛛は逃がさないのよ」 「っ、」 冷えていると言うよりは温度のない、無機質さを持った指が私の頬をなぞる。 「蜘蛛は恐怖ノ王『白怖』の だもの。つかまえたものを逃したりなんてしないのよ」 ねえぇ、蜘蛛のちょうちょ?と笑う彼女はどこまでも白かった。
2020-09-12 21:30:31先にできたのは黒の傲慢さんだけど、あいつキャラがうまく固まってねぇから、俺のフェイバリットシチュを作れる白怖さんから書きました
2020-09-12 21:33:25