【セルフまとめ】鬼滅の刃の「長男」問題について

タイトルのとおりです。NHKでも取り上げられてしまった件について。
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ハルトライ @harutorai

【あえて】鬼滅の刃 無限列車編の問題点を上げてみよう youtu.be/mv5XiGxKoh0 @YouTubeより 「無限列車編が良い映画だ」という前提は当たり前として「でも、問題点がないわけではない」という動画です。

2020-11-12 16:42:47
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以下、本題

ハルトライ @harutorai

動画内でも取り上げていますが、鬼滅の刃の「長男」問題は、本当に色んな意味で引っかかる描写が多いです。この漫画、敵も味方も長男だらけという、かなり異様な漫画です。

2020-11-12 16:48:50
ハルトライ @harutorai

長男ではない場合も、結局家長ではある(上の兄が死んでいる)というパターンも多く、これは時代背景的にしかたなく――というより”意図的にやっている”と見做したほうが良いでしょう。

2020-11-12 16:52:34
ハルトライ @harutorai

どうにも作者の吾峠呼世晴さんは、家長の話をするのが好きなようなのです。何かといえば鬼滅の刃では、家長としての責任という話が出てきます。無限列車編も実はそういうお話です。これは「長男である煉獄杏寿郎が煉獄に生まれた責務を負って戦死する話」なので。

2020-11-12 16:57:09
ハルトライ @harutorai

そこが映画後半のメインテーマですし、猗窩座はその「煉獄杏寿郎が煉獄に生まれた責務を負って戦死する」という命題に対してのアンチテーゼとして出てきて、煉獄にそれを問う役割で出てきます。つまり、鬼滅の刃、基本的に「家の責務を負って死ぬ」ことを結構肯定的に描いちゃっているわけです。

2020-11-12 17:04:26
ハルトライ @harutorai

鬼滅の刃に引っかかりを覚える人の大半はここに引っかかりを覚えているんだと思います。鬼滅の刃って「その人が生まれた理由=使命に対して最大限の責務を果たして死ぬべきである」という考えが貫かれており、結構、息苦しいし、生き辛い考え方の作品なのです。

2020-11-12 17:08:21
ハルトライ @harutorai

しかも、この責務の前では「自由に生きることが許されない」という描き方を結構するのです。猗窩座が「そんな責務捨てればいいだろ」と問い続けても、煉獄が拒絶し続けたのは結構、象徴的な話です。 鬼滅の刃、特に最終決戦はこの話ばかりしています。

2020-11-12 17:15:24
ハルトライ @harutorai

鬼側は大抵の場合、この責務から逃げた人たち、そして、鬼殺隊は狂気を持ってこの責務に躍起になっている人たちという対立で、最終決戦は延々と話が進んでいく。 そして、鬼側も責務を果たす人たちと戦い続ける中で「責務を果たせなかった自分」に気づいて、生きる気力を失って消滅するという。

2020-11-12 17:21:30
ハルトライ @harutorai

これは鬼滅の刃の明確な問題点だと思います。言ってしまえば、優しいようで、この漫画、実はものすごく他人に厳しい考え方をしているのです。

2020-11-12 17:26:28