アジアの原発と被曝労働者　樋口健二著

Nami @namiheichan0115

アジアの原発と被曝労働者 樋口健二 １９９１年発行 フォトジャーナリスト 環境破壊 公害 原発労働者を撮り続けている 現在７４才 東京 国分寺市在住

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アジアの原発と被曝労働者樋口健二著「福井県美浜原発前の海水浴場。水晶浜。毎秒70ﾄﾝも排出される放射性物質を含む温排水。水をガブガブのみながら泳ぐ子供達。そこで泳ぐ内部被曝に全く無防備な人々の日常の恐ろしさ」

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「日本の原発現地で温排水を利用して魚の養殖漁業を行ってるところがある。放射能をたっぷり含んださぞおいしい魚だろう。そしてそれが何も知らされていない多くの国民の胃袋におさまってることだけは現実である日本人のガンによる年間死亡率を見るにつけ、うなづける点がある」

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樋口健二氏原発推進者に対して、「目先の豊かさに目がくらみ、放射能の恐ろしさを知る由もなく、自らの生活文化を捨て去ろうとする人間の愚かしさと、そう仕向ける人間の卑劣さに、この世のはかなさを感じないではいられなかった」

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アジアの原発と被曝労働者樋口健二著「フィリピンへの原発建設に関わる日本の企業、銀行。兼松江商、丸紅、三井物産、三菱商事の企業。住友、第一勧銀、東海、東京、東洋信託、三菱、安田信託などの銀行」

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アジアの原発と被曝労働者樋口健二著「私がこだわり続けているのは、原発が大事故を起こさなくても、原発内で日常的に生み出されている放射線被曝労働者の問題である。この原発内での被曝労働については、今までのところマスコミにほとんど発表されたことがない」

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アジアの原発と被曝労働者樋口健二著「被曝労働者が原子力の平和利用の蔭に隠され、闇の中へ葬り去られているのは、被曝労働の結果発病しても因果関係を立証させない、しようとしない体制が立ちはだかっているために、彼らには光すら届かないからである」

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アジアの原発と被曝労働者樋口健二著「私の会った被爆者はみんな《原発ブラブラ病》に苦しんでいる。その殆どは決して長期間の原発勤めではなく、むしろ日雇い労働に近い短期間の作業によって、身体に異常をきたした人達であった。そしてこの10年の間に何人かがガンで苦悶のうちに死んでいった。」

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アジアの原発と被曝労働者樋口健二著「現在の日本では原発指定医はあっても、放射線被曝労働の因果関係など真剣に扱う医者はほんの一部をの例外を除き皆無に等しい状況である。」

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アジアの原発と被曝労働者樋口健二著　静岡県三島市で講演した際、そこに来た医師の話「浜岡原発の労働者に定期健康診断を行う際、中電の依頼は、出来るだけ有能でない医師を頼まれる。つまり、適当な健診を行えということでしょう。放射線被曝に対して真剣になるのは困る、という事だと思いますよ」

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アジアの原発と被曝労働者樋口健二著「永田利夫さん証言。作業中ポンプから漏れた水に当たった箇所にかゆみを伴った発疹がでて作業どころではなくなった。双葉町の個人病院や厚生病院に行ったが、どこも食中毒だろうととりあってくれなかった。」続く

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続き。永田利夫さんが、怒ってふざけるな！と田中医院にきつく食い下がると、医者が、「あんたら早く田舎へ帰れ、カルテに本当の事書いたら、わしは、この町に居れなくなる。」とおびえていた。

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永田利夫さん証言「わしらの現場監督は30や50ﾐﾘｼｰﾍﾞﾙﾄを浴びても体に異常は起こらないと言っていた」そればかりか「タンクに落ちたら外には出さず、コンクリートで固めてしまう。あとは遺族が東電と交渉して何千万何億と金をださせるより仕方ない」とまで言ってました

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アジアの原発と被曝労働者樋口健二著「岩佐寿幸さんは我が国初の原発被曝裁判を起こした人。第一審に登場した鑑定医の土屋武彦は使い物にならない鑑定書を提出し、裁判長を呆れさせたが裁判をつぶした功績により後に九州産業医科大学の教授に迎えられている

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アジアの原発と被曝労働者樋口健二著「弱い被害者や被曝者のためでなく、国のために働けば、名誉も地位も用意され、バラ色の人生が開ける仕組みとなっている。それが現在の日本の姿、原発管理社会なのである」

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アジアの原発と被曝労働者樋口健二著 初の裁判起こした岩佐氏「毎日、労働者達が何千人も被曝させられ、殺されてゆく。それでも平和利用という人間がいて腹がたつがどうしようもない。国民が被曝労働の現実をきちんと知るのは、恐らくわしの死んだ後だろう。被爆者はわし一人でたくさんだ。」

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アジアの原発と被曝労働者「私は原発は【平和の中の戦争】なのだと思い続けている。原発もまた引き返す勇気を持たず、現実に動いているからしかたないと諦めることで再びあの戦争で犯した重大な罪を繰り返すことになるのか。この無反省な愚かさが我が国の歴史かと思うと、本当にやりきれない。」

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アジアの原発と被曝労働者樋口健二著「ある現場監督の話。同僚で過去100ﾐﾘｼｰﾍﾞﾙﾄを超えてる人が２人いるんだがその人達の子供が少しおかしい。原因不明だが。また別の作業員38歳なのに白内障か緑内障になりかけている。その子供が２歳で原因不明の病気で亡くなっている」

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アジアの原発と被曝労働者樋口健二著「いつ、だれがブラブラ病になるか、誰にも予想はできない。多くの被爆者がある日突然働けなくなって、闇から闇へ消えていったように、この世から原発が完全になくならない限り、この恐怖はつづいてゆくだろう」

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アジアの原発と被曝労働者樋口健二著「原発はもともと差別の上に成り立っている構造。原発（電力会社）→元請け（プラント）→下請け（これより未組織労働者）→孫請け→ひ孫請け→人出業（親方）→日雇い労働者（農漁民、被差別部落出身者、元炭鉱労働者、寄せば労働者）」

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アジアの原発と被曝労働者「労働者の賃金も、１人の労働者に約４万円の日当がでていた。ところが差別の重層構造によって、日雇い労働者の手元には6000円からよくて1万円の日当しか払われていない。途中に恐るべきピンハネ構造が存在するのである。これを差別と言わなくて何と言えばいいのか。

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アジアの原発と被曝労働者樋口健二著「私は１人でも多くの人たちにこの事実を知ってほしい。やがて下請け労働者の放射線被曝は、人間の尊厳と人権を無視するものだから、許すことができない。と国民の多くが訴えるようになるのを願ってやまない。」

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アジアの原発と被曝労働者樋口健二著「原発での被曝の恐ろしさは、表面的にはなんら健康体の人と変わらないのが特徴である。それだけに当事者の苦しみがなかなか伝わりにくく、苦難と苦痛の人生を送るのである。原発ブラブラ病と原爆ブラブラ病と同質のものである」

断食芸人 @dissemination1

それでも昔は上限が50mSvだった。…今回250に上げられた。…死に直結するものです。労働者の声を聞こうと、私は福島に行った。でもＪヴィレッジに隔離され、取材は禁止。取材したら罰則が待っている。なぜ、そこまで隠すのか：樋口健二氏ゲンダイネット http://j.mp/pRnwkl

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樋口健二氏アカウント@　HiguchiKenjiJPS 隠された被曝労働 http://t.co/mWY7gfa 福島みずほ　樋口氏　「原発労働者の実態」http://t.co/Tuf6yoA