マジック大好きなのにとんでもない山奥の秘境で育ったためネタは独学、道具も自分で作っていたら世界一のマジシャンになっちゃった人 #激レアさん

ミリオンカードは指先の筋力が必要なためハンドグリップを人差し指と小指の指先で握って鍛えていた。

こうして技は独学、道具は手作りの野生マジシャンが誕生。そのウワサは村に広まり、バスでマジックを練習していたHARAさんに「その技、うちの敬老会でやってくれへん？」とおばあさんが声をかけてきた。老人ホームで初めて人前でマジックを披露したHARAさんにお年寄りは涙ぐみながら喜んでくれた。小5のときには十津川村最大のイベント「餅拾い大会」で2000人の前でマジックを披露することに。手元のマジックだけでは地味すぎると思ったHARAさんは人体切断マジックを自作し成功させた。

中学生になったHARAさんは「俺ってどれだけすごいの？」と日本中のプロマジシャンが参加するS.A.M.マジック日本大会に出場しようと考えた。しかし自作小道具では限界があるため「どうしてもマジックショップのある街へ出たい」と、レギュラーになって県大会まで勝ち進めば街に行ける卓球部に入部した。

しかし、5歳でマジシャンになると決めてから勉強もスポーツも捨ててきたHARAさんは卓球が全然下手だった。レギュラーにならなければ街へ行けないため、このピンチを「マジック卓球」で切り抜けることに。サーブ権がまわってきたら球をマジックを消し相手に球が無いことをアピールしてからスパァーンと打った。顧問の先生から「卓球なめんな」とめちゃめちゃ叱られた。