きれーちゃん作曲は壊滅的にできない。目の前に出されたものをこなすことはできるけど無から何か新しい作品を生み出すことはできない
2020-11-15 22:46:55時臣師が死んでから毎日ずっと彼の屋敷で狂ったように彼の作曲した曲を家で弾いてるので周りから幽霊屋敷だと思われてる
2020-11-15 22:49:20珍しく時臣師から電話がかかってきて出たらどうもとてもいい曲が出来たので君に弾いて欲しい、という話だった。で、予定があるので午後に待ち合わせをしたら待ち合わせ場所の直前で事故って命を落としてしまう
2020-11-15 22:53:51きれーちゃんが狂ったように引いてるピアノの楽譜、血塗れになってるんだけどそれは現場でかき集めたから。もはや血と雨でぐしょぐしょなんだけどなぜかきれーちゃんは弾ける
2020-11-15 22:55:02「貴方はこの音符の次にこの音符を置く」「この曲だとテンポはこのぐらい」「おそらくここで変調する」など今までの経験から一部楽譜が読めなくても完璧に弾ける
2020-11-15 22:57:14ときおみしが死んだ数日後、いろんな手続きをしてるときに「彼の命日が自分の誕生日で、現場にあった花は彼が誰かからもらったものではなくプレゼントとして綺礼にあげようとしてたものだった」ということに。綺礼自分の誕生日を意識しないから後で気づいちゃうんだな
2020-11-15 23:00:52よくよく考えると少しおかしな点はあった。本来彼はゆったりとした。そして少し寂寥感のある曲を書くことが多いのに、このときの作品だけは今までのものとは明確に違った
2020-11-15 23:05:00このマボワはきれーちゃんが死んだ時に絶対ときおみしが迎えにきてくれるやつだ...私の音楽を愛してくれてありがとうって言ってくれるやつや...
2020-11-15 23:05:02時臣師はきれーちゃんのためだけに「明るく前向きな」曲を書いたんだよな。生まれてきてくれてありがとう、これからもよろしくね、って。音はとても美しく、ピアノの技巧も素晴らしいのに、部屋では暗く沈んだ目をした男性が血塗れの楽譜で弾いてる。
2020-11-15 23:07:51そのままきれーちゃん衰弱死するほどにがむしゃらにピアノを引いてるんだけどある日彼のもとに電話が一本入る。時臣の作品と思われる楽譜が残ってるので引き取って欲しい、そう言われて久しぶりにまともな食事を取り、服を着て外に出る。
2020-11-15 23:17:31