- nekolovercat
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僕の中でS☆SはOPの歌詞に「『あなたが大好き』って誰かが思ってる」とあるように「未知の他者への信頼感」と、序盤から顕著に見られる「誰かのために何かをする(≒献身)」がテーマになっていると思っています。そして、42話は未知の他者へのものではないが「信頼」と「献身」が如実に示された。
2020-10-16 23:31:04注目したいのは満薫が覚醒に向かう途中咲舞を感じて「きっとまた誰かのために戦っているんだ」って感じのことをいう場面。
2020-10-16 23:31:05正確なセリフは「どんなピンチのときだって絶対諦めなかったわよね、あの二人は」「今もきっと頼まれもしないのに誰かのために頑張ってる。二人で力を合わせて」ですね。そして「満、私諦めたくない」「私もよ」と続いて二人の覚醒。
2020-10-16 23:37:37つまり、「『きっと』咲舞のことだから頑張っているんだ」という信頼感が「私も諦めたくない」と自己のエンパワーメントに繋がっている。他者を信頼することが自己のエンパワーメントになる。他者と自己の往復運動のようなものが見られます。
2020-10-16 23:37:38「今もきっと頼まれもしないのに誰かのために頑張ってる」とも言っていますが、これは実は「誰か」ではなく「満薫」のために頑張っているのです。これはとても好みです。
2020-10-16 23:40:51というのも、「二人が『私たち』のために頑張ってるから私たちも頑張る」ではないという点が良いんですよね。満薫の主観的四季の内部では「咲舞ー満薫」というように関係性が閉じていない。「誰かー咲舞ー満薫」と咲舞を媒介として満薫が「誰か」を想起しているのがとても好き。
2020-10-16 23:40:51この辺はS☆S全話視聴後の感想でも指摘するけど、咲舞ってなぎほのに比べて(特になぎさに比べて)はじめから主体的にフラッピたちに協力しようとしているんですよね。だから、裏を返すとプリキュアアイデンティティが成長する余地が比較的少なかった。
2020-10-16 23:46:28でも、満薫の加入で話がぐっと面白くなって、「咲舞ー満薫」の物語としてのS☆Sが一つの到達をみたような気がしたので42話段階ですがまとまった感想を述べさせていただきました。
2020-10-16 23:46:29S☆S映画観ました。とりあえず最高だわ…これ…。雪空と同じような話運びだけど、個人的にはチクタクの方が好きですね。
2020-10-18 13:47:15離れる心と求める気持ちがめちゃくちゃ丹念に描かれているなぁ、という印象でした。 序盤、舞の後ろから色々言う咲に言い返そうとして舞が振り返るけど、すでに咲は舞の前に回っている、というシーンが印象的。咲に気づかないほど舞の意識は咲に向いてないことを象徴してるように思われます。 pic.twitter.com/lzbhHb1je1
2020-10-18 13:58:10するする詐欺のS☆S語りします。 プリキュアシリーズのなかでも不遇と言われるS☆Sですが、僕はめちゃくちゃ好きでした。僕にとってのS☆Sの魅力は外部との繋がりを志向する物語性。この点は幾度も引用したが「あなたが大好きって”誰か”が思ってる」というOp歌詞に象徴されている。
2020-11-30 23:25:02物語レベルでいうと、関係性の開放性はみのりをはじめとした名脇役と、物語中盤以降、登場していないのに咲舞の原動力として圧倒的な存在感を放った満薫がS☆Sを傑作に引き上げたと思いますね。
2020-11-30 23:25:03じゃあ咲舞は、というと無論好きなんだけど、めちゃくちゃ思い入れがあるというわけではないんですよ。たとえば、なぎほのは人間的成長とプリキュアアイデンティティの獲得がパラレルに進行して、見応えがあったけど、咲舞は最初からかなり人間的にできてるし、主体的にプリキュアしてるんですよね。
2020-11-30 23:33:35人間的成長という話をすれば、僕は宮迫くんが一番成長していたように思いますね。当初は子どもたちの前で人形劇するのさえ渋っていたが、最終的にはケンタと激寒漫才を披露するまで成長した。胆力がすごい。
2020-11-30 23:33:35無論、満薫の変化は目を見張るものがあるんですが、これが咲舞との関わりよりも、みのりとの関わりが大きなファクターになっているのが良いですよね。ここに「あなたが大好きって”誰か”(=みのり)が思ってる」が成立してる。
2020-11-30 23:33:35「私(=咲舞)が思ってる」ではないというのがミソ。関係性がプリキュア勢だけで完結していなくて、関係者ではあるものの非プリキュア勢に開かれていて、それが説得力をもって描かれているというのがポイント高いです。
2020-11-30 23:33:36他者を志向する咲舞、ひいてはS☆Sのテーマが満薫に伝播して一つの到達を見たのは42話の覚醒ですね。過去ツイート振り返ったけど42話の感想およびその後の感想がすごく上がりまくってる。 twitter.com/ccc999ccc01/st…
2020-11-30 23:42:29S☆Sのモチーフは花鳥風月、五行であって、とても美しい自然描写が見られます。ここにテーマとしての「生命賛歌」があるんですが、実は個人的にこのテーマ上手く扱えてたかなぁ、と懐疑的な部分はある。
2020-11-30 23:46:45正確に言えば、咲舞サイドでうまく扱えてたかなぁ、って感じですね。お父さんの口癖として引用されていたけど、それほど繰り返された印象ないので、ちょっと印象薄かったんですよね。
2020-11-30 23:46:45S☆S不遇の背景はその放映時期にあるのかな、と思いますね。プリキュアシリーズが続くにつれ神格化される初代と、プリキュアブランドを不動のものにした「5」に挟まれてしまった。まぁ序盤が初代と似たような感じなのも大きいか。
2020-11-30 23:56:06でも、いまはそういう時系列的なもの関係なく視聴できるので、僕はこれから「S☆Sルネサンス」が起きると思ってますよ。映画だってめちゃくちゃ素晴らしいですしね。おわり。S☆Sを観よう!
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